くろゆき* さんの感想・評価
3.0
物語 : 2.0
作画 : 4.5
声優 : 1.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
今日は迷子になろうよ!
主に海外のテーブルゲームを女子高生がやって友好を深めていくというお話。
正直、目の付け所は悪くないと思う。
ボードゲームの存在は知っていてもやる機会がないし、どんなゲームがあるかも知らない・・・・・
ルールがわからないスポーツなんて見る気がしないのと同じで、ルールが分かれば引き込むことができる。
そもそも知らないゲームに興味を持つことなんてできないのだから、紹介するだけでも価値はある。
・・・はずなんだけど、紹介されるゲームが面白そうって思えない。
その元凶は『ボードゲーム』ではなく、ゲームを通じての『友好』のほうに軸足が置かれてるからですよね。
ゲームってのはスポーツ(競技)なわけで、競い合いの何が楽しいかっていうと戦略と読みあい(かけひき)、そして予期しないこと(運)が起きるから面白いわけです。
テーブルゲームの最高峰が麻雀といわれているのはそこにあるわけだし、格闘ゲームやボンバーマンやスプラトゥーンなどのアクションゲームをCPUとやっても面白くないのはそこですよね。
で、本作はルールの説明だけで、ゲームの説明が全くない。
そのゲームがどういう戦略を立てれば有利なのか、どんな協力体制を組めばいいのか、または単に運に任せるべきなのか・・・・
そういう面が全く見えないので 何をやってるんだろう?くらいにしか思えない。
またキャラの性格によっての戦略性の違いとかでキャラクターを引き立てることもできるのに、そういった面もない。
ほのぼのとゲームをやって楽しむ・・・
引っ込み思案の女の子のゲームを通じての交流ってだけでの『ありきたり』でしかない。
『それ、ボードゲームじゃなくてもいいよね』って言葉に集約されてしまうのである。
あくまで紹介アニメはそのものを紹介するモノが主軸であるべきであり、人間関係とかは二の次 三の次なのである。
その二の次、三の次の部分が成功してるのならまだ何とか評価もできるんですけど、そこもぼんやりとしており いまいちなんですよね。
ボードゲーム自体は実際にやってみれば面白いんでしょうけどね。
そういえば、この手の作品で男の子が出てくるのは珍しい。
本作は人間関係が主軸なので出すことが正しいのですが、紹介アニメが女の子だけで構成される作品がありますが、それが許容されるのはそこをメインにしてないからですよね。