「緋弾のアリア(TVアニメ動画)」

総合得点
83.5
感想・評価
4900
棚に入れた
23996
ランキング
323
★★★★☆ 3.7 (4900)
物語
3.5
作画
3.6
声優
3.9
音楽
3.5
キャラ
3.8

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ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

風穴ホームズ♪

武力行使により犯罪取り締まりにあたる「武偵」を養成する高校を舞台にした
同名ライトノベル(未読)のアニメ化作品(1クール)

【物語 3.5点】
歴史&伝説上の偉人の異能を受け継いだ少年少女バトル。
ツンデレ、ヤンデレ、クーデレ、ハーレム状態でラブコメ。
2010年前後のラノベのトレンドを寄せ鍋。
くぎゅのツンデレに至っては、お弁当に玉子焼きくらいド定番なメニュー。
新味は乏しいが、ラノベらしいアニメを求めたい時には美味しく頂ける。

各話構成はツンデレが主成分のラブコメも展開しながら、
派手なアクションで事件解決→不可抗力なハプニング→ツンの制裁でオチ。
とのお約束をハイテンポで繰り返す。

ヒロインのデレ、美少女だらけの人物相関の形成等ラブコメは急激だが、
メインストーリーは、頻発する"武偵殺し”に主人公らが挑む中で、
能力遺伝にまつわる巨悪の一端が垣間見える序章で終わる“おれたたえんど”

武偵たちが血を巡る宿命の中で自分の価値を模索するテーマは重たく、
作中{netabare}女の子が顔面を踏みつけられる{/netabare}中々のリョナがあったりと、
軽快なラブコメからの振れ幅は意外と大きく、決して気軽に眺められるだけのアニメではない。


【作画 3.5点】
アニメーション制作・J.C.STAFF

『シャナ』、『とある』シリーズなども経て、
瞳の顔面占有率高めなキャラデザの扱い、
肌色率高めのラブコメ←→美少女ヒロインもズタボロになるアクションもお手の物。

爆弾テロあり、銃撃戦あり、カーアクション、ハイジャック。
それ以上に激しい?ヒロイン嫉妬の剣戟(笑)と、人物の動きはアグレッシブ。

主人公少年キンジの寮部屋などラブコメの暴風により毎度、事件現場以上の惨状w
家具など破壊可能オブジェクト多数で作画カロリーも上昇。
立地が川沿いというのも好条件。
これならとばっちりで窓から落ちても死ぬことはありませんw

が、当時既に2011年。アニメも16:9画面での制作が普及する中、
4:3の画面サイズでの制作は卒業をとの要望は残りました。


【キャラ 4.0点】
主人公少年・遠山キンジ。遠山金四郎の末裔で、
エロい状況で超人的な能力とイケメン過ぎる言動が発動する特異体質「HSS(ヒステリアモード)」を継承する。
この都合が良すぎる能力がシナリオ展開上は結構便利。
二重人格同然に普段はイケてない落ちこぼれが、いざという時は主人公最強。
美少女との一線も躊躇なく踏み越えることができる。
凡庸な鈍感主人公設定では無理がある各種アクション&ハプニングシーンも、
キンジなら強行突破できます。


メインヒロインの神崎・H・アリア。「双剣双銃(カドラ)」の異名を誇るSランク武偵。
低身長、ロングツインテール、貧乳(コンプレックス込)、ニーハイ絶対領域(太ももにガンホルスター装備)。
キンジは馬鹿を通り越してもはや奴隷呼ばわりw「風穴あけるわよ!」が決め台詞。
{netabare}キスで子供が出来ると思っている{/netabare}など性知識は幼児並wついでに{netabare}雷{/netabare}が苦手。
フィジカル&メンタル共に清々しいまでのツンデレ。

一応、シャーロック・ホームズの子孫でもあるアリアちゃん。
名探偵の勘は受け継ぐも、推理力は遺伝せず。
察知した事件の予感を論理的に伝えられないとキンジにツンツンと当たり散らす理不尽w
が、それすらもごちそうさまです♪と満足してしまった
私の“S型釘宮病”はもう手遅れなのでしょうねw


キンジがアリアとツンツン、デレデレといちゃついている間を割って、
ヤンデレ気味にキンジを慕う幼馴染の美少女剣士で巫女の星伽(ほしとぎ)白雪(※巨乳)が
「この泥棒ネコ~」「死んで償え~」と斬り込んで来るのが大体のパターン。

そこにキンジの心も盗みたい{netabare}リュパンの曾孫{/netabare}で金髪金眼ロリの峰 理子(※やはり巨乳)が
ちょっかいを出してややこしくなるのが基本構図。


【声優 4.0点】
アリア役の釘宮 理恵さん。
銃弾だけでなく「バカ!」「うるさい!」「変態!」「風穴!」ニャーニャー(奇声?)とツンデレの女王様セットを一式揃えて連呼連発し、釘宮病患者をおもてなし♪
患者以外は食傷気味かも?と放送中は思いました。
結果として本作辺りが、釘宮病蔓延の最末期だったのかなと。
最近のツンデレだけじゃない、多彩で円熟味が増した釘宮さんも良いですが
また、くぎゅのツンデレで悶絶したいと願ってしまうのは、釘宮病の発作ですね。スンマセンw

キンジ役の間島 淳司さん。手慣れたリアクションでくぎゅのツンをいなし、
無気力根暗→“ヒステリアモード”のイケボへの豹変にも好対応。

裏表と言えば、峰理子役の伊瀬 茉莉也さんも相当な落差。
ロリ巨乳な外面に騙されてはいけませんw


【音楽 3.5点】
劇伴担当は尾澤 拓実氏。
キーボードによる幅広いアレンジでラブコメ~アクションまでカバー。
運命を示唆するコーラスの挿入など、音楽も意外とシリアスな構成。
総じて良好でしたが、ここもそろそろ豪華にオーケストラ音源も取り入れる当時のトレンドに追従をとの要望も残りました。

OP主題歌はMay'n「Scarlet Ballet」
作曲・編曲・浅倉 大介氏によるエッジの効いたシンセサイザーとシャープに加工されたボーカルに、
銃声もアレンジして作品の的を射抜くラノベらしいOP。

ED主題歌は中野 愛子さんの「カメリアの瞳」
毎回、明快なギターのイントロによる引きもクールなエンディング。
とびばこ上で仰向けになったアリアから感じる美少女✕銃の背徳感。

投稿 : 2022/08/01
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サンキュー:

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