レオン博士 さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
十六夜に燃ゆる想いと揺るがぬ決意
【感想】
シナリオは普通ですが、キャラクターのカッコ良さに引っ張られて魅力的な作品に仕上がっています
これぞ武士の生き様って感じのカッコいい生き方に何度も胸を打たれました
乙女ゲー原作ですが男性でも拒否感なく普通に視聴できるでしょう
ただ男性が見て面白いかは微妙なところ
作品の魅力の大半はイケメンのカッコいい生き様で、滅びの美学をしっかり描いているのでその潔さに男女問わず胸を打たれると思うのですけど
良くも悪くもイケメンと滅びありきの話で、キャラクターに感情移入できないと本作の面白さは伝わってこないと思います
本作を楽しむには滅びの間際になっても己の生き様を曲げないカッコ良さに胸を打たれる純粋な気持ちが必須です
そういう意味ではやっぱり女性向け作品だと思います
キャラクターはみんなカッコいいし、ヒロインの千鶴は目立ちすぎず空気すぎず芯が強いのに控えめな大和撫子でいい感じですね
イケメンばかりの中に女が一人で大事にしてもらえる女にとっては夢みたいなシチュエーションですが
実際にはこの環境は女の子にとってとても過酷で生活しづらいでしょうから羨ましいばっかりでもないかも
なので、千鶴が女にとって都合のいいシチュっていう厳しい見方にはならなくて、苦労したぶん報われて欲しいって気持ちが強かった
乙女ゲー原作っていうとイケメンと馴れ合いってイメージありますが、これは馴れ合いは少な目で恋愛もほとんどないので
イケメンばっかり出てくること以外はあまり女性向けって感じはしないので、乙女ゲー苦手でも大丈夫でしょう
シナリオは史実がベースになっていて、それに鬼や千鶴の存在などが絡んでいるので史実通りというわけではないです
とてもシリアスでマジメな話、丁寧に話が作られているし重苦しい感じはしなくて見やすいです
イケメンばかり出てくるのが気になる人はいると思いますが、食わず嫌いするのは勿体ない本格派の歴史ファンタジーアニメです
【欠点】
千鶴が誰とでも分け隔てなく接しすぎかな、ラブロマンスのほうに流れないようにしているんでしょうけどある意味距離を感じます
【キャラクター】
一番好きなのは土方さん!
外見でまずカッコいいって思ったけど中身もカッコ良くて、ずっとお気に入りでした
新選組の中心人物なので出番も多いので最高でした
ほかには千鶴、風間さん、沖田さん、原田さんが好きです
沖田さんはほかの新選組作品を見て好きになったのでちょっとひいき目に見てしまいます
【作画】
ゲームの絵が良すぎるのでどうしても見劣りしてしまいますが、結構古い作品ですし当時の作画レベルならかなり良いのではないでしょうか?
【主題歌】
OP 十六夜涙 とても好きな曲です