てとてと さんの感想・評価
3.3
物語 : 2.5
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
幼女の可愛らしさにほっこりする日常系。可愛いだけで1クール持たせるのは苦しい
社畜女性が幼女幽霊ちゃんたちを可愛がったり幽霊ちゃんに心配されたりで癒される内容。
キャラデザは「はなまる幼稚園」や「ぽてまよ」、特にぽてまよに近いイメージ。
【良い点】
幼女幽霊ちゃんたちの可愛らしさは申し分ない。
可愛く純真で優しい幼女が社畜さんを案じて「タチサレ~」カワイイ。
回が進むと化け猫(かわいい)とか可愛らしい幼女増えて可愛さとゆるふわ感が増す。
他人に見えない幼児の精霊みたいな存在との温かい日々を少しコミカルに描いていて安定感がある。
幽霊ちゃんたちは心から社畜さんを想って優しく肯定してくれる。
社会に疲れている社畜さんにはそりゃあ可愛い存在だろうなと。
主題歌の通り、疲れている主人公が優しさに癒されていく、そのコンセプトは良い。
幽霊ちゃんとみゃーこの、幼い姉妹がケンカしつつも仲良しな関係が微笑ましい。
まるで母親に褒められたくて競ってがんばる幼子の如き健気さ、かわいい。
日高里菜氏はじめ幼女声声優陣。
【悪い点】
コメディーが過労と帰らせようとする一辺倒でワンパターン気味で退屈しがち。
23分が冗長に感じる。23分×12話持たせるだけのネタが無かった。
疲れている主人公が優しさに癒されていくコンセプトが1話で既にお腹一杯。
以降キャラの関係性や主人公の心境の変化などが乏しく、悪い意味で安定している。
新キャラを小出しにするばかりで単調さが否めず。
幽霊ちゃんとみゃーこは良いが他が地味。ミコちゃんとか出番が遅すぎる。
ブラック労働とそれを肯定し現状に甘んじての逃避という構図が不愉快。(物語3→2.5)
「世話焼きキツネの仙狐さん」がこの点ボカしていたのに比べ、本作は露骨に虐げられている。
主人公は幽霊ちゃんとの日々でも改善せず、終始目が死んでいる。
キャラデザは可愛いがクセが強い。絵だけで萌えるのはやや難しい。
社畜さんの生気の無い目も、コンセプト上仕方がないが気になる。
【総合評価】3~2点
令和の暗い世相を反映した現実逃避作品?
逃避なら、なろう系異世界転生or転移の方がずっとマシ。
本作のやるせなさを思うに、異世界系が流行るのもむべなるかな。
悪い作品ではあるまいが、キャラ萌え以外で引っ掛かる要素多くて微妙。
評価はやや悪い寄りの「普通」