どどる さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
分かりきったこと
質のいい群像劇アニメ。
アサルトリリィの次にこれをお出しさるともう信頼するしかない。佐伯昭志監督。
個人的に好きなのは5話、7話、8話、最終12話。
5話、基本テーマが良い。
嘘をついている、偽物であることを気にするシルヴィ。
もちろん最終的にはその程度のことで関係が壊れることはないが、「最初から公爵家のお姫様であることを明かしていたら同じ関係にはなれなかったかも」という可能性も示唆されているのが良い。
いのりちゃんあたりは遠慮から入ったかも。
嘘から始まったから得られた正しい関係。
5話は嘘、偽物がシルヴィ以外にもいくつか出てくる。
ジョーがルミナスに頑張る最初の動機はお金のためだな!
アイドルとしては偽物の動機と言っていいようなもの。
いのりの折った折り紙の花。
シルヴィはそういった「自分以外の偽物」に対しては全く悪いイメージを持っていない。自分が偽物であることは気にしている。
実はだ~~~れも偽物が悪いなんてことは思っていない。
この当たり前のことが再確認される。
悪意のある偽物と、単なる偽物、善意の偽物はぜんぜん違う。
そういうことを普段から考えてないと出てこない話だと思う。
7話でサーニャが出てくる良さついてはさんざん語り尽くされてると思うので省略するとして、
8話。
もうこれは「自分が救った人に救われる話」がドチャクソ好きなんですね。
説明不要。
こんなファン一人いたら「誰かのためでなくお前のために歌う」で頑張れてしまう。好き。
最終話。
全体に静から動の流れが見事で盛り上がって終わる超良い最終回。
その中で特に好きなのが素晴らしいグレイス隊長。
グレイス隊長、ルミナスウィッチーズの影の主人公と言っていい存在です。
「歌には人を救う力があるのよ。分かりきったことじゃない」という信念でルミナスウィッチーズの企画をはじめたのはグレイス隊長。
ルミナスは、グレイス隊長の信念が形を取っていくアニメだと言っても過言ではない。
(主人公であるジニー個人の推進力が弱いのはその影響もある)
そのグレイス隊長がアメイジング・グレイスを歌うシーンは、全てが収束してゆく感がある。
からのルミナスの集大成ライブ。
たった1クールだが、これまで続いてきた全てが終わってゆくことを感じさせる演出は大きな満足感がある。
▶欠点?
「アイドルアニメのテンプレ」からは外れているので、アイドルアニメのメインストリームが好きで、あらかじめ期待する形があった人はジャンル違いかも。
アイドルが誰かのために出来ること、みたいなことに焦点を合わせているアニメ。
序盤の感想。
{netabare}
パンツはどうした。
まあウィッチーズ系列のアニメだな~と、シリーズ見てたら安心して見られる内容。
ブレイブウィッチーズの時にも思ったけど、ふんいきを再現するのが上手い。
共通したウィッチーズっぽさがある。
路線をちょっと変えて新規層にアピール出来ているかは分からないけど、旧来のファンは裏切らない。
やや現代ナイズドウィッチーズ。まずは好感触。
でもパンツはどうした!!!やっぱ現代的じゃないのか!
パンツは!!!
{/netabare}