えたんだーる さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
どこかの県警のとある交番の婦警さんのお話
しかも業務に山狩りとかあるあたり、決して大きくない地方都市の感じですね。山道を歩いて誰かを探し回ったりする際の風景とかはけっこうリアル(笑)。
原作は週刊コミックモーニング連載の漫画らしいですが、未読です。なお、原作者は県警勤務経歴があるらしいです。
映像化としては先にTVドラマ化されているらしく、アニメが後発になります。
主人公は警察学校を出たての新人で交番勤務になった婦警の川合、そしてそんな川合の指導員としてバディを組む同じく婦警の藤をメインに、交番と所轄警察署の日常が描かれます。
題材的にはTVドラマ向きでドラマ化自体は決して失敗というわけでもなく、でもアニメ化もされたという感じでしょうか。というか、深夜アニメの視聴層向けとしてはむしろ題材は地味かもしれません。
特に正義感とか大きな志とかはなくただ安定した公務員としての警察官を目指したものの想像に反した激務で嫌気が指している川合。そして元捜査一課のエースだったらしいのになぜか婦警として交番勤務になっている藤。
どちらも勤務状況を不本意に思いながらも、警察官としての業務を全うしていく様は絵的に本当に地味なんですが、小さな警察署であるせいなのか何かと捜査一課他の応援に駆り出されたりしていろいろな部署との関わりが描かれだす中盤以降はかなり楽しめました。
川合が追跡のためにひたすら走らされたり、犯人と対峙しても小柄でまともに向かったら勝てそうもないのでビビったりする様は、他人事として見ている分には良いですが当事者としてはたまったものではないだろうというのはもっともなお話なのでした。