「進撃の巨人 The Final Season Part 2(TVアニメ動画)」

総合得点
79.2
感想・評価
369
棚に入れた
1571
ランキング
518
★★★★☆ 4.0 (369)
物語
4.0
作画
4.0
声優
4.0
音楽
3.9
キャラ
4.0

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ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

対立する仲間同士と共闘する敵味方

 原作に関して、本作部分は未読。
 前作が序盤においてパラディ島勢によるマーレ奇襲で始まったの対して、本作ではマーレ勢に
よるパラディ島への攻撃で幕を開ける対照的な出だし。
 この辺は狙ってなのか、たまたまなのか。

 本シリーズの主役はエレン・イェーガーであるが、本作においてはエレンの真意が一種の
ミステリー要素として話の肝になっているため、悪役的描かれ方。
 更にジーク・イェーガーと同調する振りをして裏を描いたり、未来予知をして行動していた
ことが判明したりとラスボス感が強い。
 以前はエレンに次いで主役的動きを見せていたミカサ・アッカーマン、アルミン・アルレルト、
リヴァイ・アッカーマンらも事態に翻弄される状態ということで、結果的に主役不在の群像劇と
いった感じ。

 そんな中ストーリーを能動的に動かしていた感があったのはフロック・フォルスター。
 反対派は粛清するなど悪役然とした描かれ方だが、その行動の方向性が正しかったのか
どうかは別にして、本気でパラディ島のエルディア人を思っての行動のようで、そういう点では
一種のダーティーヒーロー的な感はある。

 ガビ・ブラウンと、サシャ・ブラウスの家族との描写で、人はちゃんと向かいあえば
分かりあえるということを描きながら、同じ作品内でかっては仲間だった者同士が主義主張の
違いで殺し合う展開を描くなど、それも人間らしさなら、これも人間らしさという感じで、人と
いうものをよく描いている。
 この仲間だった者同士の対立と対照的だったのが、調査兵団の一部とマーレ側の一部で手を
組んでエレンの野望を阻もうとした動き。
 心から和解したわけではないが、同じ目的のために思うところはあってもそれは飲み込んで
という行動は興味深いし、こういった対応を観ていると「地鳴らし」は自然災害のメタファーの
ようにも思える。

 終盤において、ついに地鳴らしが発動してしまったが、パラディ島を出る際にその巨体の
イメージから海底を歩くのかと思っていたら、泳いでいたのは驚いたと同時にちょっと
おかしかった。

2022/07/21
2024/11/27 加筆・修正

投稿 : 2024/11/27
閲覧 : 160
サンキュー:

4

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