テナ さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
スパイ、殺し屋、エスパー、パッと見ヤバそうな家族に見えるが…
今季1番安定して見えたアニメですね。
原作も購入しました。
かなり人気もあるみたいで通販サイトでは売り切れてる巻も多々あり田舎の本屋で手に入れました。
職場でも、スパイファミリーを知ってる人が殆どだったので人気あるんだなぁ〜と実感。
父 ロイド スパイ
母 ヨル 殺し屋
娘 アーニャ エスパー
この三人は本当の家族ではありません。
そうして、お互いの素性を知らずにいます。
しかし、例外的にアーニャはエスパーで他人の心が読めるので父と母の正体を知った上に知らないふりをして生活をしています。
この三人が何故、偽装家族に拘るのか。
ロイドはスパイ任務達成の為で、ヨルは殺し屋を継続する為、アーニャはスパイとか殺し屋って響きへのワクワク感からです。
これだけ見れば物騒なイメージです。
もしかしたら、スパイや殺し屋やエスパーにいいイメージはないかも知れません。
でも、彼らは…
ロイドがスパイになったのは、子供が泣かない世界を作りたかったから
ヨルは悪人専門の殺し屋で、両親を亡くしてしてしまい幼い弟を養う為に殺し屋業界に身を置いて数年
アーニャはエスパーだし基本はアホな子ですが、平和って言葉には敏感だったりします。
彼らに血の繋がりもなければ、個人の目的の為の家族ですが、家族想いのファミリーです。
ロイドは任務のためにアーニャを名門校に入れなければダメなんですが、面接中に面接官にアーニャを、家族を、侮辱されたアーニャは涙を流します。
それに、ヨルもロイドもキレそうになる。
ヨルも殺し屋の顔になってましたし、ロイドはスパイであるなら、任務の為だから何を言われても笑顔で受け流すべきだったのかもしれません。
しかし、彼は怒ります。
その怒りは家族として、父としての怒り。
そうして、スパイとしての怒り。
確かに安全に入学するなら侮辱を聞き流しアーニャの涙に目を背けるべきだろう。
でも、そうして入学する事に意味はない。
何故なら。
ロイドがスパイである理由が「子供が泣かない世界を作るため」だからです。
目の前で泣いてる子供から目を逸らして達成する任務には何の意味もない。
そこで見て見ぬふりをする人間が、果たして子供が泣かない世界が作れるでしょうか?
だから、ロイドはその辺りをしっかり理解しているのだと感じることが出来ました。
後は、コメディの方ですが、アーニャが良い味を出していますね。
アーニャはエスパーなので両親の正体知ってるからこその動きや発言が出来るのが、ミソですね。
逆にロイドとヨルが知らないから、その発言や動きへの反応がまた面白くなるのもミソですね。
3人が互いの正体を完全に知らないとこうはいかないので、よく考えられているから引き出せる面白さがありますね。
後は、アーニャの顔芸がなんか何度見ても飽きませんね。
原作にはないエピソードもありましたが、原作ストーリーの邪魔をすることなく楽しく見える仕様になっていましたね。
とりあえず1クールは終了ですね。
2クールは2022年10月からですね。
原作の3巻までが1クールなので2クールは6巻前後でしょうか?
楽しみですね!
2クールからはあの子が参戦。