蒼い✨️ さんの感想・評価
1.7
物語 : 1.5
作画 : 1.0
声優 : 2.0
音楽 : 2.5
キャラ : 1.5
状態:観終わった
虚無。
【概要】
アニメーション制作:TIA
2021年7月9日に公開された63分間の劇場版アニメ。
原作は、Twitterなどで公開されていた、
きくちゆうきによる漫画作品の『100日後に死ぬワニ』
監督・脚本は、上田慎一郎、ふくだみゆきの夫妻の共同。
【あらすじ】
桜が満開の花見の席で、
ネズミ(♂)、ワニ(♀)、モグラ(♂)、イヌ(♀)は友人を待っていた。
その友人が来ないのでバイクで迎えに行くネズミ(♂)。
その頃、その友人のワニ(♂)が徒歩で花見に向かっていて信号待ちをしていた。
結局、ワニ(♂)は車道に飛び出したヒヨコを助けて事故に遭い、たどり着けなかった。
物語は、ワニ(♂)が車に轢かれて死ぬ花見の日の100日前に飛ぶ。
突然に事故死したワニ(♂)の生前の姿、ワニはフリーターの若者であり、
その恋愛や友人関係などの平々凡々な日常が描かれるのだった。
【感想】
自分は読んでないのですが、SNSで話題になった感動出来るストーリーの漫画だとか。
ところが、広告代理店のステマとか言われて、
いろいろあってネット民のオモチャとなって終わった作品ですね。
公開館数は108館で興行収入が5000万円に届かずに大赤字とかなんとか、
とはいえ、見ずに悪評を鵜呑みにして評価するのも失礼なので一応見てみました。
原作が動物の擬人化なのでアニメもそれなんですが、
登場人物が動物である意味があるの?と思ってみたり。
原画が8人と少なくてアニメーションとしても動きが多くなくて、
止まって会話してるシーンだらけ。セリフとセリフの間に無言の間が多いのですが、
表情が乏しい作画ですので、行間を読んだりキャラに感情移入したりが難しかったかな。
紙芝居と揶揄されていた割には、予想以上には動いていたのですが。
話はアルバイトしたりラーメン食べたり格闘ゲームで遊んだりの、
ダラダラと日常シーンを繰り返しているだけで感動するポイントが意味不明ですし、
アニメーションとしてもやはり、動画の魅力がまったくないのですよね。
やはり、面白い日常アニメって実は面白く見せる工夫をきちんとやっているのですよね。
このアニメの場合は、話の途中で「え?まだ終わらないの?」
と何度も残り時間を確認してしまいました。
ワニくんの恋愛も全くワクワクドキドキしなかったです。
ゆるさをスタッフは意識したのでしょうか?それにしても、
ごく一般的なTVアニメと比較しても叩かれそうなキャラデザと作画ですし、
世間の人気あるアニメがいかにして努力して仕事をしているか?
思い知りますね。
比べるとこれは、なにかの子供向けTV番組のワンコーナーとして、
箸休め的なアニメとして放送するならともかく、わざわざ映画館に行って、
他のアニメ映画と同じ入場料で上映するのが本当に失礼すぎるレベルというか、
脱力しすぎて、金返せ!と観客が言いたくなるような?
まあ、そんな人がいたら、観に行ったほうが悪い!と言いたくなりますけどね。
原作部分の35分間でワニが物語から退場して、
残り25分間ぐらいは新キャラのカエルを使ったアニメのオリジナルストーリー。
キャラは動物なのですが、人生の出会いと別れの話で、
楽しいことばかりじゃなくて、いろいろ心が骨折しながら、
それがきっかけや時間が解決して癒えていって、
人は前に進んでいくんだー!という多分良い話として作られたんだと思いますが、
わざわざ1,900円?のお金を払って映画館で見るようなアニメじゃないですよね。
(大事なことなので二度言いました!)
全体的に芝居も作画も演出も淡白すぎるんですよね。
それがいいんだ!という人も、もしかするといるかもしれませんが、
少なくとも自分には何度も見たくなるようなアニメじゃなかったですし、
まず、人様にはオススメできませんでした。
そもそも、100ワニブームには全くノータッチだった自分としても、
このアニメは全く意味不明でした。
単純に私の趣味じゃないだけなら良かったのですが、
キャラが落書き同然で表情も描けてないワニやネズミやカエルやモグラじゃ、
ドラマとして楽しむのにも、絵面がひどすぎますよね。
神作画じゃなくても、ある程度のキャラデザやアニメーションが必要と思うのは、
柔軟さが足りないでしょうか?アニメーションは映像を楽しんでこそなので、
このアニメを高く評価するのは自分には不可能でした。
これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。