イムラ さんの感想・評価
4.5
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
B級ではないと思う
<2022/7/31 初投稿>
本放送は2014年1〜3月
リアタイで見てました。
原作は未読
主人公は織田信長の遺伝子(E-Gene イージーン)を受け継いだ女子高生・小椋しお
しおを始めとする偉人の力を持つE-Geneホルダーたちから構成される超国家組織DOGOOが、進化侵略体と闘うバトルものでございます。
進化侵略体とは宇宙から飛来した隕石の中に潜んでいた生物で、地球ですさまじい勢いで進化し、地球を生態系ごと乗っ取ろうとする文字通り「侵略体」。
作中では海中生物の姿を模した怪獣のような生物として描かれています。
進化が進むと両生類→爬虫類→哺乳類になっていくらしい。
DOGOOのE-Geneホルダー達はその特殊能力を駆使して進化侵略体と戦い続けるのであった・・・
というお話なのですが
他の方のレビュー読むと「B級」という言葉が目についてしまう。
「B級バトルアクション」とかそういう意味の「B級」。
そうかなぁ?
B級の定義にもよるのですが、自分はB級というと「いや、そうはならんやろ」と設定や解決方法や物語の展開にツッコミどころありまくりの低予算作品、というイメージ
本作はそのどれとも合っていないと思う。
発想は確かに突拍子もないし、デザインもクセありすぎる。
でもですよ
◯設定はよく考えられている。特に進化侵略体の設定はデザイン含め「トップを狙え!」の宇宙怪獣にも匹敵するぐらいのやばい魅力に溢れてますよ。
◯進化侵略体を撃退する作戦も、合理的でありながら意外性もありスリリングで迫力満点。
◯キャラクターは一見、テレ東の子供向けとも思えるデザインですが、凡庸なものではなく慣れるとクセになってしまう。
◯映像表現も個性的。漫画でいうところのスクリーントーンみたいな影をところどころ貼り付けたような絵など、他ではあまり見かけない作りになってます。
◯物語も結構に骨太。基本、進化侵略体がヤバいので、ウルトラマンやゴジラとかの怪獣ものよりも重く感じます。そもそも、チートなキャラが出てきて敵を圧倒、なんてことはないので。
確かに人を選ぶ作品だと思うけど、少なくともB級と切って捨てられるような作品じゃないと思う。
寧ろ隠れた名品。とかまでは言い過ぎでしょうか
2期ほしいけど絶望だろな。
原作は6巻で完結しちゃってるそうですし。