「本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第二部(TVアニメ動画)」

総合得点
78.7
感想・評価
364
棚に入れた
1550
ランキング
540
★★★★☆ 3.7 (364)
物語
3.9
作画
3.5
声優
3.8
音楽
3.6
キャラ
3.8

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ネタバレ

神谷 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

感想!

本好きの下剋上

この作品は異世界転生ものです。
主人公のマインは、前世では本好きで、異世界に転生してしまう。そして、本を作り出すために、努力して本を作り出すと言う内容。
一言で言うと、紙の作り方を知らない人に紙の作り方を教えるような面白さ。この作品は全く紙の作り方の知識がない状態で試聴していたのでとても面白かった。
この作品の面白さは雑学を勉強してそれを覚えているような面白さに近い感じで見ていてワクワクして楽しかった。ただ知識にある人が楽しめるかというとそれはよく分からない。
この作品でなるほどここはこういうふうになっていてこういうふうになっているのかと関心する場面があり、見ていてとても面白かった。
ドラマ面はそこまで強く無いが、なろうアニメでは挫折というのが物語上で一つしかなく、普通のドラマよりドラマ面は弱い。
とんとん拍子に話が進めていく、徐々に成功すると言うのが面白く、ここまで面白い作品は久々に見た。
なんといっても貴族的な価値観や中世の技術というのが忠実に再現されており、そこに魔術のファンタジー性があり評価が高い。
ここからは私個人の主観になりますが、女性向けやこういった学術的な学びを入れたような作品を評価していく流れをあにこれでも作っていけばいいと思った。もちろんこれは一案になるが、女性向けというと萌えが入っていると、女性はあまり嫌がるのでこういった真面目に考証した作品を作っていくのは業界にとっていい流れになると思う。
物語自体はサクセスストーリーになり、ほんのないせかいでどう本を手に入れたような作品になる。

例えば鋼の錬金術師は、銀の匙のように、農業に視点を与えた作品とかキングダムのように歴史にスポットを当てた作品とか、そういったアニメである程度学問を学ぶことの優位性について考慮する点は必要だろう。無論、表現規制の話をしているのではなく規制は反対だが、世の中の役に立たないものを描かなければ社会的な利益をもたらすものと認識されないのでその波が強くなっていくと言うのは避けられないという点もある。経済的な合理性があるのは必然だが、主にジャンプ系の作品などが売れており、これから世界市場を目指すならアニメーションの中で学問を学んでいくと言う取り組みは業界にとってある程度の利益を与えるものだろうと考えている。アニメに価値があるから、支援したり、児童ポルノから排除したりと言う考えが生まれると言うことを肝に命じてほしい。経済的な合理性は然りだ。
その上で表現規制反対と業界を声を上げればきっといい条件を勝ち取れるだろうと推察している。
ただこの作品は死生観、転生観が変わるので健全な作品かと言われると、拒否されるに違いない。
と言うことで健全にしなくていいので学術的な価値や文学的な価値を残していく、経済的な合理性を強めていく流れを含めるのならこの方針でいいと思う。その上で女性の支持というのは非常に大切な要素なのである。

投稿 : 2022/06/20
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サンキュー:

6

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