てぶくろ さんの感想・評価
2.3
物語 : 1.0
作画 : 2.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 2.0
状態:今観てる
ライブシーンは凄いが、 シナリオの技術的拙さが目立つ。王道で分かりやすくとは、脚本が楽をすることじゃない。
第1話視聴しました。
{netabare} メディアミックスを念頭に作られたライトノベルを原作とした本作品。 このジャンルに王道で新規参入とは非常に好戦的で良いですね。
さて、第1話を視聴しましたが、やはり目を引いたのはライブシーンですね。元々3DCGのレベルが高いのはもちろんのこと、寄りのカットでは2Dに切り替えたり、バックダンサー達も丁寧に処理されていたりしてとても魅力的でした。2分弱の尺の中に情報量が詰め込まれていて、さすがスタジオKAI と感服しました。
全体的に見ても作画は良く、何気ない仕草やカットにも気を配っているのがわかり、これからに期待したくなるような第1話でした。
しかし、だからこそ気にかかるというか、懸念材料なのはマネージャーの 日生 直輝 の存在です。
彼の存在により若干主眼がブレてしまっているように感じました。
他の大手アイドルモノとの差別化、これからのゲーム展開のために、このマネージャーという立ち位置があるんでしょうけど、ここにラノベ臭が詰まりに詰まっているのがなんとも不安です。
彼のセリフ 立ち振舞い、特殊能力はもちろんのこと、彼のバックボーンについてもラノベ主人公感がプンプンします。
今回少し語られましたが、会社で結果を出し過ぎたら他の人を傷つけるからもうやらない。ってうーん…微妙だよなぁ…。同僚もマネージャーもいい歳した大人なんでしょうよ…中高生の部活じゃないんだからさ…。
あの同僚の担当してるアイドルの子から何か言われる とかならまだ分かるんですけど…。
この先の展開次第では彼の存在は必要だったのか?という論争が起きそうな予感がします。
基本的なものは良いのに個性を出そうした部分が足を引っ張るなんてことにはならないように願っています。 今後に期待です。{/netabare}
第2話視聴しました。
{netabare}2話目は「TiNgS」のライブシーンとマネージャー君の有能さを出すという目標があった話でしたね。
ライブシーンはやはり身を見張るものがありました。1人だけテンポがずれている というのをちゃんとやるのは、キャラを揃えて動かすより難しいと思うので手間をかけられているのがわかります。
もう一方の目標も全体で見ると達成できていたと思うんですが、やっぱり ドヤ顔ポエムマネージャー君は気になりますね。
有能ということはわかるんですが、キャラが立ってなく個性がないんですよね。かと言って親しみさがあるわけでもない。
ずっと「有能である」という''設定''を見せつけられているように感じます。なのでセリフに説得力がないんですよね。
脚本担当は、マネージャーは丸い人物になるようスペックは高くしつつ、前に出すぎないようにした。とコメントしています。 実際、狙い通りになっているんですが、結果 一番つまらないキャラになってしまっています。アイドル達を立てようとする意識の弊害とも言えますね。
現状、そのつまらないキャラが主軸になっているので、ベースのストーリーラインはベタですが、良いのにどこか突き抜けられていない印象を受けます。
さらに言うと、売れないから解散、チケットの手売りは上手くいかない、グループ内の人気格差などのシビアな要素があり、それらを乗り越えるためにアイドルのマネジメントにスポットが当たっているのに、そこをライブ終わりの客を狙うことで、すぐに興味を持ってもらい、チケットが次々に売れ、すぐ翌日のライブにみんな来てくれるような''やさしい世界''にしてしまっているのはなんだか惜しいものがありますね。
客層については、リアルにゴリゴリのアイドルファンの男性ばっかり みたいにされても微塵も嬉しくないのでこれで良いと思うのですが、あんまり''やさしい世界''過ぎるとマネジメントの面白味にしても、マネージャー君の有能さを出すにしても効果が半減してしまうように思います。
今回のライブの成功により、ライブの客は見抜けたものを事務所は見抜けなかった という無能さが露呈したわけですが、これからどうなるか期待です。{/netabare}
第3話視聴しました。
{netabare} センターを務めることに苦手意識を持ってしまっている玉城 杏夏ちゃん。その苦手克服へと踏み切ろうとする今話でした。
第1話で彼女がついた嘘の真意を知ることができましたね。
これからのグループの活動方針にも関わることなのに、所属事務所の自分たちを売り出そうとしてくれているマネージャーに向かって、これ以上踏み込まないでください!はあまりにとんちんかんな気がしますが、若さ故の青さということで流しましょう。
過去話へ至るまでのコメディパートですが、コメディは受け取り方に大きく差異が出る部分なのであまり言及しませんが、なんだか底が見えてしまったような気もします。
さて、今週のマネージャーちゃんですが、今話は次回に続くとなったのでどうなるかわかりませんが、現状マネージャーちゃんがしたことは事情を全部教えてもらって、じゃあセンターをリトライで と言っただけで、敏腕さが際立つわけでも、嘘を見抜く能力が活きているようにも思えません。
アイドルの彼女たちは目標未達成で解散という崖っぷちに立っているのに対して、マネージャーちゃんはノーリスクであるというのも気になるところです。
ただ、TiNgSに引き立て役は必要ない、みんなが主役になれる力を持っている。というセリフは印象に残りました。
この世界はソロのアイドルでも天下が取れる世界線なので、この作品がアイドルそのものとどう向き合っていくのか、TiNgSをどういう存在にしていくのか、気になりますね。 {/netabare}
第4話視聴しました。
{netabare}前回からの続きで杏夏ちゃんがどう自分のトラウマを乗り越えるのかというお話。
今話で私がまず感じたことは、「脚本、楽してんなぁ」です。
一番顕著だったのは杏夏ちゃんの過去回想のところです。キャラが勝手に自分の過去を回想をし始め、さらに自分でナレーションを入れ解説する。ってこれ よっぽどじゃない限り脚本においてタブーですよ。
確かにわかりすいですよ? でもしかし、この技使ってしまうと、言葉を選ばず言いますが、馬鹿でも脚本書けるんですよね。
状況も心情も簡単に説明できるわけですから、非常に安易な手です。
ただでさえ、この作品にはマネージャーちゃんという都合の良い存在がいるのに、こんなところでも楽をしてどうするんですか。
回想の内容自体は、彼女のオリジンと春ちゃんへの感情を知ることができたので良かったと思うのですが、少し気になるところも。
蛍ちゃんのライブで杏夏ちゃんがサイリウムのことを棒だなんだ言っていましたが、サイリウムのことを知らないのは、アイドルのカルチャーに疎いというよりモノを知らない馬鹿っぽさが先行すると思うんですよね。
さらに、その後の蛍ちゃんのライブを見た感想が、「私の苛立ちを晴らしてくれました。」ってこの表現で良かったんですか? 彼女の苛立ちの感情はこの日だけの感情ですよね? もっと別の言葉で効果的に今までの価値観が変わったと言えるような気がするのですが…。
過去回想が終わってからは2人でファーストフード店でお話ししてライブへ、となるんですがこの辺り色々腑に落ちないことが多々あるんですよね。
ありすぎるので、杏夏ちゃんを追いかけて来といて、自分もしっかりセットを頼む余裕があるマネージャーちゃんのことは流しましょう。
杏夏ちゃんがマネージャーちゃんに言った、そんなに誰かと自分を比べなくても大丈夫。に対する、見透かさないでください!というセリフ。これは本当にそうなんですよね。
この杏夏ちゃんの抱える問題に対して、事情を見透かしてさらっと解決に乗り出してる場合じゃないんですよ!ちゃんとマネージャーちゃんが彼女の抱えるものに切り込んでいかなくてどうするんですか!
ここもまた脚本が楽をしている場面ですね。
今話で一番大切だったのは何なのか。今一度、前話から続く杏夏ちゃんの抱える問題を整理して考えてみましょう。
TiNgSがこれからさらに躍進していくためには杏夏のセンター曲もあった方がいい。
↓
しかし、杏夏はやりたくないと言う。この考えは彼女の課題である。
↓
彼女がセンターをやりたくない理由とは何なのか?
↓
メンバー曰く、以前自分がセンターを務めたライブを失敗したことがトラウマになっているのだろうと
↓
直接話を聞いても彼女は頑なにセンターを拒否する。
↓
それでもマネージャーちゃんは杏夏をセンターにしてライブをすると告げる。
ここまでが前回までの流れです。そして、今回の杏夏ちゃんの過去回想により、彼女のトラウマは2つの要素で構成されていることがわかりました。
まず1つは、単純に大事な場面で失敗してしまったということ。
もう1つは、春ちゃんへの劣等感、厳密に言えば春ちゃんのような「特別」な存在への劣等感。です。
この彼女に関する一連の話で一番大切なのはもちろん後者です。
マネージャーちゃんはしっかりとここに切り込んでいかなきゃいけませんでした。
しかし 脚本の手によって、杏夏ちゃんは回想にて自分の思いを言った気に、マネージャーちゃんは特殊能力からか聞いた気にされてしまいました。これは非常に悪手であり、危険な兆候です。
脚本の頭の中だけで成立している という事なので今後さらに大きく崩れていく可能性があります。
話が少しそれましたが、杏夏ちゃんの問題点は「特別」な存在に劣等感を抱いている というのを念頭に彼らの会話を聴いてみましょう。
杏夏ちゃんの「私は教えられたことを教えられた通りにしかできない。目を引く魅力なんてこれっぽっちもないんです。」
彼女が犯したミスは、歌い出しの歌詞を飛ばしてしまうという、教えられたことを教えられた通りにできなかったというものなので、この言い分はおかしいですね。さらに、初っぱなにミスして後は下がっていたので目を引くも何もないですよね。
その後、私は「特別」ではないのでセンターにはなれないという意のことを言い、そんな彼女にマネージャーちゃんがかけた言葉は、「アイドルは正しい事をやるんじゃない、やりたい事をやるんだ」と返します。
ずいぶんフワッとしたこと言いますね。じゃあ理王・ザ・タイフーンもやらせてやれよとツッコミたくなります。
そして「本当はやりたい事があるのに、自分は向いていないと言い聞かせて我慢していた。それが君の悩みの正体。」と続けます。
言い聞かせて我慢していた というより、春ちゃんを見て諦めた 心が折れてしまった という方が正しいような気がします。さらに、センターのことを振られるとブチギレて騒いでいたので、我慢しているというニュアンスも違うような気がします。
これらのことプラス、杏夏ちゃんの劣等感のことを考えると、それが君の悩みの正体 という言葉には納得しかねます。
さらに、失敗してもなんとかするのがマネージャーだよ と言ってくれましたが、前話で理王が口を滑らした時、ただ固まってた人に言われても信憑性がないですよね。
劣等感と失敗からセンターを務める自信がなかった子に、やりたい事をやるんだ は随分的外れな気がします。最後に心で思っていた、君はすでに誰かの特別なんだよって方をかけてあげれば良かったのでは?と思いました。
正直、杏夏ちゃんがこういう問題を抱えているなら、春ちゃんとぶつかった方が良かったように思います。マネージャーちゃんがサラッとやってしまうので、TiNgSの結束が弱いままのように感じます。
現状、この作品の問題点は誰が話を引っ張っていくのかがあやふやなところだと思います。
様々な大人の事情からマネージャーちゃんのキャラは前に出過ぎないように設計されていますが、結局今は彼が引っ張っています。この異質さがいまいち話がノッてこない原因だと私は考えます。
ちゃんと誰が主人公なのかをキチッとさせてほしいです。これからに期待です。{/netabare}
第5話視聴しました。
{netabare} いやぁ…。正直 つっこみどころが多すぎて何から言ったものか…。ほんと…もうちょっと考えて脚本を書こうよ。
とりあえず、最初の方から行きたいと思います。
社長室にて、社長とマネージャー君の話し合いの場面。
社長の「劇場の半分すら埋められなかったTiNgSが今では満員が当たり前、着実に成長しているね。」に対し、マネージャー君は「まだまだ課題は山積み、今のままだと解散は避けられないだろうね。」と返します。
ここで私は少し違和感を感じました。なんで解散なんて話が出ているんでしたっけ?
ちょっと整理してみましょう。TiNgSはライブの集客不足を理由に解散を宣告されますが、3ヶ月後の結成1周年コンサートの会場 中野サンプラザを満員にできれば解散は撤回すると言われています。
……あれ?解散理由の集客不足 解消されてませんか? 会社として専用劇場の定期ライブを満員に出来るアイドルを解散させるメリットてなくないですか?
社長の狙いは何なんでしょうか。自らスカウトし、自慢の秘蔵っ子とまで言っていたグループを9ヶ月間もほったらかしにしていた理由が分かりません。
伝説は多い程いいと言っていましたが、自社で売り出せなかったアイドルを他所の会社から引き抜いたマネージャーが成長させるって伝説って言えますかね?
2話の時も書きましたが、自社の無能っぷりを晒すだけなのでは?
この解散危機は物語の主軸となっていますが、こんなに社長が好意的なら正直ただの出来レースなんですよね。
元々、そういう契約または企画として1年で中野サンプラザ満員があるか、マネージャー君が啖呵を切る形でこの条件を出したならわかるんですがね。
ここまで頑張ったご褒美として仕事を貰えることになりました。
頑張った、て…、マネージャー君もTiNgSも特別何か頑張ったことありましたっけ…?
コネで人気アイドルの客を狙ってチケット売り捌くハイエナ行為をしただけのような…。
なにはともあれ、貰えるものは貰っときましょう。しかし、貰ってきた仕事の内2つがバッティングしている様です。
いや、何してんの? そのバッティングを何とかするのがマネージャーの仕事なんちゃうの?
そしてここから、謎すぎる理論が展開されていきます。
TVのロケと洋菓子店の1日店長、重要なのは1日店長の方だそうです。
…いや、そんなわけないやろ…。
何でもTVは知名度向上にはなるけど、ファン獲得にはなりにくく、1日店長の方はファンの獲得に繋がりやすいんだそうです。
……いや!やったら圧倒的に知名度向上の方とるやろ!
中野サンプラザの2000人集めないといけないんですよね!?
ファン獲得よりもまず知って貰うことが大事なんじゃないですかね!?
3話で実力はあっても認知度が足りず結果を出せなかったアイドルの話してましたよね!?
マネージャー君もそれはTiNgSの課題だって言ってましたよね!?
南青山の洋菓子店に来る客層がアイドルライブに行ってみましょってならないと思うんですけどね!?
そのTV番組 同じ事務所の大人気アイドルの七海ちゃんも出るんですよね!?
2話で出したアイドル好きを狙う理論はどこいったんですかね!?
しかも、よくよく話を聞いたらその店の店長は杏夏ちゃんのファンで、ぜひうちの店を使ってくれって言ってるんですよね!?
じゃあ! 日にちを! ずらして! 貰えば!いいんじゃないですかねぇ!!??
いや、もうほんと馬鹿なんじゃないの…?おかしいところはないかとか考えないんですか…?
そんだけ言ってた1日店長はと言うと、普通にゴリゴリに店員して、客に宣伝するだけという…。
場面変わって、ロケ現場にてマネージャー君が七海ちゃんに「信頼は実績より実力で得るものさ」とカッコつけてましたが、いや、だからお前がこれまでに何をしたっていうねん。
その後、ロケが始まりましたがヘラクレスオオカブトが腕に留まっていたり、トマトのいい間違いにめっちゃウケて、マネージャー君が「偶然と必然の産物だな」と意味不明なこと言ってますが、この一連の流れ単純に何が目的なのかさっぱりわからないんですが、迷走ルートに入りましたか?
それとも本気で、腕にヘラクレスオオカブトが留まっていたり、トマトをトムトと言い間違えるのが面白いと思ってやってるんですかね。だとすると…それはそれは…なんとも可哀想に…。
そして、採った野菜をいざ実食となりますが、七海ちゃんが嘘をついている描写を入れるあたり、とりあえずTVを下げとけばいいだろっていう考えの浅さを感じますね。 嘘と建前の区別もないのか。
このアニメを放送してる媒体もTVだというのに…。あまりにも考えが浅い。
彼女を掘り下げるためにロケで失敗させて泣かせるってどんだけ話を作るセンスないねん…。
マネージャー君も理王ちゃんもまず謝るべきは農家の方にやろ。迷惑をかけてごめんなさいというより、ピーマン食べて生産者の前で苦いとわめき散らす人間性がヤバい。
さらに言うなら、1人でビラを配っているのも視聴者としてはわかるんですが、通行人にしてみたらアイドル衣装を着た女の子が半泣きになりながらビラを配っていたら、正直引きますよね。
なんだったら事務所に「おたくのアイドルの女の子が泣きながらビラを配っているが、彼女はどういう待遇を受けているんだ!」と苦情が入りそうなものです。
アイドルが悲痛に訴えかけて、同情を誘ってライブに見に来てもらって何がいいのか。
そんなことを考えない、彼女の人間性がヤバい。
マネージャー君も見てないで止めろよ。事務所の評判が終わるぞ。
さて、本当に色々とやらかしていますが次回以降で取り返せるのでしょうか。ライブシーンがある時は前半どれだけグダッてもある程度締まるんですが、ない時はとても苦しいですね。
次回に期待です。{/netabare}
第6話視聴しました。
{netabare}や…やりやがったコイツ…。またあの悪魔の手法に手を出しやがった…。
という訳で、第6話 理王の掘り下げ回後半となりましたが、まず冒頭 マネージャー君から次のミニライブでの新曲は理王ちゃんをセンターにすると発表され、驚き拒否する理王ちゃん。
……あれ?なんかものすごいデジャブなんですが? マネージャー君の手法、突然センター抜擢宣言以外にないんか?
前回の引きで、見えたよ とカッコつけてましたが問題点が見えてもその解決方法が1つしかないならあんまり意味ないですね。
そして、マネージャー君は「今回の曲ではほぼダンスをなくすことにしたから」と続けますが、な、なんでこんな言い方するんですか…?
「次の曲は理王の歌唱力を活かしたバラードだから」で、良かったのでは?
ダンスの出来を気にしている子に向かってそんな言い方すればどうなるかなんてわかりきってますよね!?
コイツは人が嘘をついているかが分かるっていう、相手の心情を汲み取ることにアドバンテージを持ってるキャラですよね!?
なんでこんなことになるんですか!?
百歩譲ってわざとこんな言い方したにしても、自分で問題起こして自分で解決してりゃ世話ねえですね!
これ、最後にバラードって意外性を出したいのは分かりますけど、そこへ至るまでがあまりにも下手すぎる…。
そして、飛び出して逃げた理王ちゃんは蛍ちゃんのポスターを見て、回想シーンへと移行します。
もうすっかり、自発過去回想からの独白という麻薬にどっぷりじゃないですか…。
なんですか?後、3人分おんなじことを繰り返すんですか?
もう、事務所周りの蛍ちゃんのポスター剥がしとけよ…。
回想にて、小学生の理王ちゃん登場です。
えっと…、小学生の頃と現在でキャラの差分はないんですね…。
今まであまりキャラの年齢は気にしていませんでしたが、理王ちゃんは作中2022年現在14歳。蛍ちゃんのライブがあったのは2018年。つまり、4年前で理王ちゃん10歳の頃の話。
あー…そうですか…。キャラの14歳と10歳の頃で差異を設けないんですか…。
このアニメでキャラデザのところまで手を抜き始めたら、いよいよ救いようがない気がするんですが…。
いや、この事が物語においてどれだけ支障があるかと言われれば、別になくても成立はしますけど、キャラクターの記号としての部分が疎かになっているので、手抜きだと言われても仕方ないですよね。
さらに言うなら、この当時から 「沢山の人がいるところは苦手、そこにいると自分が消えちゃいそうな気がするから 」って自分に自信がない子が、こんな髪型にしますかね?
アニメでの髪色や髪型に言及するのは野暮だとはわかっているんですけど、10歳の時から金髪ハーフツイン毛先オレンジメッシュ縦ロールっていう いかつい髪型しておいて自信がないって言われても説得力ないような…。
アイドルを志した時か、オーディションに受かった時とか、口調を変えたタイミングとかで見た目も変えた。とかの方が良かったんじゃないですかね?
それと、隣にいた保護者的な人は誰ですかね?
理王ちゃんの年齢を調べていてふと気付いたんですが、杏夏ちゃんは15歳なんですね。
あれ…?杏夏ちゃんは過去回想で、制服を着て連立方程式をやっていたような…。えっと…蛍ちゃんのライブを見に行ったのが4年前だから、彼女は当時11歳の小学6年生になったばかりなんじゃ…。
ものすごくアクロバットな教育方針のエスカレーター式エリート私立小学校に通ってるってことですか?
回想が終わり、1人戻ってきたところにニュッと現れるマネージャー君。そしてここから諭すパートへ。 なんかまた物凄いデジャブなんですが…。
理王ちゃんの みんなに心配や迷惑をかけたくないってのはわかったんですけど、突然飛び出して帰ってこないっていう心配をかけたことをカウントしてなかったり、現状ダンスが下手で迷惑をかけていることをカウントしていなかったり、前回の14歳半泣きビラ配りもそうですが、変なところでは宣言通り唯我独尊ができているのは何なんですかねぇ。
というか、マネージャー君も 待ってたよ じゃねぇんだよ!?
探 し に い け よ!!!
14歳の子が飛び出したまま、20時過ぎまで帰ってこないことにもっと危機感を覚えろ。
元はと言えばオマエの失言のせいでこうなったんだろうが!!
この 待ってたよ は朝イチの練習室の前で言うなら格好つくんですけどね。
そして、本格的に理王ちゃんを諭していくんですが、実力が足りてなくて悩んでる子に優しい言葉で励ますだけって、コイツほんまに何してんの?杏夏ちゃんの時は心理的なものだったのでまだ分かるんですが…。
これじゃあマネージャー君はマネージャーというより、ただのカウンセラーではありませんか?
なんでもかんでも便利なマネージャーが励まして解決していくのになんの面白味があるというのか。こういう見透かした感じでしか、優秀な人というのを描けないんでしょうね…。
優秀な大人、敏腕マネージャー像の想像力が貧困すぎやしませんか。
ミニライブ本番、理王ちゃんセンターの新曲発表です。
バラードはとても素敵だったんですけど、第1話の頃からずっとダンスが課題とされていた子が、急に上手なバラードを発表しても、「あ、歌は上手いんだ」くらいにしかならないような…。
別にこのライブ成功のためになにかを乗り越えた訳でもないので…。
これからのメディアミックスのためにも楽曲にバラードのようなレパートリーが欲しいのはわかるんですがね。
やはり、ダンスについてもこのライブで多少の克服があった方が良かったような気がします。
楽曲についても、ダンスもあって途中から彼女がセンターになってソロパートがありそこだけでも完璧にするとか、一番の見せ場としてアカペラパートがあり歌唱力で見せつけるとかの方が、今話の存在意義があったように思います。
まあそれでも、これまで歌が上手いなんて前フリは無かったので突然になってしまうんですけどね。
今話であったような、過去の事象に対して多角的な視点で語られるというアイデア自体は良いと思います。
しかし、そこに至るまでが 取り敢えずセンターに任命する。とその後に励まして頑張るというのが前々回と全く同じフォーマットで進行しているのは問題だと思います。
ただでさえ、自発過去回想の独白は悪手であるのにその他も同じであるなんてただの焼き増しではないですか。
来週は諸般の事情から振り返りスペシャルですが、振り替えるほどなにも起きてないのがかなしいですね。{/netabare}
第7話視聴しました。
{netabare}あー…これは…なんとも…。作品のストーリーの話ではないんですが、なかなかに残酷なことになってますねぇ。大変いたたまれない気持ちになりました。
というのも、今回ふつうに面白かったと思います。
「ゆきもじ」の2人は元々TiNgSのメンバーだったことが発覚し、その2人を復帰させようとワチャワチャしているだけでしたが、それでいいし、それがいいと思いました。
やっとTiNgSが主役になったように思います。
やはり、マネージャー君は大人しくしてる方が面白いですね。
今回のマネージャー君はちゃんと設定された役割を全うしているように感じました。
話の流れとして、マネージャー君がきっかけを作って、TiNgSのメンバーが話を動かしてくれて、マネージャー君が切り込む。と、今話のこの形こそが本作品のあるべき姿なんじゃないかと私は思います。
嘘がわかる能力も第1話のときぶりに効果的に使われていました。
紅葉ちゃんと理王ちゃんの関係も前回までのフリがちゃんと効いているのが良かったです。
春ちゃんについてのことなど気になる引きを作って次回へとなりました。
…おやおや?これまでの拙さはなんだったのか?
ここからが本領発揮…なのか!?
と、思いながらEDを見ていたら衝撃。
脚本、樋口達人さん じゃないですか!
あぁ…どおりでちゃんとしてる訳だ…。こんなにもはっきりわかるもんなんですね…。最初にも書きましたが、これはなかなか残酷ですよ…。
正直、私はこの作品を見ようと思った理由は、制作会社と、監督、そして脚本に樋口さんの名前があったからです。
蓋を開けてみると期待していた感じとは違いましたが、これはこれで楽しもうとしていたところに今話です。
今まで意識的に考えないようにしてましたが、樋口さんが全編脚本を務めるアイドルもの が見てみたかったなぁ…。
ストーリー以外の点で言うと、ダンスのCGがちょっと残念になっていましたね。
色々と事情があるので致し方ないことではあるんですが、ダンスパートやライブパートのCGはこの作品の生命線なのでなんとか耐えてほしいですね。
次回に期待です。 {/netabare}
第8話視聴しました。
{netabare}前回に引き続き「ゆきもじ」にフィーチャーしたお話。
雪音ちゃんを軸に語られますが、結成当時の TINGSの様子や、雪音ちゃんと紅葉ちゃんの関係性、前回から投げかけられている春ちゃんについてのことにも言及された過去回想でした。
今までのダラダラと垂れ流されるだけの自発過去回想語りとは違いますね。
今回の話でちょっと気になった点として、ゆきもじの2人が屋上で本気を出して踊る春ちゃんに衝撃を受けるシーンなんですが、あんまり春ちゃんの凄さに説得力がないように思いました。
ダンスCGの流用で「歌もダンスも表現力も桁違いだ」と言われてもな…。
もうひとつ気になったのは、「ゆきもじ」の結成は社長命令によるものだったんですね。
社長は前のグループで上手くいかなったであろう春ちゃんを、1人でもやっていけそうなのに新人グループに放り込み、本気を出させる為に とメンバーを脱退させライバルとし、更には解散もチラつかせるって…。
物語の当初からそうですが、この社長はずっとなにがしたいんでしょうね。
春ちゃんの過去についてやる時に色々わかるんでしょうが、作品の様々な根幹に社長の思惑が関わっているので、これがしょうもないと作品全体が崩れてしまいますが大丈夫でしょうか。
これからに期待ですね。
そういえば、ついにマネージャー君は一言も喋らなくなりましたねw
このまま影を薄くしていくのか、それとも春ちゃんの時にポエミーなことを言うために我慢しているのか。その事にも期待ですね。{/netabare}
第9話視聴しました。
{netabare}今回のお話で「TiNgS」は正式に「TINGS」へと戻り、メンバーと春ちゃんのわだかまりも精算されて、また目標へと向かって走りだそう!となりました。
率直な感想と致しましては、「春ちゃんについて2週程引っ張ったわりに そんなもんか…。」です。
これといった意外性もなく、心理描写は淡白に、展開はあっさりとして解決してしまいました。
では、春ちゃんの過去話から見ていきましょう。
またしても、自発過去回想語りで進行していきますが、モノローグの「わかっていなかったのだ」とか「やってしまったのだ」とかが連発されていて、ラノベ臭がすごいですね。 それか原作者はハム太郎でしょうか。
センターを決めるテストで本気を出したら、幼なじみが泣いていたので、アイドルを辞めることにした春ちゃん。
え、実際にセンターとして活動する前に辞めんの?
徐々にメンバー達との溝が深まっていって…とかではなく?
正直、辞める程のことか? そんなこと言い出したら事前の審査を合格した時点でその他大勢を蹴落としているような…。
幼なじみの子にしても「春みたいに上手になりたいよ」って悔しさから泣いているなら、別に辞めなくてもなんとかなったのでは?
辞めるに至るまでをもうひと堀り欲しかったですね。
幼なじみの子や他のメンバー、マネージャーらしき女性との対話がないのは、HY:RAIN側からの視点がある前フリだと信じたいですね。
落ち込む春ちゃんを社長がスカウトしに来ました。
春ちゃんは「もうアイドルはしません」と言っていますが、彼女は活動前に辞めたのでアイドルだったことは一秒もありませんでしたね。
春ちゃんは社長の話を聞いてもう一度アイドルをする事を決意しました。
……社長の話の中に、HY:RAINを辞めてすぐに社長のところでアイドルしよう!となる要素ありましたか?
ウチの子達は傷つかないよとなんの根拠もない自信と、君にも夢があったんだろう?的なこと言われただけですよね?
このくらいのことで考えをコロッと変える子をHY:RAIN側の事務所は止められなかったのか…?
春ちゃんのこの行為は、HY:RAIN側の事務所からすると手塩にかけてレッスンして才能を開花させた逸材が突然辞めて、別事務所からデビューするっていうとんでもない裏切り行為なんじゃないの?
事務所に何の非があったって言うんだ…。社長もこんなことしたら業界からすごい干されそうですけど…。
そもそも、春ちゃんはグループアイドルでなければいけない理由はなんなんでしょうか。
憧れている蛍ちゃんもソロアイドルで、実力もあるんだからソロアイドルを目指せばいいんじゃないでしょうか?
社長はウチの子は傷つかないよ的な事を言っていましたが、しっかりとメンバー全員傷ついていましたね。
そして、メンバー2人を脱退させライバルとさせてみたりしましたが、9ヵ月が過ぎどうにもいかなくなり、解散をチラつかせてマネージャー君にぶん投げるって…。
ひょっとしてこの社長、強キャラの雰囲気を纏っていますが実はとんでもなく無能なのでは…?
社長の無能さがバレてしまった後、マネージャー君による春ちゃんの説得パートへと移ります。
マネージャー君の中高生みたいなバックボーンは春ちゃんに同じ経験があるんだと言うためでしたか。
全部を失ったのは、会社の完全なる不当解雇と当時の担当アイドルへの無責任さからくるものなのでなんとも言えませんね。
ほんと当時担当してたアイドルの子にはなんて言って辞めたんでしょうね。
そんな会社の人間関係で辞めた奴が、アイドルの子の熱意でもう一回マネージャーやろう! はおかしくないですか?
前の事務所でアイドルの子といざこざがなければ辻褄が合わなくないですかね?
お願いを聞いてマネージャーになったから、僕からのお願いも聞いてと言いますが、マネージャー君はセンターに突然抜擢 以外特になにもしてないんですよね。
相変わらず、コイツが喋ると途端に薄っぺらくなりますね。
春ちゃんの本気ライブでオープニング曲が登場はそりゃ結構なんですけど、いつまでもド ホームの定期ライブでやっててもなぁ…。
この作品の目標でもある、中野サンプラザ2000人満員というリアリティラインは良いと思うのですが、そのせいか話がほぼ事務所の中だけで展開され窮屈な印象を受けます。
過去話が本当にただの過去話で終わっているのも残念です。
今回の春ちゃんとTINGSのメンバーとの決着のつけ方なら、別にHY:RAINの子達ともちょっと対話すれば問題なかったと思うんですよね。
TINGSでしか為し得なかった感がありません。 絆が深まりそうなエピソードをマネージャー君がやってしまった弊害ですね。
これから今一度 目標へ向かって頑張るわけですが、最早この目標死んでるも同然なんですがどうなっていくのでしょうか。
これからに期待です。{/netabare}
第10話視聴しました。
{netabare} コロナの影響で制作進行が困難な中、頑張ってくださっているスタッフの方々にまずは感謝です。
間の穴埋めもただ再放送するのではなく、特別番組を組んだことには驚きました。
マネージャー君の薄っぺらい台詞を取り上げて、名言クイズと称してコーナー化していたのはなんとも居たたまれない気持ちになりました。
逆に一周回ってめちゃくちゃイジッてるのかとも思いました。
さて、10話です。 やはり、一番印象に残ったのはHY:RAINのライブシーンですね。
二週休んだ甲斐もあってか、(前半にあった紅葉ちゃんのブレイクダンスもそうですが) ダンスにキレがあってカッコよかったですね。
CGも丁寧に処理されていて、カットの1つ1つに見応えがありました。
今話のこのライブシーンの出来は確かに良く、本作品の名場面の1つではあるんですが、裏を返すと黒金 蓮ちゃん登場のシーンまでの約14分間の話があまりに薄味過ぎるとも言えます。
ではその薄味過ぎる話の内容をみていきましょう。
まずは冒頭、今度は二週休んだ弊害とも言うべきか、前回の振り返りとこれまでの振り返りからスタートです。
改めて振り返ってしまうと、やはり「中野サンプラザ満員じゃなきゃ解散」という目標の存在意義が無いことを考えてしまいますね。
何故、解散かと言うと定期ライブの集客不足が原因なんですが、それはもう解決しているし、そもそも「TINGS」を発足させたのは社長だし、途中で分断させたのも社長だし、結局上手くいかずどっちも人気が低迷している中ほったらかしにしていたのは社長だし で、もうただの気まぐれに言っただけみたいになっており、この目標には何の効力もありません。
マネージャー君が知名度UPのため可能な限りスケジュールを埋めてきたとタブレットを見せつけます。
やっとマネージャー君の敏腕っぷりが発揮されるのかと思いきや、これ…そんなどや顔で見せつけるようなもんですかね? ほぼレッスンじゃないですか。
いや、これ演出としてわざわざスケジュールの内容見せる必要ありましたか?
アイドルのメディアへの露出のレパートリーが思い付かないなら、タブレットをメンバーに渡す、メンバーの反応、お仕事ダイジェスト で良かったんじゃないですかね?
なんでわざわざ粗が目立つようなことを…
目立っていたので言及します。
そもそも「TINGS」の知名度を上げようって事なのになんでソロ活動ばっかり?
デビューしたての雪音ちゃんに足つぼロケのオファー入る理由とは?
せっかくの土日をまるまるレッスンとかに使うなよ!
定期ライブってそんな週間ペースであんのか?
などなどありますが、今こうして知名度UPのため奔走しているのを見ると、テレビ出演を犠牲にしてまで行った洋菓子店の1日店長ってなんだったんですかね。
理王ちゃんはディレクターに気にいられて次の仕事に繋がってますしね。
各人頑張っていることを描写したいのはわかるんですが、学校やら友達、身内でチケットをはけさせようとしているのは妙にリアルで嫌ですね。
その後チケットは順調に売れ、完売となります。
それは、まぁいいんですが、今までどうやって2000人を集客するかを散々引っ張ってきたにも関わらず、歌とダイジェストと残り枚数のカウントダウンで済ませてしまうんですね。
具体的な数字を出したのなら、そこに向かってもっと具体的な作戦やプロデュース力を出すべきだと思うんですがね。
ファンによる後押しとかは最後の最後でしょうよ。
ここまでずっとダイジェスト気味に進行していたのが今話の薄味な原因の1つですね。
ここから、黒金 蓮ちゃん及びHY:RAIN登場なんですかその間マネージャー君はずっと棒立ちで
顔だけ驚いているのはなんだかシュールでしたね。
蓮ちゃん自身や発言がなんだかギャグっぽい扱いだったので事なきを得ましたが、もし「HY:RAIN辞めてなんでこんなとこでアイドルやってんのよ」って言われたら、春ちゃんまともに反論できないんですよね。
HY:RAINとしてデビューが決まっていて、レッスンもつけてもらって、センターもほぼ内定していたのに、勝手にショックを受けて、急に対話もなしで辞めて、すぐ他事務所で元気にアイドルやってる訳ですから。
連れ戻すうんぬんは、まぁさておきHY:RAINが敵みたいになっていますが、悪いのは完全に春ちゃんなんですよね。
あぁ、だからギャグっぽかったのか…。
とりあえず、春ちゃんはHY:RAINとその事務所に謝りに行きましょうね。社長も一緒に。
次回に期待です。{/netabare}
第11話視聴しました。
{netabare}蓮ちゃんによる過去回想がメインと、再び杏夏ちゃんの悩みについて触れられる話となりましたが、正直この話をする必要ありましたでしょうか。
蓮ちゃんの過去話は、ほぼ只の春ちゃんの時の焼き増しでしかなく、杏夏ちゃんの悩みも3話4話にかけて彼女についてやった事はなんだったのかという内容。
この終盤でとんでもなく足踏みをしている印象です。
諸事情により制作が難航する中で、シナリオにも影響があったのかは分かりませんが、放送期間を延長してまでやるような話ですかね。
では内容の方を見ていきましょう。
暴走気味の蓮ちゃんによって春ちゃんと杏夏ちゃんは再び彼女と対峙することに、そこで蓮ちゃんの想いが語られます。
回想にて、幼なじみの3人は性格も誕生日もバラバラなのに仲良しと語りますが、普通 誕生日ってバラバラじゃないですかね?
その後、春ちゃんがHY:RAINを辞めるところまでずっと知っている話が続きます。
視点を変えた過去回想なのに、新しい情報がまるでありません。 蛍ちゃんのライブ見て感動!のくだりも、さすがにしつこいです。
春ちゃんが辞めた後、HY:RAINのメンバーは春ちゃんの本気についていけるよう歌やダンスを頑張ったそうですが、結局 第9話の時にも引っ掛かった、何故 辞めようとする春ちゃんとメンバー同士の話し合いがなされなかったのか、どうして事務所は引き留めなかったのか。という問題に再度着地します。
ボーカルトレーニングやダンスレッスン、食事管理などアイドルとして至極真っ当な努力が、どうして春ちゃんをセンターに据えながらは出来ないのかという話なんですよね。
本気を支えられると言っても、TiNgSでサボっていた春ちゃんを支えられるようになったところで…というような気がします。
そんなに強い想いがあるなら、どうして言葉をかけなかったのか、幼なじみで学校も同じだと言うのに…。本人には気まずくても第三者の金髪ドリルの子もいると言うのに…。
というより、蓮ちゃんはHY:RAINに途中加入した蓮ちゃんとキャラデザが被りまくっている菜花ちゃんのことはどう思っているのでしょうか?
随分と蔑ろにされているような気がします。
回想が終わって、春ちゃんは蓮ちゃんに「ごめんね、HY:RAINには戻らない」と告げます。
いや、春ちゃん。謝るのはそこじゃないやろ。
「TINGSはHY:RAINに負けないよ。」とかって話じゃないねん、春ちゃん。
まずは、ろくに話し合いもせず勝手な自分の都合だけでHY:RAINを辞めたことを謝ろう。
それから、辞めてすぐ別の事務所でのうのうとアイドルしてたことについて釈明して謝罪しよう。 話はそれからですよ。
社長はこんな私をスカウトしてくれた。と言いますけど、なんでちょっと被害者面してるんですかね。
その理屈で言うなら、春ちゃんの素質を見抜きオーディションを合格させ、手塩にかけてレッスンしてくれたHY:RAINの事務所のRAINBOWの立場
がないんですけど。
前にも書きましたが、事務所に何か非があったでしょうか。
メンバーが彼女に心無い言葉をかけたでしょうか。
いずれも否です。 事務所が春ちゃんの実力を見てソロデビューの方に舵を切り、HY:RAINは解体され蓮ちゃんとの溝が深まったり、事務所の方針が合わなくなっていったとかなら分かるんですがね。
彼女は 勝手に 自分の都合と 思いこみで辞め、大変な迷惑と 多大なる不義理を働いて今があります。
そしてその今も、社長 自らが集めたにも関わらず、社長によって分裂させられ、あげく解散の危機に瀕していたのだからもう意味がわかりません。
この作品は特に、社長、春ちゃん、蓮ちゃん、マネージャー君の四人の言動 心情 動機 行動 のつながりの部分が曖昧かつ不明瞭なので、なんでこいつらこんなことやってんだ? というハテナが付きまといます。
崩れかけのジェンガを見ているようです。
とりあえずこの11話を見て率直に思ったのは、「もうさっさとライブせぇや」です。
作中通してずっと言っていた中野サンプラザ2000人は達成され、その後降って湧いた 春ちゃんを連れ戻す戻さないの問題も、事務所関係なくいちタレントが感情で言ってるだけでしかありません。
蓮ちゃんが納得しようとしなかろうと移籍するわけでもないので、ライブの成功の為の障害でもなんでもないんですよね。
ですので、そこを捏ねくり回しても何も起きないんだからさっさとライブやりゃいいのにと思ってしまいます。
今回の話をまとめると、
蓮ちゃんの過去回想は幼なじみ設定が多少補強されたくらいで、別に得られたものは特になく、むしろ 辞める際に話し合いや引き留めがどうして行われなかったのかという謎と、もう一人の幼なじみの金髪ドリルは何やってんだ という謎が深まっただけでした。
杏夏ちゃんは、一度解決した問題を掘り起こす二度手間なことをし始めるという、最終回を目前にやるような話ではありませんでした。
最終回はどうまとめるのでしょうか、期待です。{/netabare}
最終回視聴しました。
{netabare}まずは途中、制作が困難になり放送延期が余儀なくされましたが、それでもなんとかこうして 無事最終回を向かえられたことに安堵しています。 本当にお疲れ様でした。
さて、最終回です。
前回の引きや冒頭で触れられた、マネージャー君の秘策とは何なのか気になりながら、いよいよライブ直前です。
関係者席のような所で、誉ちゃんと蓮ちゃんの邂逅がなされます。
個人的にこの2人の関係性には、前回にも書いたこともあって注目です。
誉ちゃんは理解ある幼なじみムーヴをかまし、「わかってるよ、ずっと見てきたし」と宣いますが、じゃあ 何で今までこんなに拗れるまで2人を放置していたのか、という前回に引き続いての疑問がここでも顔を出します。
この作品の「言動と行動が一致していない」という特徴がよく出ていますね。
わざわざ友人Aから、幼なじみへとランクアップさせた意味がまるでありません。
こういう設定の詰めの甘さもこの作品の特徴ですよね。
楽屋にて、なにやら社長がためになる事を言ってくれていますが、これまでの行いから何の信憑性もなく、無能さをひけらかし続けている社長は黙っていた方が恥ずかしくないですよと教えてあげたくなりますね。
そういえば 前回の回想から、昔はアイドルだったらしいことが仄めかされていましたが、触れられず終わりましたね。
マネージャー君の立ち姿が腰に手を当てているポーズしかないのは、ちょっと可哀想ですね。
まあこれは、ケーキ屋のおっさんがエプロンのままライブに来ているっていうネタと同じようなものなんでしょうけど、なんともねぇ…。
シャインポストというタイトル回収のため、再びあの散々見た過去回想となります。
2018年の蛍ちゃんのライブを大事にしたいのは分かるんですが、なんでもかんでもをここで済まそうとし過ぎじゃないですか?
撤収作業中の会場に一般客が入り込んで、忘れ物をアイドルが届けてくれてそのまま喋るっていう違和感を黙殺してまですることですかね。
そんでそもそも、流れとしてマネージャー君と昔会ったことがあるって情報は、本当に今、このタイミングで必要だったでしょうか。
別にどうでもいい1話の伏線を回収してご満悦で得意顔という訳ですか。
機を逸脱した過去回想や伏線回収ほど無様なものはありませんね。
春ちゃんとマネージャー君の出会いを運命的な美談にしたいのは分かるんですけど、でもそうなるとやっぱり 出会うまでの春ちゃんのこれまでも書いた諸々の行為が気になるんですよね。
「優秀なマネージャーとも出会えたし」じゃねぇんだよ。
じゃあなんですか?HY:RAINのあの女マネージャーらしき人は気に食わなかったってことですか?
その前も「大切な人を傷つけたり、辛いこともあったけど」ってなんか悔いている感じ出してますけど、春ちゃんはその事について一言も謝ってないですよね?
これまでのことを春ちゃんが美談のように語る資格なんてこれっぽっちもありません。
そして、春ちゃんの件で隠れがちで作中でも最初に語られたので忘れがちですが、そもそもマネージャー君が事務所を辞めた理由も社会人としてなかなか苦しい、中高生の部活みたいなものだったはずです。
最初から美談になんてなりようもないのに、無理やりその方向に向けすぎです。
いよいよライブパートへと突入です。
さすが、見せ場だけあってライブパートは瞠目させられました。
でも、しかし欲を言うと、前半のライブ前の待機列のファンの様子など明らかに手を抜いた割に、一曲だけなのか。と思いました。
この作品はライブパートくらいしか見るところがないんだから、ゆきもじが主役、理王ちゃんが主役のもう2曲くらいはやって欲しかったですね。
あんなに中野サンプラザでのライブを引っ張った割にえらくあっさりでした。
3話でマネージャーが言っていた、TINGSはみんなが主役になれる力を持っている。という言葉の真意をぜひこのライブで体現していただきたかったものです。
そして、蓮ちゃんを納得させるためのマネージャー君の秘策として、春ちゃんと杏夏ちゃんのツートップという答えは、良いと思います。
ただ、それならば、このライブへ向けての杏夏ちゃんの努力の過程を省くべきではなかったと思います。
この作品は比較的、アイドルの地道な努力やレッスンの様子などを描いてきました。
ライブのビラを配ったり、チケットを手売りしたり等や、HY:RAINのみんなもレッスンやトレーニングに勤しむ様子がありました。
アイドルというキラキラした世界の裏には、本人たちのたゆまぬ努力があるのだと示してきました。
なのにここにきて、「些細な切っ掛けがあれば一晩で劇的に進化する。それがアイドル。」みたいな着地の仕方はどうなんでしょう。
3話4話にて、杏夏ちゃんは努力する凡人、いわゆる秀才タイプとして描かれていました。
今回のこのツートップという形は、絶対的センターとして、追いかける対象として春ちゃんを見ている蓮ちゃんに対して、春ちゃんという天才に並ぶため、凡人が努力して秀才となり、その秀才でも天才と並び立つことができると示した。という対比が美しいのに、そこを、杏夏ちゃんにも才能があったんだよ。としてしまうのはあまりにお粗末としか言いようがありません。
「アイドルの才能」とかを持ち出してきた割りにこんな幕引きですか…。
この作品はなんというか、テーマは色々出すくせにどれも一貫しませんね。
ライブは終了し、第1話を踏襲しつつこの先ゲーム化しやすいように余白を残してENDとなりました。
そういえば、第1話の時 練習でもライブでも本気を出さず、さらに出す気もないのに、あんなにルンルンで社長に対して、今日の私は絶好調なのに!?と叫んでいた春ちゃんは今思うとだいぶ狂気ですね。
なにはともあれ、一応ちゃんと終われましたし、実際にライブをすることも決まったそうですし、これから色々頑張ってほしいですね。{/netabare}
全体を通して
{netabare} 私がこの作品の評価を低めにしているのは様々な要因がありますが、一言に集約するならば「この作品には "芯" がない。」だと思います。
アイドルという要素を使って何を表現したかったのか。
この作品が一番大切にしたいテーマは何なのか。
物語において非常に基礎的な部分が不明瞭で、設定の一つ一つの詰めが甘いなんとも行き当たりばったりな印象を受けるシナリオでした。
ライブパートには力が入っていましたが、ではそのライブパートが一番盛り上がる話作りになっていたか というとそうでもありません。
雑なストーリーの尻拭いの為だけのものになってしまいました。
この作品の芯の無さを顕著に表していたのは、「中野サンプラザ2000人を埋めなければ解散」という目標設定です。
通常 結成9ヵ月で最大でも30人程しか集めたことのないアイドルが、3ヵ月で2000人を集客できるようになるのは無茶だと思います。
この無茶な目標を敏腕マネージャーはどうやって乗り越えていくのか、そこにドラマが生まれるはずなんですが、そうはなりませんでした。
2000人という具体的な数字や、実存する会場名を出すなどしてリアリティを出していましたが、その肝心なプロデュース内容はというと 首を傾げるものが多く、芸能活動 ひいてはアイドルそのものに対して非常に蒙昧であるとしか言い様のないものでした。
マネージャー君がした仕事についてまとめてみます。
・コネを使って他所のアイドルのファンにチケットを売る
・杏夏ちゃんと理王ちゃんにセンターを経験してもらう。
・抜けていたメンバーに戻ってきてと提案だけする。
・仕事のスケジュールを組む
以上。
………敏、腕?…………優、秀? どこにそんなものが感じられるというのでしょう。
いかに、芸能活動やアイドルの仕事、プロデューサー業についての知識がないか がハッキリと出てしまっています。
優秀な人というキャラクター像も貧困で、「作者は自分より頭のいいキャラは生み出せない」という格言が脳裏をよぎります。
何故こういった知識が足りないのに、具体的な数字や会場名を出してしまったのか…。
目標のリアリティさだけが際立ってしまい、自分で自分の首を絞める結果になってしまいました。
しかし、さらに問題なのがそんな目標も本編の中盤を過ぎた辺りから破綻していることがわかります。
解散の理由だった定期ライブの集客不足は解消されていますし、急に解散を告げたのは社長ですがそもそもTiNgSを作ったのは社長であることが発覚します。
何故、解散しなくてはいけないのか?という疑問は当然のように出ますが、スルーされてしまいます。
最早、何の効力もない目標に頑張られてもしょうがないんですよね。
本作品の大きなストーリーラインのはずなのに、破綻した目標に向かって蒙昧な活動をする というどうしようもないものに仕上がっています。
正直、マネージャー君のプロデュース力の無さについてはこの際目をつぶるにしても、何故彼女達が頑張るのか に繋がる「中野サンプラザでのライブを成功させなくてはいけない理由」の方はもっと熟慮すべきだったと思います。
では この作品を、彼女たちTINGSの成長の物語として見てみるとどうでしょうか。
この要素も作品の中で大きな割合を占めますが、そうなってくるとマネージャー君の存在が邪魔をします。
特に前半のパートについてのことなんですが、というよりこの作品は6話までの脚本が本当に酷い。
どう酷いのかは各話の時に書いたので省きますが、キャラのそれぞれの悩みに対してマネージャー君が諭して励まして解決という手法しか取られませんでした。
その影響で6話が終わったところでもTiNgSの絆が深まったなんてことはありませんでした。
特に杏夏ちゃんの悩みなんかは春ちゃんとぶつかってこそ味が出るのに、便利なキャラクター マネージャー君を使うことで楽をして済ませてしまいました。
マネージャー君は話の主軸にいるはずなのに、あまり目立たないように設計されたことによるギャップでおかしなことになっていましたね。
そもそもの悩みについても、杏夏ちゃんと理王ちゃんで共に自分に自信がないということで被ってしまっていたのも残念でしたね。
まとめると、キャラとして、グループとして大きく飛ぼうとしているのに、マネージャー君の介入によって無難な結果になり、伸び悩んでしまった印象です。
一人一人のキャラが、何故そう考えるのか、何故そういう行動をしたのか、何を思ってその言葉を口にしたのか、をキチンと考え向き合うこと。これがこの作品に足りなかった要素だと思います。
キャラについて、春ちゃんのことは各話の時に散々書いたので省くとして、今一度社長について考えたいと思います。
正直、この作品がワケわかんなくなっている元凶はこの人です。
様々な切っ掛け作りをしていましたが、本当に何がしたかったのかわかりません。
このくらい意味不明な行動をするならば、いっそのこと既に他界してしまっている、くらいやってもいいような気がします。
その方がマネージャー君との親族という関係性も活きてきますし、アイドルをスカウトしてきたことにも特別な意味が出てきそうですし、生前の行動がどれだけワケわかんなくてもその真意はもう聞くことはできない…と出来たように思います。
派生して、事務所倒産の危機!?とかアイドル部門廃止!?とかにもできそうですね。
マネージャー君について補足すると、あの嘘が分かるという設定はなんだったんでしょうね。
作中での嘘は別に光らなくても嘘だとわかりますし、嘘だとわかってところでそれが面白さにも繋がるわけでもありませんでした。
典型的な変な設定で、完全に出オチでしたよね。
最後に
この作品は一応原作としてのライトノベルが存在するのですが、こんなことを言うのは大変不遜なことは重々承知の上なんですが、王道アイドルものを書けないならちゃんと書けないと言いましょうよ…。
作者は普段ライトノベルを読まない層にも向けて王道を意識した。と語りますが、もうこの時点でちょっと色々履き違えてますよね。
王道とは展開作りを楽にすることでは決してないはずです。
そして結果隠しきれない特殊能力などのラノベ要素が変な違和感を生むことになっています。
同時期にやっていたアニメで「Engage Kiss」という作品があります。シナリオをラノベ作家が担当し、アプリゲーム化も見据えたオリジナルアニメ、と共通点の多い作品です。
ジャンルが違うので一概に比較は出来ませんが、少なくともこの「Engage Kiss」という作品はラノベ作家としての自分の得意を活かした作品だったと思います。
それに比べてこの作品はどうだったでしょうか。
王道ってこんなもんでしょ という浅はかさに加え、話作りとして難しいところ、テーマとして重要な部分からは逃げ、向き合うことをしないそんな作品です。
この作品は、細かいことも大きくことも気にならない、ただアイドルであればそれでいい人や、考えることが面倒臭くなっちゃった人にオススメです。{/netabare}