剣道部 さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
女の子は誰でもきっと圧倒的にかわいくなれる by大原櫻子さん
[文量→中盛り・内容→感想系]
【総括】
オタク、日陰者、(ほぼ)ニート、非リア充の女子ばかりが住むアパート。そこに、とある「美人」が現れて、、、というアニメ。
面白かったです。キャラクターはいずれも濃いけれど、ちゃんとそれぞれに「味わい」があります。
私も大別すると、彼女らの部類に入るので(笑)、共感できるところもあれば、「流石にそりゃねぇわw」という部分もあります。
いかにも、「レディースコミック原作」という感じで、メインターゲットは30代~40代の女性でしょうか?
ただ、男が観てもちゃんと面白いアニメでした。続編があれば良いな~。
《以下ネタバレ》
【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
学生時代、校舎にあった白黒の写真。おそらく、昔の女子高生。それ見て思った。
「だ、誰も可愛ぐねぇ!」
まあ、今思うと「お前が言うな」なんですけどね(笑)
写真の画素が荒いとかはさておき、昔の女子高生、ホントに可愛い子が少ない。が、数十年(2~3世代)で日本人の骨格や顔立ちがそう変わる訳もないので、ようは、
ファッション(化粧、髪型、服、ダイエット等)の違いなのでしょう。それを本作では「努力」と捉えていて、尼~ずは「ブサイク」ではなく「努力不足」。
「女の子は誰でもお姫様になれる」
それが主題のアニメでしょう。
個人的には、「お姫様」が「大勢からちやほやされる」という捉えなら、「それは流石にない」と思います。ただ、「誰かにとってお姫様」なら、なれるんじゃないかと思います。容姿だけでなく、性格とか相性とか、ちゃんと合う人が、きっとどこかにはいるだろうとは思うから。
ただ、本作はこの「お姫様」が、単純に「可愛い娘」となっていたんじゃないかと思います。実際、ちゃんと美人になったのは、倉下月海だけ。後は微妙でした。
もちろん、今後はサブキャラも深めていく(それぞれが可愛くなったり、活躍したりする)のでしょうが、アニメで観られる範囲では、「一番若くて」「一番元がよい」月海だけが「お姫様」になってしまい、作品が本来伝えたいテーマと逆行しているように思いました。そこだけが残念でした。
ただ、テンポの良いギャグや、少し盛り過ぎながらも鋭いところを突いてくる心理描写などは素晴らしく、充分に良作(☆4)のレベルにはあると思います。
個人的には、月海と童貞お兄さんの恋愛が観ていて楽しかったり、ちょっとイラっとしたり、全部含めて魅力的でした。蔵之介は、今のところそこまで魅力を感じません。恵まれた者の跳ねっ返りにしか見えてません。最終的には月海と付き合うのでしょうから、その過程でより魅力が出てくるのに期待ですね。
{/netabare}