シボ さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
好奇心ってきっと人生を面白くします。
何事にも積極的に関わらずかといってボッチでもない
省エネ主義者の主人公の折木奉太郎。
姉の手紙をきっかけに古典部の教室へ。
そこには運悪くも閉じ込められたことも知らない一人の少女との
出会いがありました。
この最初の登場のシーンから自分はヒロインの千反田 えるの魅力に
惹きつけられてしまったのかもしれません。
湧き上がる好奇心にもう我慢できませんって感じでウルウルする瞳。
「わたし、気になります!」って迫ってくるお嬢様。
頼られたらなんでもやってあげようってなるのが男ってもんです。
(自分だけかな!?)
彼女のスイッチには消極的な
奉太郎でさえも動かすパワーありましたね。
そこへ奉太郎の親友の福部 里志と彼を慕ってる伊原 摩耶花の
4人が集う古典部での活動の日々、様々な謎?を解き明かしつつ
展開していく物語は時に面白く、時に少々退屈にも感じました。
晩酌しながらの視聴だったせいか小難しい話は眠くなっちゃうんですよね~><!
そんな私にもとても解りやすく
謎についての説明が図解や楽しくて面白い演出でいつも描かれてるのは
好印象でした。
クラッシックの楽曲の数々が、時にミステリアスな雰囲気だったり
叙情的な雰囲気で物語を盛り上げます。
特に多用されてたと思うのですけど
「シシリエンヌ」のピアノとフルートの調べが感想書いてる今でも頭から離れないです。
ただ
時にこれが眠くなる一因でもあって視聴中に何度か寝落ちしてしまって
見直す回も多くありました><!
好きだったエピソードは学園祭の回で
沢山作りすぎた氷菓を売り切るために奔走するえるを描いたシーン。
学園祭での数々の出店に「いけません、いけません!」
いつもの好奇心爆発して誘惑にすぐ負けて寄り道しちゃうえるちゃんの姿が可愛すぎます!
反省しつつも次々と誘惑されちゃう彼女の姿に吹きました!
それにしても数々の謎を解いてきた奉太郎。
後半は期待度上げ上げで
「わたし、気になります!」って顔が近いっ、近すぎるって、もはや
キスしてますよね(笑)って距離に何度となく二人で頬を赤らめるさまに観てるこちらが恥ずかしくなっちゃいました(笑)
えるの事ばかり書いてますけど、摩耶花も感が良くて頭が良い子でしたね。
なぜか奉太郎へのあたりはきつ過ぎる気もしますけど。
バレンタインチョコの里志とのくだりはちょっと女の子として辛過ぎるんでない?って思っちゃいました。
里志の劣等感は最後までよく理解出来なかったかな~。
最終回
生き雛祭りでの
最後のえるの告白は彼女の無邪気で可愛らしい印象に加えて
将来までを見通して覚悟を決めて歩む力強さを感じました。
何度も挫けづに想いを告げる摩耶花もそうですけど
女子達の強さに対して
頭が良すぎて考えすぎなのか、男子達が煮え切らなすぎますね。
(過去に何があったらそうなるんでしょう!? 単純に可愛いヒロイン達にグラグラしちゃう自分には理解出来ません><!)
彼らが幾度となく解決してきた謎よりも
簡単に、っていうかもう答え出てるだろっていう彼女達への気持ち、
告白が劇中なかったのが残念というか消化不良ではあります。
まあそれは
今後の学生生活でまだチャンスあるかってことなんでしょうかね。
何かに打ち込んで熱くなる青春!って感じの物語ではないですけど、
何気ない学生生活の一コマを好奇心一つで掘り下げて
楽しんでしまう。
彼女がいるだけでこんなにも日々が楽しくなっちゃうって凄いな~って
改めて思います。
結論、千反田 えるに最後まで魅せられた作品でした。