螺旋常連からくり剣豪 さんの感想・評価
2.7
物語 : 1.0
作画 : 1.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:今観てる
ネバラン2期に続く新たなる贄として、アニメ界の世知辛さを体現した一作
2013年に放送された、はたらく魔王さま!の2期。前期の回想などは無いので、しっかりついていきたいなら1期の視聴は必須と言えます。
突如エンテ・イスラからやってきた謎の赤ん坊、アラス・ラムスを巡る物語がこの2期を通してのメインテーマとなります。
アニメーションにおいて今期を語る上で欠かせないのが作画でしょうか。今期の作画は1期のWHITE FOXではなく、前期にヒーラー・ガールを手掛けたstudio 3rdです。ヒーラー・ガールの作画の癖を見てきた人なら分かりますが、当作品もそれを受け継いでもれなく癖が強いです。特にキャラの目元の作画が特徴的で、慣れないと違和感は拭えないでしょう。
話の方はまだ走り出した段階なのでまだ何とも言えないところですね。最新話で真央たちと敵対する勢力であるガブリエルら天界軍が登場し、これから盛り上がりそうな感じではあります。
8話まで
海の家の話で3話も使うのは流石にテンポ悪過ぎですね。この辺りは恵美と真央の今の関係性を見せたかった意図は汲み取れたので一概にダメだとは言えないものの、良いとも言えないのも事実です。ストーリーは魔界と人間界を巡る対立構図の整備が軸になり、そこに天界のゴタゴタも関わってくるので1期よりも複雑になっています。作画は良い時と悪い時がありまちまち。アラス・ラムスの作画は基本悪いし、戦闘描写も雑です。
8話からは佐々木千穂の父方の家庭がやっている農業の手伝いの話。恵美の真央に向けた複雑な心境が見所でしょうか。
最後まで観ました
12話のクソ作画に悪い意味で泣けてきました。話も終盤はあっちこっち行ってる上につまらないからどうしようもないです。作品一番の売りとも言える真央のバイトを無くしたのと何話も食い潰しテンポが悪かった海の家編と農家編がとにかく罪深いと思います。海の家編と農家編なんて極論排除しても話は成立しますし、それぞれの新規キャラも薄過ぎて結局既存キャラだけで話を回している始末だったのでこの二つの話がある意味は全部観た今では全く分からないです。
一期リスペクトがある主題歌とか一期から引き続き起用されているBGM、声優などは良作だった一期を思い起こさせるし、これらは単純に質は高いですね。
ネバランみたいに旬が過ぎたから切り捨てられたんでしょうね。そのように見ていると居た堪れなかったです。