ローズ さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
法令遵守
悪の組織である秘密結社アガスティア。
その怪人開発部に所属している黒井津燈香。
剣神ブレイダーを倒すため、黒井津は怪人を作り続けるのであった。
悪の秘密結社なのに、実態はホワイト企業。
そのギャップが本作品の売りですね。
世間では労働基準法を守っていないブラック企業が多くあります。
表が健全なのにブラックよりも、表が悪の秘密結社なのにホワイトな会社の方が、
働く労働者としてはいいかもしれません。
黒井津の残業シーンは多目ですが、上司のメギストスは労いの声をかけます。
これで給料が良かったら、私もアガスティアで働きたいです。
特撮ヒーローは悪の秘密結社を倒します。
最近はご当地ヒーローなども多くいるので、悪者の需要は大きそうです。
アガスティアはブレイダー打倒を目標にしていますが、現実的な活動は、もっと規模が大きいです。
悪の組織の横の繋がりや遊園地の運営など多岐にわたります。
怪人の一例ですが、心は男性だが体が女性のウルフ。
気性の荒い女性キャラ(怪人)だと割り切ったほうが簡単です。
最近は、LGBTQなど色々と難しい論争もありますからね。
男性がエッチな視線を送っても、返ってくるのは怪人らしい対応になるでしょう。
悪の組織の怪人なのですが、どこか抜けていて憎めないです。
最後の外敵はおまけのような感じ。
強大な外敵が日本を襲うので、一時的に悪の組織と正義のヒーローは手を組みます。
敵の総大将・ゼットアハトのCVは杉田智和さん。
さすがの演技でした。
作中に登場する多くの魅力ある怪人たち。
対ブレイダーとしては失敗作なのでしょうが、憎めない魅力がありますね。
悪の秘密結社なのに、コンプライアンスを守るホワイト企業。
正義の味方でなくても、応援したくなる気持ちは十分理解できます。
あぁ~、メギストス様を上司に持ちたくなるような作品でした。