えたんだーる さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
原作はまだまだ続くけど、ある程度満足感を得られる締めの第3部
アニメ的には「第3部」となっていますが、原作でいうと第二部「神殿の巫女見習いⅣ」(第7巻)の終わりまでに相当するお話です。
キャラクターデザインにはかなりクセがあります。慣れないという向きもあるかとは思いますが「しょんぼりへにょん」しているマインはかわいいです。
ちなみに第1部はそのまま第一部「兵士の娘Ⅰ~Ⅲ」に、第2部は第二部「神殿の巫女見習い」の途中までに相当します。
本作を楽しもうと思うと、きちんと第一部冒頭から観た方が良いと思いますのでまだの方はここでさようなら…。
『本好きの下剋上』全体でも「家族」は大きなテーマの一つとして描かれていると思いますが、特にこのアニメ第三部では前世での母親の回想なども交えて、転生後のマインと家族の絆やそれ以外にも家族に関して思い起こさせる様々なエピソードが多く語られます。
またメインストーリー「本作り」に関しても、印刷に関わるさまざまな技術開発が進展しますし、既得権益との軋轢などもしっかりと描かれていきます。
そして第1部、第2部に比べるととりわけ派手な魔法による戦闘描写も増えていきます。
ストーリーとして「まだまだこれから」という辺りを臭わせつつも、作品の区切りとして綺麗な最終回を迎えているので第1~3部を通して観るとそれなりの満足感を得られる良作となっています。
私としては、他人にもけっこうお勧めできると思うアニメです。