神谷 さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
感想
蜘蛛ですが、何か
感想
この作品は主人公が蜘蛛で、何で蜘蛛なんだろうという疑問がずいぶんあった。既存作品とかぶるのか特に被っているのが転生したらスライムだった件でそちらの作品ととても似ていたような気がする。
なろうでは、転生物が主流で主な考え方であり、転生したら、主に生を受けて、違うものに生まれ変わり、主に底辺だったものが成功するというサクセスストーリーが多い。対象となる読者は三十代の男性で主に社会的に成功してないものがおおよそ多いらしい。この異世界転生モノは若者の中ではブームであり、異世界に転生するという考えが浸透してきている。
よくわからないがこの作品は蜘蛛に転生したのに、若者の言葉で蜘蛛が話すというという意味のわからない内容だから悲しみがないことで転生は楽しいものだという感覚を植え付けされるのが主であり、そのために抵抗感をまずなくすのが主なポイントとなる。
そして、共感性の高さというのもポイントになっており若者の言葉を使うことで共感性を高くさせたのは印象が良いということ。
そして物語は未来の出来事で勇者視点で進められるものと、蜘蛛視点で進められたものの二つのパターンが考えられるというのがポイントになってくる。
勇者視点で未来を描いてなぜ未来はこうなっているのかを過去の描写で徐々に説明。
未来から先に出すことで興味を沸かせて、過去で説明するという構図になる。
ライトノベルというものは主に軽いという意味を持つのでこの悲しみのなさは、読者層の年齢を考えれば当然あり、最近ではドラマ性を薄めた砂糖入りコーヒーのような内容のものが多く散見される。
この作品はそのトリックからよくできているが結末の部分は結局先延ばしになっている。
未完であるが面白くスラスラと読める。最後蜘蛛が人間になるのは、蜘蛛だと可哀想だからという理由と努力したことが合わさってそういうご褒美を与えたということになるのだろう。
これは転生したらスライムだった件にあるようにリムルがスライムから人間の体を手に入れるのと同じであり、結局これ系統は魔物だと愛着が湧かないので人間の体に行ってしまうのだろうか。
あにこれでは最近の作品が評価低いので何とかしてもらいたいところだ。