「ダンス・ダンス・ダンスール(TVアニメ動画)」

総合得点
73.4
感想・評価
133
棚に入れた
442
ランキング
1023
★★★★☆ 3.8 (133)
物語
3.9
作画
4.0
声優
3.8
音楽
3.7
キャラ
3.7

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ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

とりあえず簡単な感想

 原作は未読。
 原作は漫画とのことで、バレエを扱った漫画は過去に幾つか読んだことがあるが、その全てが
いわゆる少女漫画で、男性のバレエダンサーを主人公にした作品は個人的には初めて。
 主人公の村尾 潤平がバレエを始めること自体に葛藤があったりするが、こういう部分は
男性ならではという感じで、女性バレエものでは見られなかったもの。
 妹がその昔バレエスタジオに通っており、その頃は男性バレエダンサーが少ないことによる
苦労みたいな話を聞いていたが、今もそんな感じなのかな。
 昔に較べて男性バレエダンサーの一般的知名度が上がったし、ダンスという広い括りだと
学校教育で必修科目になったりと、昔よりは抵抗感が減ってきているんじゃないかなとは
思うけど。

 ジャンル的には最近増えてきたアート系や文系などをメインモチーフにして、プロットは
スポ根ものに近い「非スポーツ系スポ根もの」?の範疇にある作品だと思うが、体を使うと
いう部分においては通常の競技スポーツとなんら変わるところのないものであるため、
映像的には他のこの系統の作品に較べて、通常のスポーツものに近い印象で、鍛え抜かれた肉体の
美しさというものが随所に感じられる。

 潤平、五代 都、森 流鶯の3人の中学生のバレエダンサーを主軸に話が進んでいくが、これが
バレエの男女ペアの問題だけでなく、恋愛も含めた人間関係に波及しているものだけに
なかなかドロドロしたもの。
 最終的には都と流鶯という組み合わせになったが、都は「流鶯のための行動」といった感じで、
そこにバレエダンサーとしての自分はないようだし、流鶯は流鶯で精神的に弱い自分を
支えるための都という感じになっており、この先あまり幸せな未来が見えない。

 潤平に関して、序盤における態度の悪さで結構ヘイト感を集めていたようだが、自分なんかは
中学生が精一杯自分の我を出そうとしており、むしろ可愛げを感じてしまった。
 この辺の感じ方は視聴者側の年齢なども影響しそう。

 終盤において潤平が「五代バレエスタジオ」と「生川はるかバレエ団」の選択を迫られるが、
これは伝統の模倣と自身の創造という問題を含んでおり、伝統芸能を扱った他作品でも
見られるもの。
 この手の作品の主人公が「生川はるかバレエ団」を選択したのは意外な感もあったが、他の
ダンサーと違って基礎のない潤平にとっては今は土台作りの時期でむしろ最良の選択かな。
 ただ、あくまで過程の選択で、最終的には生川 綾子の望むものとは違う道を歩みそうで、
本作は長い序章を見た感じ。

2022/08/01

投稿 : 2022/08/01
閲覧 : 142
サンキュー:

7

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