ゲリオ さんの感想・評価
2.7
物語 : 2.0
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
古のライトノベル
ラノベ作品。7年ぶりの『GA文庫大賞作品』とのこと。
前回受賞した作品が”ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか”とのことだが、ラノベ界隈に疎い自分にはそれがどの程度の評価なのかいまいちピンとこない。
まぁ、話題作ならとりあえず見てみるか程度の気持ちで視聴。
第1話で主人公と思われた男子が、ヒロインに〇されるという衝撃展開で幕を開けたが、実は全く同様の初回ギミックを”無能なナナ”で見ていたので「ふーん」程度の感想しか沸かず。
死んだ男子にまったく魅力がなく、キービジュ画像にも描かれていないことから、主役でないのはある程度予想できたことに加え、描写も割とあっさりだったので”無能なナナ”を抜きにしても衝撃度は薄めだった。
1話Bパートより真の主人公アカリが登場したが見た目ははモブ、さらには典型的な知能が低めの百合キャラということであまり魅力はなかったかな。
そんな滑り出しにあまり面白そうなアニメには映らなかったが惰性で見続けた。
本作に関して好意的な評言をするなら「典型的な”なろう”でない真面目なラノベ作だった」ということだね。
異世界転生の要素はあっても、テンプレ化された俺ツエ―ではないし、作品ならではの世界観や舞台設定のある今時珍しい古風な作品だった。
しかし逆にこうも思ってしまった。今テンプレばかりなのはそれが外れなくウケるであり、本作のような昔ながらの作風って実際は大して面白くないのではないか、と。
たしかに、言ってしまえば、圧倒的パワーで敵を蹂躙する主人公が「すげー!」と褒められるアニメの方が見ていて退屈しないんだよね。特に俺のような脳死したオッサンには。
退屈なお話をタラタラ流されてても頭入ってこないし疲れるんよ、ぶっちゃけ。
上記のようなことを考えるとアニメーション作品において「面白いストーリー」って一体なんなんだろうと自問してしまう。
ストーリーがあればあるほどつまらなくなるという大いなる矛盾。
ひょっとして俺みたいなのはアニメを語るに値しないんじゃあないかと。
同様に今のアニメファンの大半はストーリー自体を求めていないのではないか。
いや、このことを深く考えると今後アニメの感想を書くのが億劫になりそうなのでひとまず止めておく…。
作画はJ.C.STAFFらしく可もなく不可もなし。
キャラデザでは自分ポニテール女子が好きなのでメノウが好みだった。が、もう少し色気があればな。スレンダーボディ自体は悪くなかったのだが。
アカリとかいう乳がデカいだけのモブは論外。
まぁ、百合アニメに当たりキャラ無しって感じだった。
「GA文庫大賞作」の触れ込みはまぁ大袈裟なフリだったかな。
結局肩書を付けたいがための受賞だったんじゃないかって。
実際こういう賞とかって最初からアニメ化選考コンテストみたいなものかも。
2期については大して話題作にもなれなかったのであるのかどうか…
や、”ダンまち”が3期4期とやるくらいだから、これも続編強行するかもしれんな。
どっちにしても個人的にはもういいかなと思ってる。
もっと脳死して見れるアニメが見たいっすw