タック二階堂 さんの感想・評価

2.8
物語 : 1.0 作画 : 2.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態：観終わった

評価に値しない。

詳細は公式でも。

殆ど死んでいる氏が原作のネットコミック・KADOKAWA『ComicWalker』連載中の作品です。制作は、WHITE FOXから独立したAtelier Pontdarcという会社が担当。これまで「がんばれ同期ちゃん」というエロショートアニメを制作していますね。

てか、WHITE FOXって「無職転生」のバインドだったり、今期「プリマドール」を担当するバイブリーだったり、このポンダルクだったり、どしどしスタッフが抜けて独立しているんですが、大丈夫なんでしょうか。「ゼロの書」続編の「魔法使い黎明期」も担当していないし（手塚が担当）、「はたらく魔王さま」続編も担当は3Hzになっちゃったし。本当に「リゼロ」だけの制作会社になってしまったのでしょうか。

とまあ、そういったことは要らぬ心配なのでしょう。で、この作品ですが、なろう的なお約束展開の「トラックにはねられて異世界に転移し、冒険者として活躍する」の17年後、異世界から現代に帰ってきたおじさんが、異世界で得た魔法のスキルでYouTuberとして甥っ子と生計を立てていくというお話です。

さすが今期の覇権候補の一角として挙げられるだけのことはあります。初回は堂々としたおじさんのご帰還でした笑

ポジション的には、前期「このヒーラー、めんどくさい」と同じような立ち位置の作品だとは思いますが、ギャグ・ノリ・テンポすべての面で上回ってきました。声を上げて笑うシーンが何度もありました。

設定上、おじさんが気持ち悪い見た目になるわけですが、ちゃんと気持ち悪い。これが下手ななろう異世界系作品だとイケオジに描かれ、声をツダケンあたりが担当するケースになるわけですが、そこを子安さんを起用し、微妙に気持ち悪いキャラに仕上がっているという笑

おそらく作画も、しっかり描けるところをあえてのヘタウマっぽく仕上げているあたりも見事。簡単には萌えさせねえぞという。

上々の立ち上がりだったといっていいでしょう。文句なし。「メイドインアビス」、A-1勢と向こうを張って、今期の話題をかっさらう作品になる可能性は高いです。

=====第7話視聴後、感想です。
{netabare}
製作委員会およびプロデューサーに★1つを付けます。

ここの評価項目に、それがないので星としては高評価となりますが、作品としては最低評価になります。

ストーリー（脚本家）やアニメーター、声優など制作フタッフには非は一切ありません。むしろ、この状況でよくここまで面白い作品を作り上げた（ている）と拍手を送りたいです。

ですが！

ほぼ初めての制作元請け、コロナ禍…
にも関わらず、よく放送と同時制作進行での選択をしたなと。不安要素が多いなら1クール待って、せめて半分ぐらいの話数ができてから放送するという考え方がなぜできなかったのか。

見積もりが甘すぎます。プロとして恥ずかしいと思うべきでしょう。

実際、メイドインアビスが放送を落としましたか？ 2本の制作を抱えるA-1 Picturesがクオリティーを落としましたか？

そういうところですよ。2話も落として、しかも7話で放送休止って、そんなのプロの仕事じゃないです。いくらトップを走っていても、完走しなければ高橋尚子だって金メダルは獲れなかったんですよ。「30kmまで走ったけど、コロナの影響で残りは後日走ります」なんて、そんなのは通用しないんです。

作品自体は非常に面白く、メイドインアビスと覇権を争うレベルだっただけに、途中リタイアが残念でなりません。
{/netabare}
=====第8話視聴後、追記です。
{netabare}
というわけで、秋アニメに転生して、1話から放送し直していたわけですが、ようやく新エピソードが来ました。

で…

こんな面白くありませんでしたっけ？

やっぱり不作だった夏アニメの中にいたから、ギャグアニメとして突出していただけで、豊作の秋アニメ群に入ると中の上ってところに感じます。だって、ギャグだけで見れば「アキバ冥途戦争」には遥かに及ばず、「不徳のギルド」よりも劣るという…

流れが変わったとも思えないんだけど、なんで作品の中でモニターで異世界の俺TUEEEE物語を観なきゃならねえんだっていうね。

夏アニメのままだったら、良作という評価のままで終われたのにね。
{/netabare}
=====第11話視聴後、追記です。
{netabare}
前期中盤まで、あんなに楽しく観ていたのが嘘のように、仕切り直し後が面白くない…

何度となく描かれる構図が…
・テレビでアニメを観ている僕
・画面内のマンションで異世界動画を観る主要キャスト3人
・その画面内で、過去の記憶を失くした勇者神官の女性の脳内記憶を見る2人

なんだこれ。
マトリョシカかな？

なんていうか、伝聞の伝聞の伝聞を見せられているだけなので、ワンクッションあるごとに薄くなるよね話が。現実社会パートは本当に動きがない。当たり前だよ、リビングでエアコンつけてテレビ観てる3人なんだから。

出オチとまでは言わないけど、極めて出オチに近い作品という評価になるかな。
{/netabare}
=====第12話視聴後、追記です。
{netabare}
まーた放送延期だそうですよ。

もう、いい加減にしろと言いたい。
こんなブツ切れで、ヨレヨレになって作ったものが良作になるわけがない。

1クール制作できる能力がないなら請け負うのやめたほうがいいですよ。
もうさすがにどーでもいいです。続きも観ません。
{/netabare}
=====最終話視聴後、感想です。
{netabare}
ようやく延期に次ぐ延期で、こんな中途半端な時期（冬クールの終盤）に最終話を放送するというありさま。

申し訳ないけど、さすがにこれはコロナのせいにはできませんよ。

わざわざ12話を観返すほどの愛着もないので、そのまま観ましたが話というかテンションがつながらない。あの氷属性の女の子って、あんなにデフォルメ顔したっけ？ なんか絵柄が普通の「なろう系」っぽい感じがしたんだけど、こんなもんだっけ？

話も面白くないねぇ。なんでしょう。夏休みの宿題をやれなかった子どもが、2学期が始まっても提出できず、よれよれになって適当にやっつけた物を出してきましたという感じ。

この手の作品ってテンションの持続が重要なので（観ている側ね）、1クール一気に走りきってくれないと楽しめないんですよね。こんな風に、後半よろよろになってしまってブツ切れだと、ホント「もうええわ」という気分。

もったいなかったな。序盤の期待感を返せと言いたいです。いま巷で流行りの「絶対に許さないアニメ」に入れさせてもらいます。
{/netabare}