天地人Ⅱ さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
新SFスーパー英雄(?)列伝38
時は室町時代中期から後期に移行する戦国時代初期と思われる。
醍醐景光は、己の野望を実現するため、生まれてくる我が子を犠牲に鬼神の力で領国に繁栄をもたらす。
一方、体の11ヶ所を鬼神に奪われた百鬼丸は、寿海に拾われ成長し、己の体を取り戻すために旅を続け、どどろと出会います。
原作はご存知手塚治虫で、過去にアニメ化や映画化もされており、リメイクとなりますが、面白かったですね
。
どろろと旅を続けながら魔物を倒して体を取り戻していく百鬼丸は、やがて自分が生まれた醍醐の国にたどり着きます。
そこで父醍醐景光、母縫の方、弟の多宝丸と出会い、運命の歯車は回り始めるのですが、疫病や旱魃もない醍醐の国とそれ以外の荒れた国。
魔物を倒し体を取り戻す百鬼丸の行為は、一方で醍醐の国に災厄を運び込む行為であった。
何が正しいのか、どうすればいいのか・・・何故、書いても書いてももっとサンキューをもらえないのか(おいっ)じゃなくて、互いの信じる正義のために戦う百鬼丸と多宝丸の姿は考えさせられましたね。
ただ、自分にとってこの作品は、百鬼丸の物語であると共に、彼の父である醍醐景光の物語であると思いました。
野望の為に我が子を犠牲にして、領国の繁栄をもたらした景光。
やがてその栄光は、犠牲にしたはずの百鬼丸によって、少しずつ崩されていく。旱魃により疲弊していく領民、隣国朝倉による侵攻、書くネタが思いつけない天地人(違)
まあ、最後のやつはどうでもいいんですが(おいおい)
愛する妻と跡取りを失い、恐らく朝倉との戦いに敗北して帰ってきた醍醐景光は、地獄堂で百鬼丸と対面します。
ここが一番のクライマックスでした(最初からクライマックスだぜ byモモタロスって、何の話だ)
ラスト、成長したどろろと百鬼丸が再び出会う事を暗示させるような最後も良かったです。
おまけ
凄絶な戦いの上に魔物を倒した百鬼丸だが
「何故だ、どうして俺の体が戻らない。」
「テレビやアニメの見すぎで視力の落ちた目、お菓子の食いすぎで虫歯になった歯と弛んだ腹。何故元に戻らないんだ~っ」
そりゃあ無理無理(自爆)