横比較無用ノ介 さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
交差する記憶と嫉妬
「クズと悪魔と男と女」からスタート。
シュウ君は見事なクズとして描かれています。
そしてキサラとアヤノの壮絶なキャットファイト。これが序盤の印象。
ところが「ほんの僅かな酷い代償」で変化が発生。
「望んでなかった真実」「流す涙の意味を知らずに」と状況はどんどん深刻になっていく。
さらにベイロンシティの秘密と、家族の過去が錯綜する「待ち望んだ最悪」が明らかに。
物語が苛烈になる一方で、序盤の印象そのままのEDは変わらない。
むしろ軽薄さが、心地よく感じられるようになっていく。
核心に迫るに連れて、大切なものを失っていくシュウ君。
自らを捨て去ってでも、真実を追っていく姿に、女性は惹かれるのかも。
嫉妬、憤怒、色欲、怠惰等々、人間の欲望がしっかり描かれている。
個人的には、聖人君子的なキャラクターの話より、現実感があって好み。
でも、モラル警察タイプの方には、無理かもね。
最終的に三角(?)関係も含め、決着をつけなかったのは、やや物足りない。
でも、スマホゲームの計画があるから、仕方ないかもね。
以下、3話目までの感想。
{netabare}はっきり言って2話までは、特筆すべき内容もないアニメかなと思った。
だが3話で「代償」の存在が明らかに。
単なる三角関係ではなくなるのか、あるいは何事も無いかのように継続するのか。
今後の展開に興味が出てきた。
軽妙さを保ちつつ、深刻さをどのように見せるか。
製作者の手腕に期待します。{/netabare}