てとてと さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
「ゼロから始める魔法の書」の続編。見所が分かり辛いが、ロス先生可愛い
続編というより世界観と歴史同じくする次世代物な感じ。
【良い点】
ゼロから始める魔法の書のその後を描いたアニメが制作された事自体が想定外で嬉しい。
ゼロから始める魔法の書はかなりの良作だと評価しているので。
ゼロやアルバスや傭兵らのその後を見せてくれる。
特にアルバスは前作では未熟な少女魔術師だったのが、今作では魔法学院の学長な実力者だったり、感慨深い。
前作未見だと世界観が分かりづらいが、本作独特な魔法に関する世界観や設定は未熟な今作主人公たち視点で徐々に明かされる。
地味ではあるけれど、こういうファンタジー自体が好き。
良くも悪くもテンプレと一線を画したファンタジー作品。
ストーリーは掴み所がないが、セブ君ら若き才能ある魔術師の卵たちを、前作キャラたちが正しく導くべく旅や合宿?させる感じ。
その過程で魔女や獣落ちや反魔女派などの不穏な世界観設定や情勢を開示。
そこから紆余曲折で成長、テーマは偏見なく生きる事?
魔女と反魔女派が殺し合う世界観で、過去の憎しみやわだかまりとどう向き合うか。
彼ら彼女らの成長や周囲の善意は丁寧に描かれていたし、会話劇の雰囲気も良い。
子供たち以上に、凶悪な殺人鬼な暴虐が改心していくドラマが良かった。
「猟師に我が子を殺されたからといって猟師全てを憎みはしない」
力は正しく振るい、憎しみの連鎖に陥らない。
終盤はややご都合主義な面はあるが、後味良し。
キャラは過去に闇抱えつつも克服し明るく振る舞うホルトちゃん、トカゲ獣人な見た目に反し一番優等生なクドー君ら個性的で好感持てるキャラ多い。
掛け合いのノリが独特で、ストーリーが見えづらくても彼らの掛け合いだけでそこそこ見られる。
シリアスとコミカルのバランスも良く、クドー君のしっぽ切りなど絶妙にシリアスに傾かせない。
なんといってもロリバ〇アなロス先生が大変可愛らしい。
岡咲美保ボイスがハマっている。そういえばリムル様も先生やってた。
年長者らしくセブ君らを導きつつ、若く無邪気な好意を向けられて照れる可愛さ。
ロス先生は2022春アニメで一番可愛かった。(次点はめんどくさいカーラちゃん)
作画は派手さはないが綺麗。キャラデザが可愛い。特にロス先生最高。
また楽曲が良い。OP主題歌は2022春屈指だった。
【悪い点】
ストーリーに掴みどころが無い。盛り上がりどころも殆ど無い。
明快な目標設定が見えづらく、どこに向かっているのか?と。
前作未見だと前作キャラや前作ストーリーとの関わりからのストーリーが分かりづらい。
セブ君とゼロと13番の関係とか、前作ファン的には嬉しいが、初見ではあまり刺さらなそう。
ゼロがあまり活躍せず。前作主人公が出しゃばらないのは良い塩梅だけど。
声優陣は申し分ないが、傭兵役の小山剛志氏が降板。
矢野正明氏の演技は申し分ないものの、やはり変更は残念。
【総合評価】6~7点
前作ファン的には十分堪能出来たけれど、間口が狭く評価されづらいのは是非もなし。
評価は「良い」