「リコリス・リコイル(TVアニメ動画)」

総合得点
86.9
感想・評価
1021
棚に入れた
2839
ランキング
181
★★★★☆ 4.0 (1021)
物語
3.7
作画
4.2
声優
4.0
音楽
3.9
キャラ
4.0

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ネタバレ

タック二階堂 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 1.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

喫茶店を舞台に可愛い女の子が街のお掃除をする話。

詳細は公式でも。

犯罪を未然に防ぐ秘密組織「DA(Direct Attack)」。そのエージェントである少女たち「リコリス」。歴代最強のリコリスと称されるエリート・錦木千束、
優秀だけどワケありのリコリス・井ノ上たきなが働く喫茶「リコリコ」もその支部のひとつ。

ここが受けるオーダーは、コーヒーやスイーツの注文から、こどものお世話、買い物代行、外国人向けの日本語講師etc、「リコリス」らしからぬものばかり。

自由気ままな楽天家、平和主義の千束とクールで効率主義のたきな、二人の凸凹コンビのハチャメチャな毎日がはじまる!
(公式より)

今期、A-1 Picturesが覇権を狙って「Engage Kiss」とともに放つ作品ですね。監督は、これが初監督作品となるようですが、「WORKING!!」や「ソードアート・オンライン」のキャラデザ・総作監を担当された方、「この美」のキャラデザを担当された方がキャラデザを担当します。

初回は文句なしの立ち上がり。
ストーリーの引きもいいし、バトルシーンも良好。キャラも可愛いし、これは完璧なつかみができたのではないでしょうか。

今期、楽しみな一作ですね。

=====第4話視聴後、追記です。
{netabare}
いやあ、お見事。
お前らオタクは、こういうのが好きなんだろ。
というのを、実に的確に再現してきた回でした。

「この美」の血筋を引くオタク好みの女の子キャラデザ。アンタッチャブルゾーンをイチャコラでサラッと見せてくる。黒髪の墓少女が、男物のトランクスでしたー、からの可愛い下着を買いに行くわよ。

そして、申し訳程度に次回からの展開を期待させる中ボスの出現。うずまく陰謀、サイコパスな敵、戦う女子高生たち…

完璧な市場調査と、オタク受けする設定やキャラデザ、OPにClariSで、EDはさユりがボカロ曲っぽい楽曲。そして、それを下支えするA-1の美しい背景美術。メシ作画にうるさい層もニッコリの完璧なパンケーキ。墨田区長の協力も得て、完璧再現の「すみだ水族館」。

オタクを釣るなら、こうやるんだよと「継母なんとか」を嘲笑うかのような完璧な作りです。「ビスクドール」とは違ったベクトルで、オタクまっしぐら状態になっていますね。

ただまあ、それ以上でも以下でもないといったところではあります。
{/netabare}
=====第5話視聴後、追記です。
{netabare}
全方位に隙がないですね。

命を狙われているおじいさんを東京観光で案内するリコリス2人。そこに襲いかかる暗殺者。見事、千束が倒したものの、実は松下なるおじいさんは存在せず…

そして、別の任務にあたっていたリコリスが、謎の組織に暗殺されるのでした。

という、まあ適度に謎も散りばめ、しかも千束の出生の秘密も小出しにし、これから始まる敵との構想も匂わせ。しかも、ラストにたきなが千束の胸に顔を埋めて鼓動がないことを確認する…

なんていうんでしょうね。萌えオタたちが、まるでチュールにかぶりつく猫のように熱狂していますね。

まあ、それもひとえに、「この美」の原作者の方がキャラデザを担当しているとか、監督が、話はイマイチだったけど、めっちゃ可愛かった「ガイレイドンナ」のキャラデザを担当された方とか、そういうオタクが好むキャラデザを熟知したスタッフというのが大きいですね。

ただ、なんていうんでしょうねえ…
前期の「SPY×FAMILY」同様に、話題先行で、このバズり方ほどストーリーが面白いかと言われると、そこまでではないのかなという印象です。むしろ、そこまでの期待をしていなかった同じA-1の「Engage Kiss」のほうが脚本が良いまであります。

ま、ブヒブヒ言うのもアニメの楽しみ方だと思うので、いいんじゃないでしょうか。
{/netabare}
=====第6話視聴後、追記です。
{netabare}
なんか、真面目に観るようなアニメじゃないかもなと思い始めてきました。

惚れ惚れするような可愛らしいキャラデザ、DT狙い撃ちのほんのりライトなエロティシズム。ロリコンまっしぐらの可愛いハッカーのくるみちゃん。

で、今回はある意味では、くるみちゃんvs.ロボット仮面のハッカー対決がメインテーマ…

なはずなんですが、結局は千束とたきなの可愛さを全面に押し出して、萌オタを釣りましょうという感じですね。じゃんけん勝って、やったーやったー!のたきなちゃん可愛い。てえてえ!で、いいんじゃないですか。

申し訳ないけど、これが「メイドインアビス」を押さえて今季の覇権とは、口が裂けても言えないです。なんていうんでしょうか。全方位でガワをしっかりと整えて、思惑通りにバズってますけど、ストーリーは全然イマイチです。
{/netabare}
=====第7話視聴後、追記です。
{netabare}
どうせ、お前ら萌えオタは千束のトイレシーンでブヒブヒ言うんだろ、という制作陣の意図を強く感じた回でしたね。

形としては、古くは「探偵物語」とか、「ハマトラ」とか、そういう喫茶店を起点として事件を片付けていくという、まあ古典といえば古典の設定。そこに、萌え要素をふんだんに盛り込み、ちょっとしたシリアスムードも入れ込んで考察もさせることで、ヲタまっしぐらの作品が出来上がりましたよっと。

で、まあシリアス要素<萌え要素のほうが大きいため、そこをフィーチャーするとストーリーが遅々として進まないというわけですね。

いちおう、千束の過去を匂わせたり、マシマ(だっけ?)の陰謀が進みつつありますというのを匂わせたりシてるけど、基本はどーでもいい話。店長が誰かと会員制の高級クラブで密会することを知った愉快な面々が、IDをハッキングして潜入。そこに現れたのは…というお話。

あー、はいはい、千束のドレスアップ姿かわええ! 喫茶店の店員のお姉さんの胸元を強調したドレス姿エッッッッッ! ブヒブヒーッ!

というお客様に向けたお話です。

あ、そうそう。CM入り、明けのアイキャッチ。本編とはなーーーんの関係もない「けいおん!」丸パクリのギター&ベース持った千束とたきなのコスプレ。あれ、やめたほうがいいっすよ。アニオタなら誰でも知ってる姿ですんでね。ピックとかくわえちゃって、まんま澪ですから、残念w
{/netabare}
=====第8話視聴後、追記です。
{netabare}
いやあ、惚れ惚れするぐらい秀逸なキャラデザ、作画ですねえ。アクションも動く動く。アニメーションとしての出来は、劇場アニメと遜色ないくらい力が入っています。

ただ、アニメーションの出来にストーリーがまったく追いついていないです…

単刀直入に言えば、面白くない。
なんでしょうね。ストーリーを進める気がないのかな。
今回のラストで、ようやく核心に迫る展開を期待させる流れになりましたが、そこまでいくのに、うんこパフェだのハロウィンだの、どーーーでもいい茶番をずっと続けているという…

★の評価を見ればわかる通り、ストーリー以外は非常に高い。「画竜点睛を欠く」とは、まさにこのアニメにあるような言葉だと思います。
{/netabare}
=====第10話視聴後、追記です。
{netabare}
いやあ、一向に面白くなってきませんねぇ…

・喫茶店の閉店が唐突すぎるでしょ。
・結局、マジマがラスボスなの? 拭いきれない三下感
・はいはい、ここで萌えろって感じの、唐突な晴れ着コス
・バカっぽいDAのザルな作戦
・マジマのクッソ寒い理想論

話が全体的に軽いんですよね。エアリアル(お菓子)ぐらい軽い。

なんか、展開的に「PSYCHO-PASS」みたいなのをやりたかったんでしょうけど、それよりも千束&たきなで萌えさせたいというのが第一命題にあるもんだから、話がシリアスに行かないんですよね。

だって、今回の晴れ着コスいる?
もうね、確かに流れそうになりますよ。「千束の晴れ着姿萌え~~~~~~!ブヒブヒブヒーーーーーー!」ってね。

でも、じゃあストーリーを俯瞰で見渡したら、たいしたことやってないよね。

いちおうの評価としては「不作の今期では観られなくはないレベルだけど、面白いとは口が裂けても言えない」という感じです。
{/netabare}
=====第11話視聴後、追記です。
{netabare}
キャラデザめっちゃ好みだし、こういう設定も悪くないから褒めたいんですよ。褒めたいんだけどさ…

ホント、褒めるところが作画ぐらいしかないんですよね…

相変わらず、場当たり的で作戦なんてあったもんじゃないDAの無能さ。
ちょっと引き離しといて、戻ってきたぜの演出がやりたいだけの千束とたきなの行動。
主役には当たらない敵の散弾銃。
人を屠らない千束の戦い方。
都合のいいところでシャッターを蹴破ってたきな参上。

もうさ…

なんかもう、語ることもないかな。いちおう最後までは観ますが、総括する気にもならないです。
{/netabare}
=====第12話視聴後、追記です。
{netabare}
OP主題歌のClariS「ALIVE」、ED主題歌の酸欠少女さユり「花の塔」、どちらも今期随一の良曲ですね。キャラ作画も含め、すごく良作感ただようアニメだと思いますよ。

でもねえ、肝心のストーリーがホントにお粗末で…

さすがに今回は養護できないでしょうね。
男版リコリスの当たらねえ銃撃は言うに及ばず、そもそもが「リコリスの存在がバレたー」からの「誰一人残らず始末しろ」というガッバガバの隠蔽工作w

吉松が女と逃げるときの、たきなのセリフ。

「心臓が、逃げるううう!」

爆笑しましたw
これは、あれですか?ギャグアニメだったのかな?

なんだか壮大なバトルをやっていたようで、なんのことはない。吉松には逃げられるわ(逃したんだけども)、マジマは捕らえられないわ、見るからに怪しいルンバの爆発で半数が犠牲になるわ、DAは策もなくリコリスたちを突入させるわ、バレたら男版リコリスを動員して始末させようとするわ、なんとかというDAのシステムが復旧して「今までのは、ぜーんぶアトラクションの宣伝でしたー」を信じるバカ国民だわ…

久々に最後まで観てきて、これほど何も残らないアニメも珍しいです。ある意味、主役のキャラが不快だった「カノかり」とか「ぼくリメ」のほうが、まだ印象に残るぐらいです。

さてさて、次回は最終話。どんなオチにするんでしょうね。
{/netabare}
=====最終話視聴後、感想です。
{netabare}
ま、いいんじゃないすか。
そもそもギャグアニメですし、最後はこういう締め方でも。

なんていうか、求めていたものとは違ったかなというのが正直なところです。

ストーリー以外は文句ありません。なんやかんや言っても、この状況下で13話きちんとクオリティを落とさず放送しきったことに拍手。
{/netabare}

投稿 : 2022/09/25
閲覧 : 427
サンキュー:

15

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