くにちゃん さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ぶっちゃけコメディーパートだけでよかったと思う。
すべてはタイトルの通りです。
千束とたきなの掛け合い(&喫茶リコリスの面々)はとても楽しく観させてもらいましたが、真面目シーン&アクションシーンは間延びした印象が強かったです。
ストーリーで一番引っかかったのは、吉松氏の存在です。
何故、執拗に千束に殺しをさせようとしたのか、最期まで謎でした(単純に私の読解力の問題なのかもしれません)。千束が殺しをすることで、何が得られるのか?誰に何のメリットがあるのか?それとも単純に吉松氏自身が自己満足を得られるから…?よく分かりませんでした。
吉松氏に哲学を語らせても良かったかもしれません。
ただ、吉松氏の最期をミカが下した流れはよかったです。あくまで千束に汚いものを見せたくない(少しでもヨシさんはいい人だったとミカはちさとに思わせたかったんでしょうか?)という親心なのでしょうか。
あと、ストーリーの本筋と関係ないのですが、第5話で車いすの老人を警護する話で、千束&たきなが警備対象から目を離しすぎなのも気になりました。これに関しては後から考えると基本千束&たきなは武力があるだけで全体的に杜撰なだけなんだよなと思うことにしましたが、少なくも私と一緒に観ていた奥様はこのシーンから観るのをやめてしまったので、クルミorミカあたりから「何警護対象から目を離してるんだ!」と一言注意があってもよかったと思います。
世界観的には、何で十代後半の少年少女が、物騒なものを持って暗躍してるんだよ!という根本的な部分にもう少し解説があってもよかったのではないかと思います。
最期に声優さんです。主人公千束を演じた安済知佳さんですが、ユーフォニアムの高坂麗奈のイメージが強かったので、むしろたきなの声のイメージだったのですが、見事にいい意味で期待を裏切るハイテンショキャラを演じていただきました。実をいうと最初に千束の声を聴いたときに、この声は「黒沢ともよ」さんに違いない!などと思ってしまったので、さらに驚きました。
続編があるなら、最初から最後までドタバタコメディ劇場を期待します。