「四月は君の嘘(TVアニメ動画)」

総合得点
91.6
感想・評価
5067
棚に入れた
20155
ランキング
28
★★★★★ 4.3 (5067)
物語
4.3
作画
4.3
声優
4.2
音楽
4.4
キャラ
4.2

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ネタバレ

くまごろう さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

心に染みる作品

視聴完了
全22話
原作未読

一言感想
とても素晴らしい1年間の物語
(ハッピーエンドではなくビターです)

あらすじ
とある事象によりピアノが弾けなくなった主人公、こうせいはとある事情により桜の下かをりと出会い、かをりに引きずられる形で音楽の世界に足を踏み入れる。

色々ありながらも充実の演奏をしたこうせいはもう一度かをりと演奏することを目指し音楽の世界を進んでいくが、2人で出ることが決まっていた演奏会の直前にかをりが倒れてしまう。病状を主人公に明かすことはなかったが、かをりも主人公ともう一度演奏するため、危険な手術に挑戦することとなる。
奇しくも手術の日はこうせいが今後音楽の道に進むために重要なコンクールの日

感動的なかをりとのコンサートも終わり、かをりのいない桜の下新たな一歩を踏み出す。

感想
素晴らしい!の一言。
まず本作品はビターエンドである。
そもそも物語が始まる前からかをりは体が弱く長くは生きられない、その中で昔憧れたこうせいの今(アニメの中でははっきりと述べられていなかったが、おそらく過去の出来事も全て)を知り、行動する(未来がないかをりには自分に対する希望がないので、こうせいのためであるが自分では責任を取らなくて良いような事柄のみ)
こうせいの目には傍若無人唯我独尊に見えていたかをりの行動は全てそのような背景から、という時点で泣けてくる。
また、最後のコンクールで、こうせいがこれまで色んな人に助けられてきた、と思い出しながら弾き始めるが、実は全て自分の演奏、母の愛情によるもので、母は死ぬ前にこうせいが独り立ちできるよう技術を、と焦っていたのとリンクして本当に感動だった。
結末としては、母の死を乗り越えられず虚像を作り出し母と音楽そのものから逃げたこうせいが、かをりのお陰で光を取り戻し、かをりの死も乗り越えられるようになった。これも素晴らしい。

最後に1度は音楽家としての歩みを止めたこうせいが新たな道を歩み出すのだが、こうせいの夢はかをりともう一度演奏することであり、それは現実としては不可能となったため、一生音楽家として生きていく。という意味なのかなぁと思うと、どこまで伏線を張っているのか驚嘆の一言だった。
個人的には満点。

ただハッピーエンドではないので、見る人を選ぶかもです。

投稿 : 2022/07/26
閲覧 : 282
サンキュー:

13

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