Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ド外道主人公による下克上ファンタジー開幕!
この作品の原作は未読ですが、キャラデザが好みだったのと、
市ノ瀬加那さんや、あいちゃんが出演されると知り視聴を決めた作品です。
「モブからだって、成り上がってやる――。」
とある剣と魔法の"乙女ゲー"の世界に転生した元・社会人のリオン。
そこは超女尊男卑な世界で、例外はゲーム内で攻略対象だった王太子率いるイケメン軍団のみ。
しかし、虐げられ絶望するリオンにはある一つの武器があった。」
それは前世で妹に無理矢理攻略させられていたこのゲームの「知識」。
モブとして田舎でのんびり過ごすことを目標にしていたリオンだったが、
ゲームの知識を使い、やりたい放題の女たちとイケメン軍団に
図らずも反旗を翻してしまうのだった――。
公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。
この作品の面白いところ…
それは兎にも角にも主人公がゲスいところです。
これまで異世界に転生したら超イケメンになって無双で次々とハーレム候補を侍らせていく…
確かにリアルの自分に足りないモノを全部乗せした設定には多少の憧れもありますが、その手の作品は、もう世の中から溢れるほどたくさん出回っているので、ありきたり感は否めません。
その点、この作品における主人公の設定は、定石のほぼ真逆…
でも、単にゲスいだけだと面白くもなんともありませんが、優しさや思いやりといった要素をキチンと兼ね備えているんです。
それは女性にしても然り…
本当のリオンと接しなければ、彼の懐具合を推し量ることはできないので、当然女性からの人気もない…
本当のリオンを知っている、メインヒロインの二人以外は…ですけれど。
そのメインヒロインのオリヴィアとアンジェリカを演じるのが市ノ瀬加那さんと、あいちゃんです。
このキャストも耳が幸せになる布陣だったと思います。
あとwikiをチラ見していて知ったのが、リオンの幼少期をぴちゃんが演じていたこと…
恥ずかしながらこれには全く気付いていませんでした^^;
それと、アニメーション制作はENGI(エンギ)という会社です。
社名の由来は「ENtertainment Graphic Innovation」の頭文字を取ったものなんだそうですが、これまで、「旗揚!けものみち」「宇崎ちゃんは遊びたい!」「究極進化したフルダイブRPGが現実よりもクソゲーだったら」「探偵はもう、死んでいる。」などの作品を手掛けてこられた会社のようです。
うん、全部見てるし「探偵はもう、死んでいる。」は。思わず原作版フィギィアをポチってしまうほど作画もかなりお気に入り…
今後放送が予定されている「新米錬金術師の店舗経営」「「艦これ」いつかあの海で」「宇崎ちゃんは遊びたい!ω」などの作品を現在鋭意制作中のようです。
特に艦これ…既に公式サイトが立ち上がっており、特報が見れるようになっていました。
作り手の気合いが感じられる特報となっており、もう期待せずにはいられない、という感じです^^;
思い切り脱線してしまいました…^^;
主人公のゲスさについてですが、個人的には潔さを感じましたけれど…
寧ろゲスさだけなら、あやねる演じるマリエの方がよっぽどゲスいと思いました。
そう、思っているのはきっと私だけじゃないと思います。
オープニングテーマは、伊東歌詞太郎さんによる「サイレントマイノリティー」
エンディングテーマは、安月名莉子さんによる「selfish」
個人的にはオープニングテーマの方が好みだったかな^^;?
1クール全12話の物語でした。
続きの気になる形での幕引きとなりましたが、これで終わりじゃありませんよね。
リオンとリヴィア、そしてアンジェの関係も気になりますし、マリエがこれで簡単に引き下がるとは思えません。
最終回では次への布石の様な台詞も言っていましたし…
この作品が単なる原作の販促作品にならないことを祈っています。