テナ さんの感想・評価
3.5
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 2.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
嘘の理由
アニメではギャグ路線が強いこの作品でしたが劇場版ではしっかりとファンタジーしていました。
今回は物語的には学園から異世界へ飛ばされるけど、その異世界には人間は殆どいない世界。
その世界にはゴーレムと3人の人類だけが住む世界だった。
物語は意外としっかりしてましたね。
この作品はキャラがデフォロメ系でしたが、普通のサイズで見てみたいくらいの作り込まれた作品だったと思います。
シナリオはかなりわかりやすいですが、逆に言えば単調ではありましたね。
しかし、このスバ、リゼロ、幼女戦記、オバロ、盾勇、それぞれに大なり小なり見せ場はきちんとありましたね。
個人的には盾勇にもぅ少し出番欲しかったかな?
今回の物語的のポイントとしては「嘘」がポイントです。
劇場版のオリジナルキャラクターのパンダグリュエルが異世界に迷い込んだ少女のヴェラに「元の世界に帰る方法はない」と嘘をついた事がこの物語の始まりです。
パンダグリュエル……長いな……略してパンダの正体は300年以上生きるゴーレムです。
彼女は300年と言う長い時間を1人で生きていました。
そんな彼女の元に異世界から現れたアレクとヴェラ……彼等が来てパンダは1人ではなくなりました。
そんな時、ヴェラは元の世界に帰る方法があった事をしる……それは同時にパンダが嘘をついた事実を知る事になる。
私は最初はパンダはまた1人になる事が寂しいから嘘をついたのだと思っていました。
でも、違いました。
彼女は全てを知っていたのでした。
元の世界に帰れるけど、それと同時に凶悪なゴーレムを呼び寄せる事になる事を。
結局、ゴーレムを起こしちゃうのですが、ゴーレムを起こしてしまったヴェラは自分がしてしまった事にショックを受けます。
ゴーレムを制御する方法はパンダがゴーレムの1部になる事……それは彼女の消滅を意味するのでした。
パンダも最初から説明していたらヴェラも多分無理な事もしなかったと思いますが、なんだろう……嘘は良くない事ではあるんだけど……
嘘って絶対悪じゃない訳で……
1口に嘘と言ってもその嘘が誰かの為だったりする訳で、ヴェラから観れば、ただ嘘をつかれていた事が真実で……
嘘の意味なんて普通は考えないからわからないよね。
でも、事実を知った彼女はショックを受けてしまう……多分その意味を知ったら多分彼女の様に後悔しか残らないんだろうなぁ〜って。
ゴーレムに一体化したパンダはもぅ目覚める事はありません。
それでも、一緒に居たいと思ったヴェラとアレク……
私はヴェラが残ると言い出した時に、あんな事件起こしたのに残るの?って思いました。
帰りたくて起こした事件で、パンダが一体化を覚悟して帰れる事を喜んでくれたのに?
それじゃ、パンダが犠牲になっただけじゃんと……
でも、カズマが最後にしたスティール……
アニメではパンツくらいしかスティール出来なくて変態のクズマさんだったのに彼が最後にスティールした事で救われた人達がいました。
大活躍です!
彼のスティールがあったから……ヴェラの残る選択肢の意味がより深く出た気がしました。
思っていたより楽しめましたね。
正直、どんな映画にするんだろ?的な感じはしてたのですが、面白かったですꉂ(ˊᗜˋ*)ヶラヶラ
そしてラストはあの二人が転校してきます。