エイ8 さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
RENT, PLAN, GUIDE FOR YOU
『RPG不動産』(アールピージーふどうさん; 英:RPG Real estate)は、険持ちよによる日本の4コマ漫画。
2022年4月から6月までAT-Xほかにて放送された(wikipedia)
わぁ~い!きららのじかんがはじまるぞぉ~!(*´ω`*)
みたいな感じで楽しみにしてたなどということでは決してなくどういうわけかたまたま二話ほど録画失敗してたのでアマプラが無料のうちに全話を観ておこうと優先的に視聴したにすぎないんですよお願い信じて!
とはいえ当初は一話切りも止む無しかなと思いました。ネックとなったのは内容云々以前の話で端的に言ってファーの扱い、こんな描写の子を脱がせるだなんて良識を疑います。いくらきららにはおっきな(だんしの)おともだちがたくさんついてるとはいえ正直キモかったですし今後もこのノリを続けられるのはさすがにキツいということで切る気満々だったのですが最後の最後で気がかわり視聴を続けることになりました。
きっかけとなったのは一話のラスト、主人公の風色 琴音(かざいろ ことね)が窓の外の二つの月に向かって黄昏れているシーンで流れた不気味な音。最初は聞き間違いかとも思いました。先ほども述べました通りその時はもう視聴を断念するつもりだったので半分他のことと並行した「ながら観」状態でしたし他所での音が混じって聞こえたただけなのかもしれないなあ、と。ですがシーンを戻して観てみてもやっぱり入ってた不協和音、きらら作品は底抜けに明るい反面意外ととんでもない闇を抱えていることもあったりするんでこれはひょっとしたら化けるかもしれないと考え直し視聴続行を決意。
全体的には実にきらららしいシチュエーションコメディーで成り立っていました。懸念されたファーの扱いについてもそこまで執拗というわけではなかったのは助かりました。普段は本当に愛くるしいキャラなので最初からそのままでええやないかと強く思いましたよ。というかこの作品「お色気」に対する意識がよくわからないというか、主人公の琴音の胸を強調するのはまあしょうがないにしても途中出てきたターシャのパン〇ラを描写する一方でラキラの赤いパンツは映さないとか正直わけわかりません。見たい見たくないって話じゃないんですよいや本当に(信じて!)。
登場人物のコスチュームに関してもやたらと乳を強調させるような服を着せてみたりパンツの紐を強調させてみたり(セーラやモナが着てたあのエロ紐の名称なんて言うんですかね?)、部屋着姿の琴音からケープを取ると海外女性ばりのどすけべ肩紐タンクトップを着ていたり……はてさておっきなおともだちを釣ろうとしてるのかどうなのか、正直ちぐはぐすぎてよくわかりませんが間違いなく画風にはマッチしてない衣装選択だなと思う事が多く、そういう意味(おっきなおともだちのツボをおさえていないという意味)では逆に正常なのかなとも思います。ひょっとしたらラキラの赤パン描写しなかったのも「生々しい」とか思ったからかもしれません。そのように考えると初めからエロとか色気を描いてる自覚自体無く単に作者なりの「かわいい」優先だったのかも。でもね気を付けないといけませんよ?ほんっと度し難い人達なんですからビッグブラザーって。どんな目で舐めるように観てるかわかったもんじゃありませんからね!(ド偏見)
さてブーメランを投げ返されないうちに話題変更。結果的に例の不協和音自体は伏線が回収されたと言っていいかもしれませんが、二つの月自体との関連性は明らかにされないままでした。琴音の歌にもありますしあれらがこの作品の舞台に大きくかかわってくるのは間違いないでしょうが、アニメ一期だけでどうにかなる代物ではなかったようです。
おそらくメインプロットと思われるファーの物語に関しては「きらら」作品として見れば賛否両論あると思います。自分としても以前きらら作品である「スローループ」で、その重苦しい設定に対して疑問を呈した記憶があるのですが、本作においては自分としては「有り」でした。それはきららというよりはファンタジー作品として観たからだと思います。なのでファーが絡む話よりどちらかというと幼少のルフリアが石投げられてるシーンの方が嫌でした。
そうそうルフリアといえば、この子本当にリアリストですよね。ファーのことをドラゴン疑惑があるとしてチクったのも彼女、改心してファーを助けようと駆け付けたかと思えば竜化した彼女を見て「あれはもうファーじゃないわ!」って叫んだのも彼女wぶっちゃけここが本作で一番笑っちゃいましたwとはいえ実際こういう役回りの人材って必要なんですよね。むしろ何でもかんでも仲間を信じての方がきららファンタジーというかまんまファンタジー。そういえば琴音がファーを守ろうとし続けた一方でラキラはルフリアのことを第一に考え続けてたんですよね。多分ルフリアが自分からファーのもとへ行こうとしない限りラキラも動かなかったと思います。そういう意味でこの『RPG不動産』の面々は一様にみんな仲良しのように見えてちょっとした派閥のようなものが出来ている気がしますw
それにしても最近の作品はストレートにファンタジーってあんまりやらせてもらえないみたいですね。この『RPG不動産』でも作者が本当に描きたいのはおそらく亜人と人間との関係性とかの方なんだと思います。ぶっちゃけ不動産関係そのものよりもそれを介して人物像や世界観を説明する方が重要で、キャラの面々もただ出しているわけではなく何らかの重要な位置づけがある人達を客という体で登場させているんだろうなあという気はします。ただまさか序盤に登場したネクロマンサーがああいう形で回収されるとは思ってもみませんでした。とはいえ逆に占い師のカーサに渡されていたお守り、あっちは回収されませんでしたね。まさか吹っ飛んで終わりだなんて……。
しれっと出てきた英雄の一人の大賢者ルナ・ディドラーンやレベル99以上で世界を救えるレベルのポーラ、それに新聞だけで登場の勇者なんかもそのうち物語に深くかかわってきそうです。魔王=神竜だったようですがその一方で普通に神もいる。城の地下にあった牢獄なんかも意味深です。ま、おそらく本当に悪いのは人間の方的なお話になりそうな気はしてます。
ところで今wikipediaを見て知ったのですが、ラキラって原作よりも露出を抑えた恰好に変更されていたんですね。ていうかアニメでも相当露出してたと思いますがあれより布面積が少ないって最早痴〇の領域なのでは……(;^ω^)