えたんだーる さんの感想・評価
4.1
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
キャストの演技は凄いと思うけど世間の評判ほどにはハマれない
冷戦時代の東西ドイツっぽいオスタニアとウェスタリスを舞台とした、スパイアクションコメディー作品です。10月からは2クール目の放送も予定されているみたいですね。
ウェスタリスからオスタニアにスパイとして潜入しているロイド(コードネーム: 黄昏(たそがれ))、秘密の研究機関で「被検体007」として生まれ、脱走して孤児院に保護されていたテレパシストであるアーニャ、市役所の職員として身分を偽り指示されたターゲットを殺すヨルの三人が、それぞれの思惑で偽装して家族として過ごすというなかなかに捻った設定です。
作中の様子は意外と殺伐としていて、特にヨルさん絡みではけっこう人が死んでいるにも関わらず全体的な描写はかなりコミカルで、そこに騙されている感じはけっこうあります。
両国名はドイツ語でOstenが東、Westenが西であることにちなんだ架空の国名と思われます。ただ、'80年代当時の東ドイツで作中でアーニャが観ているほど普通にテレビアニメが観れていたのかとか、観ていたストーリーが放送OKそうな物であったのかとかは良くわからないですね。
アーニャはテレパス能力は凄いけど考えることは年齢並みの幼児、ヨルさんは殺し屋としての異常に高い身体能力に対して家事能力がほぼ皆無というギャップをそれぞれ笑いにつなげていく感じでしょうか。
じゃあロイドでの笑いはないのかというとそんなことはなくて、ウェスタリスの諜報機関にいかに大げさな準備をさせて(視聴者目線で見ると)しょうもないことをやらせるか、みたいなところがロイドの笑わせどころだと思います。
安っぽくは作られていないし観れば毎回ちゃんと面白いんですが、「SPY×FAMILYってどこが面白いの?」って他人に聞かれて説明しようとすると意外と表現するのが難しいですし、冷静に考えたら「そんなに面白いのか?」っていう疑問も出てくるような…。
まあ、コメディとしてはわりと面白いです。