てとてと さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
戦闘美少女オートマタと平和の歌的な泣かせ系Key作品。ゆるふわで優しい分印象薄いガンスリっぽい?
大正ロマン?ぽく、戦争後の世界で、戦闘アンドロイド少女たちの日常や泣かせ話な感じ。全12話。
【良い点】
戦闘用美少女たちが戦争の傷跡と平和への願い云々な内容、良い意味であざとい。
戦闘用アンドロイドが戦後平和に生きる模索をする過程で葛藤したり、ゆるふわ交流の日々が尊い的な良き内容。
美少女アンドロイドの泣かせ系アニメからの反戦作品。
プリマドールたちは皆可愛らしく、個々に丁寧に掘り下げられている。
メインヒロインの灰桜ちゃんは記憶初期化されていて無垢だが実は戦争の記憶云々で良きヒロインだった。
見た目や性格的に幼い灰桜ちゃんが割と姉ポジションになっていくのも尊し。
個別回では7話の鴉羽ちゃんと老夫婦のハートフルな交流からの悲しき顛末が特に良かった。
ありがちではあるけれど、泣かせ系として申し分ない。
キャラデザの可愛さは勿論、作画がかなり綺麗。あざとい作風をしっかり盛り上げる絵の力がある。
歌を効果的に活かしており、声優による歌は上手いかはともかく、ドラマの盛り上がりは申し分ない。
【悪い点】
基本となる設定や世界観が説明不足なまま、ゆるい日常系とシリアスな反戦ドラマを詰め込み気味。
個々のエピソードは良いんだけど若干ありがちであっさり気味。
プリマトールは皆可愛いが、12話で人数が多すぎる。
灰桜と鴉羽など、印象が被っている子も。
個々の掘り下げエピソードに忙しく、ゆるふわ交流の中でキャラ同士の相乗効果で魅力発揮、とまではいかず。
このせいか、個々のキャラやエピソードが良い割には印象が薄かった。
オートマタの技師として彼女らに関わる重要キャラなナギの掘り下げが薄く、交流が弱いのも難。
交流自体は良いエピソードあるものの、人数多い分分散している。
ナギと灰桜の二人に絞って濃密に描いていけば良かったと思う。
【総合評価】6点
局所的に泣けるしキャラも絵も声も良いんだけど、佳作に留まった感。
好みだけと、もっと泣けるポテンシャルあったような。惜しい
評価は「良い」