ローズ さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
アイ・マイ・ミー・マイン
寒さが厳しい冬を神殿で過ごすための準備をしていたマイン。
マインの作った絵本のインクについて、既得権益を持っているインク協会に目を付けられる。
安全を確保するためにマインは神殿に籠るのであった。
本好きの下剋上の世界での本と言えば、羊皮紙を使った本。
私達が普段から目にしている本は植物紙で作られます。
動物を狩る事から羊皮紙にするまで、手間のかかる作業。
植物紙は製法さえ分かったら大量生産できる品物。
既得権益を持っている貴族側から見たら、マインの存在は邪魔なのでしょうね。
一時的ではありますが、神官長のフェルディナンドから本の制作を中止させられます。
でも、本作りに情熱を持っているマイン。
鍛冶工房のヨハンのパトロンになり金属活字を頼んだり、多色のインクの研究をハイディに頼んだりと、本作りの再開のための布石を打っています。
まだまだ幼い弟でも理解できるような本を作ろうと頑張るマイン。
本の事しか考えていないより、家族を大切にする心を持っている事に安心感が持てます。
終盤は悪役となる神殿長が登場。
他領の貴族と通じてマインを売り飛ばそうとします。
マインは抵抗しますが、体は子供。
魔力の制御もできないので、危ない場面となります。
そしてマインは大きな決断をして、自らの将来を決める事となります。
3期は全10話。
1期・2期と比べると話数は少ないですね。
でも、丁度いい区切りで終わります。
補足があるのであればOVAなどで補えばいいですし、特に問題は無いでしょう。
ツイッターでフォローしている人からのリツイートで知ったのですが、
監督である本郷みつるさんがアニメ制作会社を退職。
本好きのファンから見たら、残念な事でしょう。
アニメの制作会社を取るか、監督を選ぶのか、中々難しい問題です。
本好き4期を制作するのは、キビシイ状況だと言えそうです。
私は、アニメ化するのは、この辺で終わりにした方がいいと考えます。
その先の展開をしりたいのであれば、ラノベや小説家になろうを直接読んだ方が早いですからね。
貴族院での生活や神々への祈りの詠唱などは、アニメには向かないと思います。
マインを中心とした家族、神殿、貴族、国家などへの影響は大きい物があります。
神への祈りが大切な世界。
マインの神がかった能力の開花はお預けです。
とりあえず、アニメ化の作業をした皆様方、お疲れさまでした。