てとてと さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
理屈っぽい朴念仁カップルのコメディー寄りラブコメ。1期は面白かった
web漫画原作で全12話。理系の大学院生たちが恋愛の学術的研究と称してイチャラブする。
※続編のあるシリーズは纏めてレビューしたいけれど、著しく価が異なる場合は個別レビュー。
【良い点】
傍から見れば既に相思相愛なカップル同士が変人的な拘りで恋愛ごっこする、「かぐや様は告らせたい」に近いタイプ。
男女ともに朴念仁なのを、理系の研究活動という名目で誤魔化しながらのやり取りがユニークで楽しい。
理系ネタはステレオタイプな面もあるがバリエーションが豊富で、理系ならではの恋愛コメディーとして面白く、飽きさせない。
「ぼくたちは勉強ができない」等のなんちゃって理系ではなく、作者が実際理系の思考に造詣が深いであろう点を作品に活かせている。
ラブコメもコメディーもライトで見やすい。理系大学の研究室を舞台に繰り広げられる会話劇の雰囲気も良好。
コメディー面も池田教授の筋肉ネタを中心に笑える。
主要キャラが個性的で面白い奴らばかり。
唯一の常識人枠な奏ちゃんが視聴者(読者)視点代表したツッコミ役で一番可愛い。
メインの雪村&氷室組だけでなく、もう一組の虎輔&恵那組の「からかい上手の高木さん」めいた関係も見応えあり。
一方は幼い頃出会って影響受け、もう一組は幼馴染の姉弟関係で二組共おいしい。軸が二本ありラブコメ面のマンネリを防いでいる。
悪戯好きな恵那が朴念仁組をかき回す事で巧みにライトラブコメを回している。幼女っぽい大学院生なキャラがあざとく華がある。
総じて理系ネタに頼り過ぎずラブコメとしての掘り下げが中々。
理系ならではの方法論をデートやエロゲー攻略に繋げる等のネタが興味深い、理系の魅力を垣間見せてくれる。
クマが解説するコーナー、理系に疎い自分は(へぇ〜)と思った。
他にも恋愛ゲーム攻略を研究テーマに教授連と討論したり、奏ちゃんが雪村先輩の助言で成長し、デートスポットを効率よく回る理論をプレゼンするシーンも見事。
教授たちの懐の広い対応も含め、理系の青春劇としての側面もかなり好感持てる。
【悪い点】
終盤の卒業生漫画家による策略が悪戯の度を越していて不快。
ラスト経済的な痛い制裁食らって留飲は下がったものの、終盤展開でライトラブコメの空気が壊れた感が残念。
…2期視聴後振り返ると、2期のつまらなさの片鱗が1期終盤時点で露呈していた。
若干難癖だけど、クマによる解説に頼らず、作中で視聴者に自然に伝えられていたなら、なお良かった。
【総合評価】6点
ユニークなライトラブコメ・青春ドラマとして終盤除けば面白かった。
評価は「良い」
【理系が恋に落ちたので証明してみた。r=1-sinθ(ハート)について】
結論から言って、2期は駄作。