バフォメ さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:途中で断念した
性に合わん
視聴を始めてすぐ性に合わねえと思ったので視聴を辞めた。俺の「嗅覚」が思考過程をすっ飛ばして結論を導き出した。冒頭のナレーションが回りくどくて嫌いだ。言いたいことが有るならハッキリ言えよ!とヒートアップは免れない。エアコンをつけろ。クールダウンが必要だ。メタファーを用いるのがダメだと言ってるわけではない。
本作には個性的な風味というか独特な灰汁の強さがある。つまり癖の強い作風を好む物好きにとって本作は「くさや」の様な魅力を放っているに違いない。食いたい人だけ食えばいい。それは本作に限った話ではない。そういえば俺は以前、それがくさやだと知らずに食ってしまったことがある。口に入れた直後、俺の味覚が拒絶を示した。状況的に吐き出すわけにもいかず、無理して飲み込むんだ。同時に二度と食わねえと決めた。食う前に臭いを嗅ぐ必要性を身を以て学習した瞬間だった。あれはきつかったな。その時くさやを食ってた連中とは疎遠になって久しい。もう会うこともないだろう。
本作からはどことなくガッチャマンクラウズみたいな臭いがする。「誰にも頼まれていないのに勝手に問題提起して大衆批判を始める精神を映像化しました的なノリ」とかそっくりだ。表現界隈には全体主義の否定を装ったエリート主義の容認みてえな様式美を踏襲する一派とかがあるのかもしれん。こうした作品には古典的な意味での自由主義と個人主義の視点が欠落している。それ故にどんな過程を経ようと設計主義に帰着せざるを得ない。俺はそうした臭いを放つ作品には全く魅力を感じない。
本作を最後までみたわけでもねえのにいい加減な事を抜かすなと自分でツッコミを入れざるを得ない書き方をしてしまったが、俺の嗅覚予想は当たると思ってるので、俺はもう本作は視ない。予想が外れたとしてもそれはそれで俺にとって悪い話じゃない。