てとてと さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 2.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
カナダの児童向け冒険バトル
※1期2期合わせて52話。レビューは2期の「よみがえる太陽」含む。
作品データベース様より転載
【良い点】
王道で安心して見られる良質な児童向け冒険バトル。
相棒のスパイダーと組んで悪のインセクターと戦う、血生臭さはあまり無いので安心。
キャラクターが良い。「結果オーライだぜ!」が口癖で心優しさもある主人公ハンター・スティールが好感持てる。
やる気なさげだか切れ者なルメン王子、真面目だがコメディー要員なイグナス、敵側も真面目なバグースやギャグ要員なグラスホップ、女幹部のビーレイン等々印象的なキャラ多数。
萌え的にはルメン王子の妹の無邪気な幼女・スパークル姫が可愛い。
声優陣も豪華、特にグラスホップの千葉繁氏はこういう役やらせたら天下一品。
平和主義を貫き、敵をやっつけるよりも誰かを守るため戦う姿勢が好感持てる。
ルメン王子の「約束」を大事にする信念など、北米向け児童に向けたメッセージは日本人にも有効。
特に序盤の「勇者の資格」や「一凛の花」といった、勇者として大切な事、本当の強さって何?な感じの良エピソード多々。
後半も先代勇者との交流でそれを伝えられたりと道徳的な良さが濃い作風。
シリアスを疎かにしない一方で全般的には明るい作風で見やすい。
コメディー面も悪くなく、味方側はイグナス、敵側はグラスホップなど笑えるシーン多々。
コロナの仄かな恋心や、ビーレインのバグースに対する想いなどのラブコメ要素も良い。
ストーリーも特に後半(よみがえる太陽)は目的が分かり易く、敵側も一枚岩でなくなって波乱含みだったり、コロナの秘密や謎の敵美少女アクーネ関連のドラマで飽きさせない。
前半は地味だが本作の基本姿勢を示し、後半に応用してストーリーが面白くなっていく感じ。
【悪い点】
北米向け児童作品なためか、作画が地味。キャラデザは悪くはないが、あまり表情が動かないのでアニメとしての出来は微妙。
戦闘シーンも単調で、主人公パワーアップ→敵も強くて苦戦→奇跡でいつの間にか勝利な感じで面白味が乏しい。
ハンター一強で他の仲間がかませな事が多い。
全52話で良エピソードが多い一方で、やや退屈な回も少なくない。
【総合評価】6~7点
欧米的な道徳観に基づいた良質な児童向けアニメ。
日本での知名度は低いがもっと評価されていい。
評価は「良い」