菊門ミルク大臣 さんの感想・評価
3.7
物語 : 2.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:----
ガバガバだけど小気味良い
現代日本風の世界観のままやった事が最大のミスかなと。
歌声による治療という最大の持ち味ですが、現代においては西洋医学を基礎とした治療法なり対処法がある。
それをそのまま引っ提げた状態でやるもんだから
音声治療<救急<病院
になってて、歌声による治療しても結局は救急車呼ぶし病院送り。
だったら主人公達いらなくないかな?
そんな音声療法士に場所と人割くよりも救急隊なり普通の診療所増やした方がよくないかな?
機材無い場合に真価を発揮するのであれば救急隊として活躍させた方がよくないかなとか…
歌声による療法の説明にしても変に科学的な事は省いて「魔法」にした方が余程潔いかも。
手術中に歌われると気が散ったり指示聞こえなさそう…
耳が不自由な場合は…
とか、最初はそう思ってましたが、最終的にこれはこれで有りなのではと思えてこない事もない。
が、
8話は茶番。日本で教鞭執るなら一言言えば済む。これで8話は何事もなく片付いた。
12話の主人公の行き先付近の出来事調べたりそもそも病院問い合わせれば何故帰れないのか分かるのでかなり強引な感じがする。
色々書きましたが根幹部分ガバガバなんだけど最後まで楽しく観ることが出来たのは
物語の展開や会話の緩急に小気味良さを覚えたからだと思います。
どんな内容、キャラクターであってもここがしっかりしてたらなんだって楽しく見る事が出来るんだなと。
主人公が音声療法士目指した瞬間と師匠が本気になった瞬間が重なるのも物凄く綺麗でした。
途中で切って判断出来るタイプのアニメじゃないかも。
と言うのが最後まで観ての正直な感想です。