てぶくろ さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:今観てる
迸る ラノベ感 ソシャゲ感 エ◯ゲ感は潔し 目指すところは''ダサカッコイイ''
第1話視聴しました。
{netabare} ヒロインにヤンデレピンク髪を据えることで、15年程タイムスリップしたかのような感覚が味わえる本作品。
ストーリー紹介の、[太平洋に浮かぶメガフロート都市「ベイロンシティ」を舞台に、都市を脅かす「悪魔」との戦いを通じてダメ人間のシュウ、ヤンデレのキサラ、元恋人のアヤノの三角関係を描く。]という一文からすでに迸る ラノベ感 ソシャゲ感 エ◯ゲ感。
まぁ実際、ラノベ作家の先生が脚本を担当し、メディアミックスを念頭に制作されているので当然と言えば当然で、いっそ 潔さ まで感じます。
第一話の内容も予想を裏切ることなく、この三要素が混ざりあっていて、会話のラノベ臭さ、世界観・キャラ設定のエ◯ゲ感、悪魔とバトルのソシャゲ感と、自己紹介の挨拶にはぴったりな第一話でした。
また、この第一話で この作品のテイストに合わない方は遠慮なく一話切りができる辺り、親切な設計とも言えます。
アクションシーンは滑らかに動き、派手で迫力がありました。主人公の武器などの絶妙なダサさもハマればクセになるかもしれません。動きの作画はこの作品の生命線だと思うので引き続き頑張って欲しいですね。
此の手の作品はメインターゲット層がハッキリしているので、あまり突飛なことはせず堅実に先述の三要素のらしさを出しつつ作画を安定させ、最後まで振り切れるかどうか がカギだと思います。{/netabare}
第2話 視聴しました。
{netabare} 特段 話が動いた訳ではなく、世界観設定の説明と次回以降の布石をうった回でしたね。
個人的には 此の手の作品の主人公が言いそうなセリフランキング上位の「チェックメイト」が聴けて吹き出してしまいました。
1話 2話と主人公のなよっとしたクズっぷりの描写があり、しっかりとフリがあるので回収に期待ですね。
今話で家族の話や記憶について触れているのと、次回のタイトルが「ほんの僅かな酷い代償」なので、何らかの同情的なエピソードがあるのでしょうか。
現状の ただのクズ から 魅力のあるクズ になれるでしょうか。注目です。{/netabare}
第3話視聴しました。
{netabare} 口から牙の様なものを吐き出して銃弾にする というのはなんとも生理的にゾワッとするものがありますが、ダサカッコイイ厨二臭さが出てて良いと思います。
前話からのフリで主人公が記憶を代償にしていることを匂わせ 今話で確定しましたが、あんなに細かく指定できるんですね。
私はてっきりキサラが「○○の部分の記憶をもらう」と、ある種無慈悲に奪うことで、彼女の悪魔らしさを際立たせるのかと思っていましたが、違いましたね。
じゃあ3年前の春先 3ヶ月分で、と二郎系ラーメン屋のように注文をカスタムできるとは思いませんでした。
どうでもいい記憶でも抜いてくれるなら、なかなか便利そうですね。{/netabare}
第4話視聴しました。
{netabare} 主人公の記憶を代償にしている現状をアヤノさんが知ることで、ヒロイン2人の心情が少し深掘りされ、またそれらが表の事件の 愛ゆえに… みたいなところと通じるものがある。と全体的にこれまでの3話を踏まえて、もう一段踏み込もとしている今話でした。起承転結で言うと承に入った感じでしょうか。
次回へ続くとなっているのでどうなるかわかりませんが、今話で少し疑問に思ったことがあります。
Aパート終盤で主人公がアヤノさんに 俺が家族を殺した悪魔追ってるの知ってるよね?なんで言ってくんないの?的なことを言っていましたが、彼は何故、マルチ商法風の男を家族殺しの悪魔と関係していると見なしたのでしょうか?
マルチ商法風の男が関係していたのは2話と4話の悪魔付きでそのどちらも主人公はスルーしていて、単なる偶然で関わることになったのでは?
現状、主人公の家族を殺した悪魔について視聴者側は全くわかりません。(なんか槍的なものが妹に刺さっている夢はありましたが)
そもそもこの世界の悪魔の定義についてもあやふやです。
彼は何らかの条件を満たしている悪魔付きを狙っているようなので、その条件を見ている側にも共有して明確にして欲しいですね。
今のところ闇雲に探しているのと大差ありません。
結局彼は、悪魔そのものを恨んでいるのか、悪魔と契約した人間を恨んでいるのか、その仲介をしているものを恨んでいるのか。
この辺りしっかり展開していくのか期待です。{/netabare}
第5話視聴しました。
{netabare} ヒロインの1人のアヤノさんのターン!ということでこの作品の強みの1つが出ていましたね。でも、なんかまんまエ○ゲのスチル獲得みたいになっていて笑いました。
さらに続けざまに上裸で牙を摘まんでぶん投げて悪魔にぶっ刺さったとこでさらに笑ってしまいました。
カッチョイイですねぇwww あの牙は主人公が刺さなきゃいけないんですかね。
悪魔のことやら家族のことやらはまだあやふやな事が多いですが、今話はこの作品のらしさが出た1話だと思います。さらなる情報の開示に期待ですね。
個人的には彼の抱える事情がわかるに連れて、グズの理由に得心することも多いですが、それはそれとして彼自身にちゃんとグズの要因はあるのだなと毎回思います{/netabare}
第6話視聴しました。
{netabare} ベイロンシティへやって来た「星天教会」のシスターである シャロン・ホーリーグレイルはなにやらシュウとキサラに因縁があるようで…な話。
キービジュアルやPVにも出てきていたシスターさんが6話にてようやく登場しました。
役者が揃った感じがしますね。彼女との関係やベイロンシティに来た目的が気になります。
まあ内容自体はともかくとして、…なんか…ギャグ要素強くなりましたか?
ギャグのパートがあるというより、全体的にギャグの味が強い印象の今話でした。
視聴しながら、なんかちょっと今までとテイストが違うなと思っていたら、クレジットで脚本のところに丸戸先生の他にもうひとつお名前が。
これで得心しました、意外とわかるものですね。
このテイストの違いの是非はまだ保留にしておこうと思います。
後、個人的に気になった細かいところですが、過去回想でシュウがキサラに契約したいと言うシーン。
封印らしきものが解かれたキサラに襲われていましたが、剣を引き抜く前に体を縛るかなんかして動けないようにしてから引き抜けばいいのにと思いました。
あれで殺されてたらどうするつもりだったんでしょうね。
ここで、話を聞いてくれ!とやった後にシスターとジャスティスのとこも、話を聞いてくれとしているのはちょっと芸がないなとも思いました。
もうひとつ気になったのは、星天教会についてのことを忘れているシュウを出すことで記憶を代償にしていることの悲壮感を出していましたが、そういえば、彼は記憶を失うことがわかっているのに、日記をつけたりとかはしないんですね。
日記の他にも備忘録とか用意しておけばいいんじゃないでしょうか。
結局コイツの意識不足や考えなしのところがあると、せっかく悲壮感を出しても効果が薄れるような気がします。
これからに期待です。{/netabare}
第7話視聴しました。
{netabare}設定が色々と開示されましたが、カッチョイイですねぇwww 刑事の方も言っていましたが厨二心を刺激されて、この''ダサカッコイイ'' 感じは最高ですねw。
ただ少し残念だったのは、その設定の見せ方です。せっかくの設定なのに文章で、しかもホームページに乗っているような文体で済まされているのはちょっと工夫が足りないような気がしました。
確かにとても分かりやすくはあるんですが、此の手の作品は設定だけはやたらある というのが醍醐味なので、こうやって処理するのは勿体ないと思います。
メタ的なことを言うと、このデータをこんな感じのパワポにまとめた奴は誰なんだよw 黒の背景に金色のラインがシャッ!となってるやつにしようと思うセンスよw
その後のシャロンとのバトルですが、この作品の''らしさ''が出ていて良かったと思います。
本作品は作品内で表現したいこと、大事にしたいことが一貫しているので見ていて安心感がありますね。
この強みをこれからも活かしていって欲しいですね。期待です。{/netabare}
第8話第9話視聴しました。
{netabare} うーん、なんでしょう…。作品の核心に迫る話をしているはずなのに、こう…いまいちハラハラしないというかなんというか…。
端的に言ってしまうとなんか''しょうもない''ですよね。
ミハイル君が実は長官で、実はこの街は監視カメラいっぱい仕掛けてある超監視社会で、実は全部見てました!ってそんな後乗せサクサクなことをやり始めたら、もうなんだってよくなってしまう気がするんですよね…。
マイルズさんは悪魔側だったってのはその動機も含めて良かったと思います。
ですが、代理人が殺されていたのはマイルズさんが15分の隙をついて急いで殺しに行って、急いで戻ってきたっていう、金田一少年の事件簿の犯人のようなパワー型のトリックの説明をされても、「あぁ…まぁ…そうですか…。」と言うしかないような…。
他にも、現場に一番乗りしたり、300万台仕掛けられている監視カメラに背を向けて行動する用心深さはあるのに、悪魔憑きに合った人にしっかり覚えられていたり、目立つタトゥーを隠していなかったりとマイルズさんはちょっとおっちょこちょいなところがありますね。
それにしても、悪魔を憎むシュウ君は母親が悪魔で少なくとも妹は半分悪魔で、育ての親も悪魔と関係していて、と周りが悪魔に関するものばっかりというのは皮肉ですね。
これから先、色々な真実が彼を襲うでしょうが、そもそも彼自身が割りとしょうもない人なので''ダサカッコいい''から''ダサしょうもない''にならないことを期待します。{/netabare}
第10話視聴しました。
{netabare} 「俺の全部の記憶を持っていけ」ってところは良かったと思います。
それ以外は…まぁ…うん……。
色々とテンションだけで乗り切ろうとしていますが、今作品的にそれはそれでいいような気もします。
可愛らしい女の子がいて、アクションが派手で、お色気要素もあって、後はとりあえずオチがつけばなんでもいいんじゃないでしょうか。 正直、私はシュウ君の妹がどうなろうが、ぶっちゃけどうでもいいです。
次回に期待です。{/netabare}
第11話第12話視聴しました。
{netabare} シュウくんとキサラちゃんの出会いについてや、シュウくんの廃人ルート回避など色々ありました。
怒涛の設定出しで最終回の為に話の辻褄を合わせにいっている感は否めませんが、オリジナルアニメですし結末を放り投げるよりはずっといいと思います。
総じて話の薄さを感じましたが、同時に この作品はラブコメでいくんだ!という鉄の意思を感じました。
ただそうなると、ラブコメにおいてある意味ヒロインよりも重要な主人公の造詣が微妙なことが気になりますね。
別にクズな主人公が変化していくわけでも、成長していくわけでもないので、ずーっとちょっと嫌悪感があるまま終わりそうです。
クズなまま記憶がすっからかんになった方がまだ好きなれたかもしれません。
主人公の造詣が悪いせいで、その彼に恋するヒロイン達の印象も悪くなるのは悲しいですね。
最終回に期待です。{/netabare}
最終話視聴しました。
{netabare}結末はこれからのアプリゲームに支障がないよう余白を残しつつ、お約束のハーレムENDで幕を引きました。
大方、予想通りで新鮮味やカタルシスはありませんが、予定調和がもたらす安心感があったように思います。
戦闘シーンは最終回らしくエフェクトが派手で、空中戦もグリグリと動いていて見応えがありました。
キスシーンも2場面用意する大サービス、と この作品の武器がちゃんと揃った最終回でした。
ただ やっぱり、ダッサいですねぇww
今回は特に台詞回しがめちゃくちゃダサかったですねw
途中何度も吹き出してしまいました。
ラノベ臭いったらありゃしませんが、端からそういう作品を作ろうとしているので、この作品はこれでいいと思います。
一言で言うと、珍味みたいなもんですね。古のラノベ臭がする珍味、この香りがクセになるという方もきっといるでしょう。
その空気感と、アクションの描写・キスシーンの描写は大事にしよう、という制作側の心意気を感じる作品でした。
全編通じて、やりたいことがハッキリしている非常にどっしりと重心が座っている、そんなイメージです。
主人公の造詣はもっとどうにか出来なかったのか、とも思いますがこれからのアプリゲーム展開も頑張って欲しいですね。 {/netabare}