くまごろう さんの感想・評価
4.5
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
中学生のリアルでピュアな恋愛もの
視聴完了
全12話
一言感想
1点を除いて概ねよかった。もどかしく思いながら先が気になる作品。
あらすじ
とある普通の中学生の男女が、とあるきっかけで仲良くなり、付き合い、恋愛をする話。
中学3年の1年間。
感想
よかった点。
特に伏線とかもなく何かが起こるわけでもない何気ない日常の中の、中学生の恋愛模様が素晴らしい。修学旅行やお祭りなどで少しずつ進展していく2人の関係がもどかしくも愛おしい。
また、日々成長していく一方で、嫉妬する心を整理しきれない未成長な部分もありとてもリアルに感じた。
他にも、作画は背景はとてもきれいだが、動きがある部分は躍動感がないかなぁ。
声優さん、茜の声はいい意味で印象が薄くとても耳に残るいい声だった。
また、賛否両論あるようだが、挿入歌の有名曲のカバー。声は甘く、歌詞はその状況に合っていて個人的にはよかった。
悪かった点
みなさんのこの作品の評価はとても高く、見て気分を害される可能性がありますので、興味のない方は以下はスルーしてください。
ただ1点、千夏。
個人的にこのキャラが邪魔で仕方ない。
説明をすると、千夏は主人公である茜の友人で、陸上部の仲間。こたろうが茜に告白する前からこたろうのことをいいなと思っており(多分千夏が気にする前に茜とこたろうはお互いのことを気にしていたと思うが)、こたろうのことを好きになる。しかしその時には茜とこたろうは付き合っており、茜本人からその事実を告げられる。
というキャラ。
その状況で千夏が、
こたろうに告白する
と言い出すのもよくわからない。
また最終話茜が遠くに引っ越すことになり、千夏はこたろうと同じ高校に合格。そこで千夏はこたろうに告白。
しかもセリフが、
好きです、
ではなくて、
私じゃダメかな?
あと個人的に1番ダメだったのが、
グループで遊園地に遊びにいく話。
千夏は茜とこたろうが一緒にいるのを妨害し、
茜のことが好きな陸上部の友達、ひらと茜をくっつけようとするほかの友達を止めようとしない、同調圧力にっていうなら一瞬迷って黙るとか合ってもいいと思うのだが、一切ない。
ちなみにこの時こたろうと茜が付き合っているのを知っていたのは千夏だけ。
え、こいつはサイコパスなのか?
こんなトチ狂った行動しときながらよく茜に
友達だよ、
とか言えるな。
そのため最終版、茜とこたろうが喧嘩をして感動の仲直りをして終わるのだが、喧嘩をした理由が、千夏がこたろうに告白したことを、こたろうは茜に話さなかったが、あかねは千夏から聞いていたというものだった。
ここまでの言動から千夏がこたろうと茜の関係を破壊しようとしてるようにしか見えない(メールで千夏がこたろうに、茜が最後会いたがってたよ、と送るのだが、こたろうが全力ダッシュしても間に合わなかったことからこれもわざとに見える)。そのため、それに怒って離れていった茜の行動も滑稽に見えてしまって残念だった。
最後告白した女子が千夏みたいなサイコパスではなく、こたろうの初恋の人とかで偶然そのシーンを見かけてしまったとかだったら個人的には最高だった。
千夏への思いが迸ったが、こたろうと茜の恋愛物語としては、とても良い作品だった。