かんぱり さんの感想・評価
4.3
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
面白くて星が爆ぜました☆ミ
幼少に見たバレエに心を奪われて密かに憧れを持っている中学生の村尾潤平(むらおじゅんぺい)がバレエの道に進み始める姿を描く物語。全11話。
原作はビッグコミック・スピリッツで連載中で既刊23巻で連載中。原作は少しだけ読みました。
あらすじ見てボールルームへようこそを思い出しましたけど、あっちは社交ダンスでしたね。
あれも良作でしたので、なんとなく期待値を上げながら見てみました。
キャラ絵、特に目の描き方がちょっとクセがあって好き嫌いあるかもですけど、踊っている動きがすごく綺麗でこういうダンスを題材にしているアニメとして頑張ってると思いました。
感情が弾けたときのパチンッ☆となる表現もいいですね♡
バレエの舞台より隣の女の子が気になったり周りの友達との関係を気にしちゃったりとか、思春期の普通の男の子って感じがよく出てて良いですね♪
小さい頃からバレエをやらされてバレエが世界のすべてと思ってる森流鶯(もりるおう)とバレエに憧れを持ちつつも、バレエ→男らしくない→かっこ悪いと思い込んで自分の本当の思いをなかなか貫けない潤平。
3話でイジメられながらもみんなの前で自分のバレエを踊って魅せた流鶯の姿に"かっこよさ"を感じて突き動かされて、友達にバレエが大好きなことをカミングアウトする展開を見ててちょっとうるっとしちゃいました。
5話の洋舞まつりの潤平と流鶯の、それぞれの気持ちが入った白鳥の湖も良かった!
すごい踊りで面白かったし観客にも受けてたけど、クラシックバレエとして見た場合、確かにMVPは難しいのかもしれないですね。
生川綾子の辛辣な評価をきっかけに生川バレエで体験レッスンを受けることになったのは、五代で頑張って欲しいとは思ったけど、潤平のバレエの成長のためには厳しい環境で切磋琢磨したほうが良かったのかな。
7話のどちらが観客に受けるかの対決で、自由に踊りたい気持ちを抑えてしっかりと基本を丁寧に踊ったところは、5話と比較して潤平の成長が見られたエピソードでした。
以前は学芸会みたいに見えて退屈だったバレエの舞台も、踊っている人の上手さなどが見えてきて楽しくなったり。
こういう、才能だけで周りを蹴散らしていくんじゃなくて、バレエの基礎などをしっかりと学びながら成長していく展開も好きでした。
8話での生川夏姫(おいかわなつき)との出会い。そして・・
あの2人の息がぴったり合った踊りがすごく良かった!
パチンッ☆と光が弾ける表現に加えて、一緒に跳んだときの背景のアニメっぽい表現も2人の高揚した気持ちをうまく表していました。
その後の五代都(ごだいみやこ)と潤平のキスシーンがね・・またすごーく良かった♡
初々しいところも含めて雰囲気がとても自然なんですよね。
観ている私の目もパチパチ星が爆ぜてたかもです♡
五代に残るか生川のSS受けるか・・
都や夏姫との関係も気になりながら見てました。
終盤。
都は流鶯のそばにいてあげなきゃ、って・・
都の気持ちはどうでもいいの?ひどいなーって思ってたら・・
砂浜での白鳥の湖の再現。渾身の気持ちを込めてロットバルトを踊る流鶯。
おばあさまに見てもらえない流鶯の気持ちを考えるとかわいそうだけど・・都は優しすぎるって思ったけど、決意したような目を見てるとそれも都の選択なのかなって。
潤平のSSを賭けた踊りも途中でアクシデントありの展開など最後まで楽しませていただきました!
なんとなく雰囲気的に私好みな作品かなぁとは思ってたんですけど、絵も音楽も演出も良かったし、予想以上に良作でした♡
潤平の今後や流鶯・都、夏姫との関係などなど、すごく気になっちゃいますので2期お願いしたいです!