tinzei さんの感想・評価
2.5
物語 : 2.0
作画 : 2.5
声優 : 3.5
音楽 : 2.5
キャラ : 2.0
状態:観終わった
欲を求めて、調子に乗りすぎた男の末路を描く。
海外でたまにある宗教染みた戒め作品に似てる。
イズーが最初からおバカっぽく描かれてたら、そこまで感情移入せずに観れたけど、後半はともかく前半は妻のために夢を追いかける男として描かれてるから最後の悲壮感がすごい。
全ての登場キャラがバッドエンドを迎えてるけど、唯一の勝ち組は戦勝国且つ目障り?な王子がいなくなったパロの大臣。ただ暗躍してた割に私利私欲で動くシーンが少なかったから、物語上どういう立場の人間なのかよく分からなかった。せめて王子を邪魔に思ったり、王妃と繋がって王を蹴落とそうとしたりすると良かったんだけど、これだとただの忠臣にしか見えない。
【あらすじ】
パロがイサにスパイを送り込み、水門を開けて街を沈めようとするが、サキの村のイズーが阻止する。
イズーは褒美を期待するが何も得られず。イサの女王はパロの王子ジルと恋仲である娘アーナスの言葉を退け戦の準備を始める。
イズーにパロの大臣が接触し、パロのために働けと言う。イズーは妻マーリンに帰ってくると約束しパロへ向かう。
パロに着いたイズーだったが、酷い有様で、マトモに取り合ってくれなかった。
イサとパロの偵察隊が戦闘を起こし、パロの国王は戦争を始めようとする。
王子のジルがそれを止めようとするが、激昂した父に刃を向けられ咄嗟に殺してしまう。
ジルは責任を取らされ、イサ攻撃の司令官となる。
戦争で兵士がいなくなった隙に大臣と会ったイズーは大臣と妃からイサを沈めろと命令を受ける。
ジルが司令官となり、イサが徐々におされ始める。アーナスはジルが司令官になったと聞き、志願して先頭に立つ。
戦場で会ったジルとアーナスは戦闘が終わった後、密会する。
戦争がどうなっても一緒にいることはできないと悟ったアーナスはジルを殺し、自分も死ぬ。
イズーがイサの水門を開き街を沈め、パロの大勝利となる。
しかし調子に乗ったイズーは三か月経ってもお祭り騒ぎを止めず、業を煮やした大臣に殺されそうになる。
逃げたイズーは沈んだイサと赤い鳥を見て、ようやく自分がしでかしたことに気付く。
サキの村に帰り、マーリンと再会するが、マーリンは赤い鳥になって幽霊船へと行ってしまう。
そこにサキの村の出身で幽霊船の船長をしているバンボウの帰りを待ち続けていたドルイドが現れ、半年後にバンボウは船長をやめると言い残し石像となる。
イズーは自分の行いを悔いながら、幽霊船に乗り今度こそマーリンと一緒になるとウィンダリアの巨木に約束する。