どどる さんの感想・評価
4.2
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
地に足のついたどたばたコメディ
1998年、カウボーイビバップの後番組として放送開始し、見劣りしないクオリティを見せつけた(とわたしが思っている)アニメ。
それが発明BOYカニパン。
ストーリー展開に起伏を作るアクシデントこそあるものの、ものづくりが基本なのが良い。
このアニメで感心してしまうのは、めちゃくちゃコメディなのに、内容に無茶が少ないこと。
悪の総帥!が用意した暴走回路。
これをハメ込まれると、ロボットはほとんど抵抗できない。
どれだけ人格の強力な熱血ロボでも、うおおー!!!やぐおおー!!!では解決しない。
感情は大事だが、感情では物理的な現象は解決しない。
その上で問題を解決するのは、発明家カニパンの事件に対応したひらめき。
発明や、研究というテーマに対する考え方も真摯。
ひとの役に立つ発明、それは生活を大きく向上させたりする大発明ばかりではない。
ちょっとした娯楽やどうでも良さそうなこと。少~しだけ生活を向上させるような気がする、下支え的な発明を評価する態度がよい。
……というとまるでマジメなアニメのようだが、全然マジメではない。
あくまでもベースは、当時のどたばたコメディ。
このジャンルが好きな人に。