てとてと さんの感想・評価
2.7
物語 : 2.5
作画 : 2.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 2.5
状態:観終わった
BL青春寄りのラグビー物。ガワだけ見れば悪くはない青春劇だがスポーツ物としては苦しい
男子高校生のラグビー物。全12話。
※作品データベース様より転載
【良い点】
キャラデザが美形多い。
ダブル主人公のキャラ配置やストーリー展開が王道的。
展開がスムーズで、1話からダラダラせずコンビ結成→実力示す→入部までテンポ良く進んでいて見やすかった。
序盤(というか1話だけは)中々期待させる展開、頭脳派主人公の理久が天才肌な光(あきら)に「お前(光)に首輪付けてやる」宣言はカッコ良く、掴みは良かった。
頭脳派主人公の理久が「タクティクス」重視の展開で、天才肌な光(あきら)や上級生たちを引っ張っていく。
少なくとも味方チーム内に関してはギスギスが少なく、上級生レギュラーも新参な理久たちにフレンドリーだったりと雰囲気が良い。
次第に理久と光の信頼関係が見えてくるのは良い感じ。
その後の展開も一度は去った先輩を呼び戻したり、ライバルとの対決の機運作るなど、王道。
才能の無い弟が強大な兄に挑んでいく流れも悪くない。
元ラグビー日本代表の大畑大介氏がミニキャラ化してラグビーのルールやプレイを解説するミニコーナーが興味深かった。
【悪い点】
ラグビーシーンが稚拙でラグビーの醍醐味が全然伝わらない。
作画もさることながら、個人対決に終始していて、全体の流れが分からない。
理久の言うタクティクスとやらが分からない。
1年生で才能も乏しい理久が早々にレギュラーに収まる上に、部長を差し置いて主導権握る説得力が乏しい。
味方チームは気の良い奴らだがキャラクターとして弱く印象に残らない。
理久が這い上がるコンセプトとしては波乱も無く、ドラマが平坦過ぎて終始盛り上がらない。
敵チームの魅力は更に微妙、最強ライバルの帝王みたいなキャラ付けも滑っている。
キャラも話も王道というよりは無難すぎる。
【総合評価】2~3点
スポーツ物の王道に見えて、王道が出来ていない微妙作。
「ALL OUT!!」にかなり見劣りする。
無難に見られる内容ではあったが1話以降低空飛行で終わった。
評価は普通にちょっと届かない「悪い」
おそらくは2019年のラグビーワールドカップの宣伝目的で制作されたと思われるが、制作者がスポーツ系作品の素人でガワをなぞった結果であろうか。