テングタケ さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
黒蜥蜴星人の異名を持ち重力を自在に操る高貴なる女スパイの話
自分で書いてて一字一句違わないのでビックリ。
女子高生スパイのお話。キャラデザはリリスパのほうが可愛いと思うけど、ストーリーはこちらのほうが面白い。
一話から結構シビアな展開で導入部は成功。そして何より、まるで劇場版であるかなような、カーアクションや上空でのミッションなど、派手なアクションを毎回見せてくれる。
スチームパンクとはちょっと違うと思うけど、ちょっとSF風味をふりかけた19世紀のロンドンの雰囲気が素晴らしい。
時間を遡って、チームが出来上がっていくところを見せるのも、上手い展開だと思う。
だが後半になると、各々のキャラの事情を深掘していくようになり、アクションは鳴りを潜め地味な展開になる。評価は人それぞれだろうが、私的には「失速」と感じた。
二人が過去に入れ替わってるという展開に至っては、「嘘臭い!」としか思えなかった。
そして最終章。何だかよく分からないうちに中途半端な幕切れを迎える。
1話から出てくる悪役のノルマンディー公が、最終作戦にどれほど絡んでいるのか描写不足で、適当な結末も含めてどうにもカタルシス不足。
最終局面で、味方陣営に敵だか味方だかよく分からないキャラを2人もポッと出してきたのは、明らかに失敗だった。
何と言うか、名作になり損なった惜しい作品だと思う。