タック二階堂 さんの感想・評価
2.4
物語 : 1.5
作画 : 2.5
声優 : 3.0
音楽 : 2.5
キャラ : 2.5
状態:途中で断念した
ゴ・ハ・ン・ダヨ!
詳細は略。
以前、嫌になるほど広告で目にした、死んだ魚の目をした感じの悪い男の放つ“孫ムーヴ”セリフ「それって、俺が弱すぎるって意味だよな」の出典元の小説が、この作品の原作になります。
「失格紋の最強賢者」という作品の作者・なんとか諸島(八重山諸島でしたっけ?)という人の書いた、なろう発の異世界転移無自覚最強系の作品です。
知りたくもないでしょうが、ざっと冒頭からあらすじると…
ブラック企業で社畜として働いていた佐野ユージは、ある日PCの画面に「あなたは異世界召喚されました。承認するならYES、拒否するならNOを押してください。無回答なら承認とみなします」と表示されました。
怪しい表示に回答を保留していると、承認とみなされ、気づいたら見知らぬ場所に転移していましたよと。そして目の前には魔物であるスライムが。「きっとこれは夢だろう」と思ったユージは、さっさとスライムに56されてゲームオーバーになって仕事に戻りたいと、社畜の鏡のような心がけで寝そべると、なぜかスライムは仲間になりたそうにこちらを見ています。
そこでスライムをテイムすると、近くにあった小屋を物色。部屋中の古文書を開いてみると、読んだだけでビシバシとスキルが身につくというスピードラーニング。ふとあたりを見回すと、スライムがいっぱい。手当たり次第にテイムしまくると、スライムたちは勝手に古文書を読みまくり、すべてのスキルが身につくという至れり尽くせりの接待異世界召喚です。
そのあとは、こんなところにいるはずのないドラゴンを、アニメでも出てきた「終焉の業火」で葬り去り、街を探してスライムを天高く放り投げ、都合のいい街を見つけて、そこの冒険者ギルドに登録すると。
で、その登録試験で他を圧倒する火力の魔法をぶっ放し、周りが驚いている様子を見て、あのセリフです。
「あれっ?それって俺の魔法が弱すぎるって意味だよな?」
という、いったい誰がそんなことを信じるのかというクソ無自覚最強ムーヴをかますという、なんとか諸島さんお得意の展開が続くといった作品のようです。
という冒頭の、もはや飽き飽きしてうんざりするクソ展開を一切描かず、いきなりユージは最強の賢者でスライムやら狼やら、美少女エルフ?やらを見方にしているところから第1話スタートです。
=====初回1時間SP視聴後、所感です。
{netabare}
上記のような手垢のつきまくった無自覚最強系主人公の異世界転移モノということを知っているため、アリが通れるくらいの高さしかないぐらいハードルを下げまくって観始めたわけですが、初回の印象は…
意外と見れる。
でした。なので、この能面のような無表情で無自覚最強俺TUEEEEをかましていくユージではなく、たとえば2話目の女の子冒険者2人とか、そのへんを主人公だと思って、このバカなユージを主人公だと思わなければ、案外ストーリーは気になるかなという意外な思いを持ちました。
とりあえず、地面スレスレのハードルは、なんとか無理やりベリーロールで超えたかなと。
{/netabare}
=====第3話視聴後、追記です。
{netabare}
出、出た~~~~~~~!
有名な馬鹿セリフ。
「魔力量がおかしいって、それって俺が弱すぎるって意味だよな」
なんとか諸島さんのお約束。無自覚俺TUEEEEE開幕です。
もう、主人公が馬鹿なんですよね。
そんなわけねえことぐらい、普通にわかるでしょうに。
こういうのを繰り返していくんですよね。大火力をぶっ放したあとに「えっ?何を驚いているんだ?こんなの普通だろ」みたいな、心底うぜえ展開。
主人公を馬鹿にするか、周りを馬鹿にするかの二択。
こっちは主人公を馬鹿にするという選択をした作品ですね。
そして、話も面白くないですねえ。次で判断しますね。
{/netabare}
=====第4話視聴後、追記です。
{netabare}
ゴ・ハ・ン・ダヨ!チャチャチャチャ!
舗装された道を散歩するかの如く、なんのハードルも目的もなく進んでいく無自覚系最強主人公。
何が面白いのかなあ、これが。
頭に残っているのはEDの「ゴ・ハ・ン・ダヨ」だけでした。ないとは思いますが、今後なんとか諸島さんの作品がアニメ化されても観ないと思います。
{/netabare}