いるかん さんの感想・評価
4.1
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
原作に甘えた作りの気配
コロナ以降、少年ジャンプ系(本作は正確には少年ジャンプ「+」ですが)の深夜帯アニメが連続して好評ですよね。
国民的ブームになった「鬼滅の刃」はそこそこハードな内容、
さらにより苛烈な内容の「呪術廻戦」も鬼滅でできたハードさをジャンプ台にして爆発したともとれるような人気ぶり。
それに続く本作を「少年ジャンプ系作品」としての連続性で考えると、逆に可愛さとコメディに全振りの非ハード路線の作品が、シリアスさに食傷気味にならないお蔭で、原作ファンとしては正直、事前に予想していた通りの好評を博した印象です。
音楽に至っては、オープニングが髭男、エンディングが星野源という鉄壁の布陣な上、いずれも名曲。
BGMも「ミッションインポッシブル」を想起させるようなものをはじめ5話のボンドマン付近の曲までぬかりなしで、初の★5にしちゃいました。
こんなに褒めてて、何故タイトルがそうなったか?ってことですが…
先に言っておくと、現時点では減点するほどではなく、単なる懸念なだけです。
11話のボンド(犬)の頭出しシーンがあったので「12話でボンドも加わって、フォージャー一家勢ぞろいかな?」と思ったら、ご覧の通りの最終回だったので、おや?と。
「ボンドの話は、最終回の1話では収まらないから」という言い訳はわかるんです。
でも、1クールの最終話でもないシーンな上、2クール目まで3か月あくことを考えると、視聴者によっては「この犬なんだっけ?」ってことにならないかなーと思い至り、2クール作れるってわかってる製作側の構成が甘いのかな?って気になった次第です。
例えば、11話と12話目を入れ替えて2クールへのクリフハンガーにすりゃよかったのに、なんてのは簡単に思いつきます。
あるいは、11話を、SHORT MISSION1と、EXTRA MISSION2の組み合わせにして、本来の11話は2期冒頭にもってっても良かったかと。
アニメではここまで、ヨルさんの強さは描かれていても、暗殺者成分は薄いので、EXTRA MISSION2はちょうどいいんですよね。とはいえ、結末が5話とちょっとかぶる印象になるため、避けたのかもしれませんね。
…といった、素人考えはプロの方はとっくに検討済みな気もするんですけど、そうなると11話のボンドが不可解なままなので、一応書いておきました(笑)
オリジナル要素をどんどんいれて、などと危険なことは望みませんが、原作に忠実に作ってりゃいい、にとどまらない2期を期待しています!