ぴかちゅう さんの感想・評価
3.2
物語 : 2.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
期待したほどの作品ではなく・・
GA文庫大賞受賞作ということで、原作未読ですが、期待して視聴していました。
実際、前半は結構期待に合致した内容で、1話でいきなりモブの男の子をメノウが殺害、6話では、まさかのオーウェル大司教の裏切りが発覚するなど、意外性があり、よかったです。しかし、オーウェル大司教のボス感が強かったこともあり、この辺りが私の評価のピークでした。
後半は港町リベールでのパンデモニウムとの戦いなのですが、このパンデモニウムが、私の好みの問題ではありますが、私にはただただ気持ち悪くて。それに、パンデモニウムが繰り出す怪獣(?)がまさにB級映画っぽい(わざとかもしれませんが。ただオーウェル大司教の怪獣もそんな感じ)。
逆に、実際のラスボスのフレアはほとんど出てこず、まだまだ旅が続きます、という感じの終わり方には、継続を前提にした1シーズン目の作品に難しさがあるのはわかるのですが、なんかなぁという感じでした。
もう一つの不満点は、時の純粋概念がなんでもあり状態になっていること。
少なくとも、
(1)世界の時間は通常通りだが、アカリの身体状態だけ過去のものに変化する(1話)、
(2)ある特定領域の時間だけ止め、アカリは動ける(10話、11話)、
(3)世界の時間全体がやり直しになる(4話、メノウ殺害に際してのやり直し)。なお、これはタイム・トラベルではなくて、涼宮ハルヒのエンドレス・エイトで8月が繰り返し続くのと同様に(つまり、8月→9月→10月と続くのではなく、8月→8月→8月と続くのですが、特殊な人間(長門)以外には以前の8月の記憶がない)、出来事の反復なのでしょう。世界全体が同じ出来事を繰り返し続けているのですが、アカリ以外の人には、前回以前の記憶がないので、新たな体験として感じられる。
(4)前回以前の記憶がないアカリと全ての記憶があるアカリの入れ替えが可能(どうして可能なのかは完全に不明)、
と結構なんでもありになってしまっています。
まぁでも、メノウちゃんの笑顔は可愛いです。
[2023年7月追記]
完走した作品のみをレビューしているため、とりあえず完走できる質だったということで、これまで、レビュー点数は3.0以上としてきました。しかし、レビュー内容が辛口になっている場合でも3点台をつけているため、他の方の同じ程度の辛口レビューと比べて、点数がかなり高めになっていました。そのため、レビュー点数の下限を2.5点に変更し、この変更に合わせ、このレビューの点数も変更しています。