シボ さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
お茶を一杯飲みながらがお勧めです。
音楽への夢を描いて上京した京都の和菓子屋「緑松」の一人息子の
納野 和(いりの なごむ)。
父親である和菓子屋主人の入院の知らせに夢半ばで音楽の道を
諦め、実家を継ぐために京都に帰ることに。
久々の実家では雪平一果(ゆきひらいちか)という親に預けられた
一人の少女との出会いがありました。
和菓子屋「緑松」での日々を描いたハートフルストーリーです。
ゆったりと続いていく物語は心安らぎます。
登場人物の印象は
最初、底抜けに明るいけどお調子者で使えない男の和が
頼りなさすぎて主人公としてはどうなのって思いました。
一果の父親代わりになってやろうってのも軽いし、当然一果もそんな
和に心を許すはずもありません。
でも話を重ねるうちに、和は本当にヘタレなんだけど誰よりも
深い優しさが根っからで、こういうのって真似出来ないし
なんだかんだ凄いな~って思ってしまうんです。
この優しさ、心根にだんだんと周りの人達が惹かれていきます。
要するに人たらしなんですよね。
そんな和に惹かれた女子達がみんな可愛らしかったです。
押しかけ女房的な感じで京都に居つくことになった和の元カノの
佳乃子(シャレじゃないです><!)。
和に引導を渡したとしか思えない別れ方なのに、自分は振られたって
思っちゃってます。
はっきり気持ちを伝えないとそれは和じゃなくても
わからないですよね。
押し付けがましくなく健気に緑松に通う彼女の行動は和みました。
いつか告白する時がくるんでしょうかね!?。
緑松で迎える一果の2度目の誕生日。
人混みの中一瞬、和を見失った瞬間に動揺してしまう一果の不安な姿。
強がってても常に孤独になるのが怖くてしょうがない彼女の
気持ちが切ないです。
(自分は親から目線で観ちゃうので、かつて娘が迷子になった時の
動揺や、焦って冷や汗でびっしょりになったことを思い出しました)
安心できる場所にいるから父親を待つことが出来る。
やっぱり強くて、良い子だな~一果。
だからといって緑松の人達が優しすぎる人達しかいないから良かった
ものの、どんな事情でも置いていった父親が今の段階では
許せないんですけどね。
朝ドラ感が凄いけどゆったりしたテンポがとっても素敵だった
坂本真綾のOP「菫」。
ED「ここにある約束」
~約束を交わしたこの手を
離さないで 忘れないで ずっと私はあなたを待ってる~
和の手を引く一果の姿
歌いだしが一果の気持ちそのもので毎回余韻を感じる良い楽曲でした!
父親との再会がいつになるのか、この先の物語も楽しみです。