テナ さんの感想・評価
3.6
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
不幸だぁぁぁぁ!!
私のレビュータイトルを見たら「コイツ、レビュー書く作品間違えてねぇか?」と思われてるかも知れませんが、式守さんのレビューです。
「コイツ、遊んでんなぁ〜」と思って貰えたら幸いです。
さて、レビューを初めます
ギャップが鍵のアニメですね。
面白くない作品じゃないけど普通のアニメでした。
でした…………が…………途中から何かジワジワと面白さが来るアニメでした(*꒪꒫꒪)
普段は可愛い式守さんが何かあればカッコ良くなる…………ギャップを楽しむアニメだと思ったんだけど、なんだろ?
ストーリーも悪くないし、多分これは……式守さんを可愛かカッコイイって感じたら面白く感じてしまう気がします。
ただ、私には式守さんはカッコイイより可愛い方が似合うかな?って思いました。
和泉の他愛ない言葉や行動に照れたりするし、後、キャラクターで敬語系の女の子って可愛いキャラ多いなぁ〜と感じてしまいます。
主人公は不幸体質なのですが、不幸からカッコ良く守ってくる式守さん。
同じ不幸体質の「禁書目録」 の主人公 上条当麻には家計を悪化させて食べ物を全て食い尽くされて理不尽に噛みつかれ危害を加えてくるヒロインであるインさんとは違い、こちらの主人公はヒロインが守ってくる……式守さんの方がいいですね。
そう考えたら上条当麻は本当に不幸体質ですね……(*꒪꒫꒪)
そうして、彼に降りかかる不幸を「まずはその幻想をぶち殺す」と救ってくれるのが式守さん
後、EDムービーがイイネ!イイよ!コレ!
何か見てると楽しいんですよね。
ゲーム画面を見てるような感じがして動きがとても可愛いんですよね。
1パターンな映像に見えますが、これが動きが可愛いから見てられます。
原作も買いました。
面白いです……原作は1話1話がかなり短くアニメではそのエピソードを違和感なく繋げているのに驚きました。
後はなんだろ?
優しい作品かな?
和泉は不幸体質なんですが、不幸体質ってか不幸ってしんどいじゃないですか……
大きさなんて関係なくて、大きな不幸って嫌だし小さい不幸でも嫌だし……それが積み重なるのが嫌だし……うん。
でも、泉って優しくて、自分が不幸な事より他人が不幸に巻き添いに合わないかとかを心配してたりして、不幸ってホントしんどくて気分沈んで中々他人の心配するまでいかないものだと思うんですよね。
でも、そうして他人を心配出来るのは優しさであり強さかな?と思いました。
友達の中でも、和泉の周りは全員良いヤツらって感じですが、中でも式守と犬塚……
犬塚はよく身体を張って和泉を救いますねw
偶然や巻き添えも多々ありますがw
泉の代わりに不幸に受けるけど、それについてどんな時も泉を責めないし笑ってくれる。
ずっと友達で居てくれる1人です。
ある日、夏休みに皆で海に行こうと話をす。
でも、海は暑くて泉は暑さにやられてしまうかもしれない……そうなると迷惑になると考えます。
で、犬塚はいいます
「川の方がよくね?和泉は涼しい方がいいだろう川でも泳げるし」
和泉「待って!海に行きたいなら変に気を使わないで」
うん、和泉からすれば自分のせいで皆が行きたい場所を変更したんじゃないかな?って考えますよね。
凄く申し訳ない気持ちになるかも……
でも。
犬塚「皆で楽しめるトコ行った方が楽しいから話あってるんだろ」って返答します。
多分、私でも川を提案すると思いますが、このセリフって実は考えてみると凄く素敵な言葉なんです。
私なら、その人が暑さに弱いから川の方がいいかな?って考えで提案しそうです。
でも、これだと、何かその人の為に提案してるし気を使わせる形にしか聞こえません。
でも、犬塚の提案は「皆が楽しめる」ってのが凄く素敵です。
「暑さに弱い人がいるから」川ではなく「皆が楽しめる」から川ってのがポイントで、全員が楽しめる場所として提案する事で和泉に気を使わせる事もないし、凄く友達思いの優しいセリフだなぁ〜と思いました。
式守の素敵なセリフは……
和泉母から「あの子に愛想をつかはないであげて欲しいの、不幸体質でアナタも嫌な思いするかもだけど……」
和泉の不幸は周りの人を巻き込む。
もしかしたら些細な不幸に巻き込まれるかもすれない、事件や事故に巻き込まれるかもしれない。
彼の不幸体質はそれくらいに強力なんです。
もしかしたら、嫌だ、怖い、近づきたくない、関わりたくない、そんな風に周りの人は考えるかもしれません。
それは悲しい事だけど、そう思う事を否定出来ないし……恐らく和泉はそんな風に周りから人が離れて行ったのだと思います。
それを見てきてるからお母さんは、ただただ、息子や周りの人が無事である事を願う事と、息子の傍にいてあげてとお願いする事しか出来ないんだと思います。
でも、式守は言います。
「それは違いますよ。和泉さんは確かによくトラブルに巻き込まれます。周りから不幸に見えるのかもしれませんが、でも私は不幸だと思った事は1度もないです。あの体質は欠点じゃない、彼の優しさは、きっとあの体質があるからこそだと思うんです。それに和泉さんは誰よりも痛みを知っている。それでも決して自分を憐れむ事もなく他人を心配する事ができる。和泉さんはとても強くてカッコイイんです。」
確かに、不幸ってあると思います。
周りから見たら不幸に見えるかも知れませが、和泉はいつも自分に降りかかる不幸より他人に降りかかる事を心配していました。
不幸体質なんて絶対に慣れる事はないし何回経験しても辛いです。
でも、本人が自分より他人を心配している強くて優しい人を周りが不幸だ不幸だと憐れむ事が1番本人にとって不幸なのではないかな?と思いました。
後、あの体質があっての優しさって部分は私も同じ意見です。
痛みを知る人は優しい人でないでしょうか?
もしかしたら、痛みを知る事で、誰かを憎んだり羨んだりする人もいると思います。
でも…
痛みを知る事で誰かの痛みを共感出来たり。
痛みを知る事で手を差し伸べたり。
痛みを知ってるから誰かの為に立ち上がれたり。
痛みを知ってるから心配できる
そんな事もあると思うんです。
式守の言う優しくて強い人ってのはそう言う人を言うのかな?って思いました。
他にも体育祭とか色々と語りたい話はあるのですが、長くなりそうなので、私の心に印象に残ったセリフをピックアップして書いてみました。
式守達、友達面々は不幸体質を見て和泉と一緒にいるのではなく、全てを含めた和泉として、和泉自身をみています。
和泉自身と一緒にいたいから全てを受け入れて一緒にいる。
不幸体質、そんなもので崩れるようなやわな関係性ではなく彼らは確かな関係性で結ばれているのが、素敵だと感じました。