九会 さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
古い作品だがFateシリーズに興味があるなら履修しておきたい
18禁ノベルゲーム原作の作品で、その中の1つの√(結末)を描いたものですが、他の2つの√もアニメ化していて、関連作品も山程出ている人気のあるシリーズの1作目にあたる作品。
内容は7人のマスター(魔術師)が7人の英霊(英雄やそれに準ずるもののレプリカ)を召喚して、願いを叶える聖杯を求めて殺し合う「聖杯戦争」を行うバトルロワイヤルもので、他√と比べると主人公とヒロインである英霊の少女との出会いに焦点を当てたボーイミーツガール要素も強めの作品です。
私の初Fateはこの作品でしたが、他のシリーズと比較すると、2006年制作で作画が古いのと主人公の士郎が他√と比べると少しフラストレーションが溜まりやすい役回りなので、Fateシリーズに興味あるので見始めたいという方は、この作品の前日譚的位置付けの「Zero」や別√の「Unlimited Blade Works」の方が見やすく、視聴を断念する事が少ないと思います。ただ前者は原作の作者が違うのでキャラの性格が少し違ったり、後者は今作では出てこないネタバレもあるのでその辺が気になる方は今作から見た方がいいと思います。
アニメとしてのクオリティは古さもあって他シリーズと比べると劣っているのは否めませんが、話自体は主人公とヒロインの出会いをしっかり描いた「運命」という言葉に恥じないものであったり、それぞれのマスターと英霊との関係性もしっかり描かれていたと思います。また楽曲も作品のタイトルにもある「夜」という薄暗い感じや悲しさを感じる部分に合っていたと思いますので、アニメシリーズの1作目としてはきちんと元祖している作品だと思います。